Las Vegas「テスト&講義」と新しいSC巡りの「おまんまうまいよ」
商人舎US研修Basic。
4日目の佳境に入った。
マザーズデーの日。
いずれも記述式で、
講義で学んだこと、
アメリカの視察を通じて理解したことを、
自分自身の言葉で回答する。
このテストのために、
団員たちはそれぞれ、
講義テキストを読み返して復習していた。
大事なことは、点数ではない。
学んだことの理解度を自ら、
知るためのテストだ。
だから、結果は本人だけに返す。
理解の足りなかったことを改めて、
復習してほしいと思う。
それから商品問題の講義。
コモディティ化現象と、
プライベートブランド。
そしてオーガニックマーチャンダイジング。
プライベートブランドにも、
それらが登場してきた理由と、
分類と定石がある。
それを知らねばならない。
2時間15分。
団員たちは8チームに分かれて、
2日間、視察店舗で対象商品の
価格とフェイス数を調べた。
それをPF(プライスフェイシング)グラフに起こし、
各社の商品戦略を議論して分析する。
明日はその発表が行われる。
その分析を事務局が評価して、
優秀チームを表彰する。
テスト、講義、商品調査まとめで、
午前中は終了。
午後は最後の店舗視察だ。
今日は最新のショッピングセンター2施設を回る。
ライフスタイルセンターとパワーセンターが、
コンバインされた商業施設だ。
ライフセンターの核店舗は2つの百貨店。
全米第1の百貨店メイシーズ。
ほとんどの百貨店がメイシーズに買収された。
その中で残ったのがこの会社。
今日は土曜日ということもあって、
フリーマーケットが開かれていた。
ランチは、
シェイクシャック。
ニューヨーク発祥のグルメバーガー。
ライフスタイルセンターの北のはずれにある。
一人ずつ自分でオーダーする。
端末でオーダーすることも勉強になる。
私はシュルームバーガーをオーダー。
マッシュルーム入ったバーガーだ。
団員から咳止め薬をもらった。
出発前に風邪をこじらせた。
そのせいで声を張り上げて講義すると、
咳が出る。
それを見かねて漢方薬をくれた。
ありがとう。
ライフスタイルセンターの街並みを歩く。
ビクトリアシークレットとピンク。
そしてバス&ボディ・ワークス。
かつてのリミテッドの3つのフォーマット。
ライフスタイルセンターを抜けると、
パワーセンターがある。
その南端にあるのが、
トレーダー・ジョー。
1万平方フィートの小型店。
品揃えは約3000SKU。
商品は100%本部供給、
しかし売場づくりは店舗に任される。
青果はそのあとだ。
さすがに300坪ほどの狭い店内。
団員たちは3グループに分かれて
時間差で店内を巡る。
トレーダー・ジョーが唯一無二の存在であることに、
誇りを持っていることがわかる。
団員たちからは次々に質問が飛んだ。
それらに対して丁寧に答えてくれた。
ニューアイテムの菓子の試食まで用意してくれた。
疲れた体に甘い菓子はおいしかった。
ノリノリのギャリーさんと、
ツーショット。
奥さんは日本人で、
片言の日本語で接してくれた。
それからアウトレットセンターへ。
ラスベガス・プレミアムアウトレット。
店舗が業態からフォーマットに変わったように、
ショッピングセンターも古典的な4つの分類から、
新しい4つの分類に移行している。
そのなかの3つを最後の最後に訪れた。
ホテルに戻ってから、
夕食はオリジナル料理。
ベッドフォード 、
バイ マーサ・スチュワート。
元祖カリスマ主婦の店。
クラブケーキとオイスター焼き。
焼きアスパラガスとサーモン焼き、
ローストチキン、そしてホタテのリゾット。
すべての料理が、
ユニークで美味かった。
ビールはIPA、
ワインはジンファンデル。
こちらも美味。
今夜は日穀製粉㈱のお二人とご一緒。
柳澤賢次さんと丸山祐紀さん。
講義をして、視察研修をして、
それから美味しいディナー。
平櫛田中の言葉を思い出した。
「きょうもおしごと
おまんまうまいよ」
〈結城義晴〉
2 件のコメント
グロサラントに関するチップ文化による解説をありがとうございました。
店舗の売場を理解するには、顧客の生活を起点にしなければ、大きな勘違いをしてしまう危険があることを改めて認識致しました。
その、チップは高騰していて、
なおかつ円安で、
こちらで生活していると、
ほんとうにうんざりしてしまいます。