一人は万人のために
“One for All, All for One”
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
アレクサンドル・デュマの「三銃士」の合言葉。
日本では石田三成の家紋。
「大一大万大吉」の意味は、
「万民が一人のために、一人が万民のために尽くす」
生協運動の祖・賀川豊彦。
コープこうべの前身の神戸購買組合をつくった。
「一人は万民のために、万民は一人のために」
ピーター・ドラッカーは、
2人以上の集団を「組織」と呼んだ。
これをマネジメントの基礎単位とした。
そしてマネジメントの型を示した。
トップマネジメントはテニスのダブルス型。
大勢の現場の場合はオーケストラ型。
このときにも基本は、
「1人は2人のために、2人は1人のために」
「One for All, All for One」
その根本精神は「利他」であると思う。
そしてさらに「無私」である。
自らを犠牲にして他者に幸せを供することだ。
商売の原点は利他と無私である。
顧客を第一にする考え方である。
それが不思議に組織の原則と同期している。
「One for All, All for One」
利他と無私。
一人は万人のために。
売場でも、店でも、会社でも。
産業でも、社会でも、国でも。
一人は、万人のために。
〈結城義晴〉