マザー・テレサの「思考」とマーガレット・サッチャーの「考えること」
帰国しました。
今回は、いつも以上に、
短く感じられた1週間でした。
なぜなんだろう。
自問してみますが、
よくわかりません。
お店が繁盛したり、
不振になったりするのは、
様々な要素のシナジー効果によるものです。
それと同じことなんでしょうが、
短く感じる私自身が、
少しずつ年をとっていることは確かで、
それが大きな理由なのかもしれません。
最初の講義の前の団長・高橋弥雄樹さんの挨拶。
㈱平和堂生鮮食品部精肉課課長。
実務の人で、視察も調査も受講も率先垂範。
みんなを引っ張りました。
全員の受講ぶりも、
平和堂らしい誠実さにあふれていました。
ストアコンパリゾンも、
元気いっぱいでした。
レクチャーしてくれるアメリカ側も、
いくら感謝してもし足りないくらい真剣でした。
ウォルマートのスティーブさん。
質問も礼儀正しく、しかも的確でした。
〝Good question!”
トレーダー・ジョーの店長ジョシュアさんは、
何度もこの言葉を口にしました。
ホールフーズでも私たちの礼儀正しさは、
際立っていました。
最後の講義の前の副団長・橋本光正さんの挨拶。
AP堅田店店長。
そしてあっという間に、
最終日のお別れパーティ。
サンフランシスコ中華街の皇后酒楼。
景色と料理が絶品。
大いに楽しんだ。
そして最後のサンフランシスコ空港。
アメリカンエアーライン1915便で、
ロサンゼルスへ。
サンフランシスコのベイエリアが美しかった。
私たちが活動した地区が一望のもとに見える。
そしてロサンゼルスの高速道路網。
アメリカ人が開発した大ロサンゼルス。
この空港で、全員写真。
充実感がみなぎっている。
今回の私のパートナー五十嵐ゆう子さんとは、
ここでお別れ。
「小鳩のような心臓」の五十嵐さんは、
旦那さんと息子さんと三人で、
このロサンゼルスに住んでいる。
私たちは、それからすぐに、
アメリカンエアーラインの169便に乗り換えて、
11時間半、東京成田空港に到着。
最後のバスのなかでも成田空港でも、
私は、「イノベーション」への挑戦と、
その実現を誓った。
そのために必要なこと、
「自ら、変われ!」。
自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。
この背景にはマザー・テレサのことばがある。
Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
Be careful of your words,
for your words become your deeds;
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
Be careful of your habits,
for your habits become your character;
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。
しかしまずは行動を変えたい。
そのために思考に気をつける、
言葉に気をつける。
しかしそうしながらも行動を変える。
行動を変えると、
習慣が変わる。
習慣が変わると、
性格が変わる。
性格が変わると、
運命が変わる。
マーガレット・サッチャーはつぶやく。
「今の人たちは、
考えることを忘れ、
感じることばかり」
私たちはアメリカの小売業とアメリカの知識商人から、
マザー・テレサの思考と、
マーガレット・サッチャーの考えることを学んだ。
私は一貫して、
それを強調していた。
ナレッジ・マーチャントとは、
自ら見て、自ら聞いて、
そして自ら考える人だからだ。
横浜の街が疲れた私を迎えてくれた。
サンフランシスコも涼しかったが、
横浜もなぜか小雨模様で涼しかった。
心から、感謝したくなった。
<結城義晴>
[追伸]
ホームページ巻頭で、
商人舎秋のUSA研修会、
第12回Special視察コース、
募集開始しました。
3 件のコメント
おかえりなさい!
スラムに赴くマザー・テレサに、修道院長が贈った言葉を結城様に。
「質素でも栄養のある食事を、
粗末でも清潔な衣服を、
そして、規則正しい生活と休息を。
つまり、あなたが倒れたら意味がないのです。」
ご自愛下さい。
saikiさま、ありがとう。
こころより感謝。
題 : マザー・テレサさんのこと
マザー・テレサさんが、初めて、インドの社会に入って行っ
た時は大変でした。
彼女にあったのは自分の志(こころざし)だけ。
彼女を受け入れたのは、インドの「ヒンズー教の方たち」で
した。
彼女の活動のための家を貸し、彼女の活動のための手助けの
人達が駆け付けました。
元々、マザー・テレサさんのやりたい志の事は「ヒンズー教
の方達はしていました」。
だから、正確に言えば、「マザー・テレサさんが、志を同じ
くする人たちの中に入って行った」なのです。
ヒンズー教の方達は、多神教。
イエス・キリストやマリアもヒンズー教の神々の一人として
いる宗教。
この様な宗教教義の面からも、マザー・テレサさんもスムー
ズに受け入れられました。
一神教のキリスト教には「異教徒を殺せ」の教義がある様に、
異教徒を忌む宗教ですので、この様なスムーズな受け入れとは
ならなかったでしょう。
マザー・テレサさんは、最初、キリスト教からは、まったく、
孤立無援。
手助けはヒンズー教の方達だけでした。
彼女が、アメリカの映画の題材にされ、注目されるようにな
って後、キリスト教が、今までは何も彼女に注目せず、手助け
もしなかったが、世界の注目を集める様になってから、彼女と
行動をする様になった。
今、キリスト教は、彼女を「広告塔」にしていますが、そし
て、ヒンズー教の方達は黙っていますが、真実は、この様な経過
をたどった。
マザー・テレサさんが「ノーベル平和賞」を受賞しましたが、
同時に「ヒンズー教の方達も受賞すべき」でした。
ノーベル賞選考委員はキリスト教徒だけ、その点、「お手盛
り」となった。
インド政府は、彼女が亡くなられた時、国葬として大きな葬儀
を行ないましたが、キリスト教組織にも、この様な、大きな度量
が欲しいところです。
参考URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
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