ウォルマートの購買力平価とサミットストア菊名店刷新

Everybody, Good Monday!
[2025vol⑯]
2025年第17週。
4月第4週。
トランプ関税の影響でで、
1ドルが140円になった。
今、アメリカ研修のテキストの最終仕上げ。
チェーンストアの年商などを記すとき、
この為替レートの問題で悩む。
ウォルマートの2025年1月決算は、
営業収益6809億8500万ドル。
1ドル150円ならば102兆1478億円。
140円では95兆3379億円。
営業利益は194億3600万ドル。
150円換算で2兆9154億円、
140円で2兆7210億円。
まあ、こちらは、
そんなに大きな違いではないか。
アメリカの大チェーンの数字を扱っていると、
1944億円の差もそんな感じになる。
ウォルマートの年商を知ってもらうのは、
その販売物量の凄さを認識してほしいからだ。
購買力平価は、
為替レートが自国通貨と外国通貨の、
購買力の比率によって決定されるという考え方だ。
最新の今年3月発表のドル円の購買力平価は、
国際通貨研究所によれば、
消費者物価ベースで1ドル109.08円、
企業物価ベースで1ドル92.58円。
だから1ドル100円くらいが妥当だ。
だからずっとこのレートで換算している。
さてゴールデンウィークは、
来週から始まる。
前半の4月29日火曜日が、
昭和の日。
その週末からは4連休。
5月3日が憲法記念日、
5月4日がみどりの日、
5月5日がこどもの日、
5月6日がその振り替え休日。
今年のゴールデンウィークは、
後半勝負だ。
しかしその黄金週間に向けて、
急ピッチで新店開業や既存店改装が続く。
今週水曜日は、
フォルテつくばに、
カインズがオープンする。
もう一つの核店のベルクは、
すでに4月9日にオープンしている。
山本恭広編集長が取材に行く。
さらに金曜日には、
ヨークフーズ東小金井店が開業。
これにも私は行けない。
木曜日から新潟県上越市に出張する。
その前に横浜では、
サミットストア菊名店が、
リニューアルオープンした。
先週土曜日の4月19日。
商人舎流通SuperNews。
サミットnews|
サミットストア菊名店4/19改装オープン、最新MD投入
この店は私の自宅の近くにある。
1996年オープン。
私が㈱商業界の取締役編集担当に就任した年だ。
まだ食品商業編集長を兼務していた。
映画「スーパーの女」が封切られた年でもある。
だからこの店のことはよく覚えているし、
ときどき買物にも来る。
だからリニューアルはありがたい。
今日の仕事の帰りに行ってみた。
東急線菊名駅の改札口を出ると、
東急ストア菊名店が直結している。
その菊名店が閉店していた。
知らなかったから驚いた。
菊名駅東口地区まちづくり協議会が、
この地区のまちづくり構想案を出している。
駅周辺を再開発して、
30階の住宅棟と5階程度の商業施設棟を整備する。
東急ストアはこの施設に入るはず。
サミットはその先を越して、
リニューアルしたのか。
いや、もうリニューアルの時期が来ていたはずだ。
地下1階と地上1階の2層店舗。
その上は駐車場だ。
それからアパレルのコルモピア。
サミット社長だった荒井伸也さんが、
しまむらの藤原秀次郎さんに頼んで、
さまざまなノウハウを提供してもらって、
カジュアル衣料の専門店をつくった。
荒井さんは当時、言っていた。
「食品と衣料品には親和性がある」
エスカレーターで地下に降りると、
スーパーマーケットがある。
エレベーターを降りるとすぐに、Salad
「Fruits & Salad」の対面コーナー。
荒井さんは店内サインなどに、
「英語は使わない」と言っていた。
時代は変わった。
これで違和感はない。
青果部門から奥主通路を臨む。
ずいぶん広くなった印象だ。
オープン3日目だから、
まだまだ「半額」などで販売している。
肉売場が広がった。
冷蔵のサンドイッチやホットドック。
「おためし下さい」コーナーは、
サミット独自の試食提供の場だ。
そしてセルフレジを16台入れた。
新しい試み満載の刷新店舗。
天井が平板な印象になったのは、
ちょっと残念だ。
しかし既存店を丁寧に最新型にしていくことは、
チェーンストアにとって必須の政策だ。
荒井伸也さんの時代から、
現在の服部哲也社長の時代まで、
オーソドックスなチェーンストアの在り方は、
まったく崩れない。
それがサミットだ。
では、皆さん、今週も、
心身ともに刷新しよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉