離島振興地方創生協会総会と「希少性」の現代価値
毎日のように、
この夏の最高気温を更新している。
横浜の新子安駅から京浜東北線に乗って、
東京の新橋へ。
そこからゆりかもめに乗り込む。
東京湾に架かるレインボーブリッジ。
離島振興地方創生協会。
略して、「離創協」。
その定時総会と懇親会。
懇親パーティーでは冒頭に、
理事・幹事・顧問の皆さんが壇上に上がって、
一人ひとり紹介される。
阪急百貨店で10年、
阪急オアシスで18年、
そしてこの離創協で5年。
千野さんの情熱と行動力で、
正会員74社、賛助会員84社の協会となった。
そのうえで離島の産物を、
販売する仕組みが出来上がりつつある。
精神科医で県知事の41歳。
五島列島出身で実家は養鶏場。
乾杯のご挨拶は、
三菱食品社長の京谷裕さん。
最近は様々な会合で挨拶をする。
人気の語り手だ。
それは京谷さんが率直であって、
しかも的確なスピーチをするからでもある。
㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
浦和高校の後輩の皆さんと、
会話が弾んだ。
その浦校後輩の舘逸志さん(左)と末松広行さん(中)。
舘さんはいま埼玉大学経済学部客員教授、
末松さんは東京農業大学特命教授。
日本標準産業分類で、
食料品スーパーが戸籍を得たが、
お二人が力を貸してくれた。
離創協に関係する地方の人たちが、
次々に登壇して活動を報告した。
離創協の映像も流された。
そのなかで、
「恵(めぐみ)の離創協」と言った人がいた。
その通りだと思った。
この協会は社会に恵をもたらす。
垣添直也さんは、
マリン・エコラベル・ジャパン協議会会長。
水産業界の重鎮の㈱ニッスイ元社長。
水産に関することは何でもご存知。
今度、インタビューすることになった。
よろしくお願いします。
それから遠藤正敏さんは、
離創協の理事で元㈱いなげや会長。
私と同年で親しくさせていただいている。
中締めは万代社長の阿部秀行さん。
この離創協を通じて、
年間3億円以上のイベント販売をしている。
言いにくいことをズバリと言って、
拍手喝さいを浴びた。
さすがに阿部さんだ。
その阿部さんと、
いつものツーショット。
お疲れさまでした。
千野さんは私の師匠だ。
その考え方、動き方、
見習うことばかりだ。
ありがとうございました。
暑い暑い東京から横浜商人舎オフィスに戻る。
『セルコレポート』が届いていた。
表紙は井原實理事長の写真。
私の連載は「艱難は商人を鍛える」
自分のことを書くシリーズの最終回。
「押す力と引く力」
ご愛読のほど、お願いします。
今日の「折々のことば」
もちろん朝日新聞一面コラム。
第3136回。
鷲田清一さんの編著。
私たちは、豊かさの中から
稀少性(きしょうせい)に満ちた社会を
創り出してきたのである。
(ニコラス・クセノス)
「物資の欠乏や不足を意味する稀少性は、
貧しい社会でなく豊かな社会が、
市場で商品を回すために生みだしてきた」
希少性は「scarcity(スケアシティ)」。
もともとは「必需品の欠乏、不足」の意味。
豊かな社会だからこそ、
希少性が価値を持つ。
「人々はその中で己に固有の存在を
確証するためにモノを求めるが、
そのことで自分がいつも
欠損状態にあると感じ、
モノへの欲望を不断に
駆動させなければならなくなった」
『稀少性と欲望の近代』から。
離島の商品や地方の産品は、
この現代のscarcityのなかで、
大きな可能性をもっているのだと思う。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
いいスピーチをする方の共通点は、言うべきこと、言わなければならないことを、持っていることだと思います。
それをズバリと言うことですね。