イオン最終赤字とコーネル大学RMPジャパンの講義
イオンが今期最終赤字の下方修正を発表。
昨年439億円の黒字から一転、25億円の赤字となる見通し。
7期ぶりのこととなる。
売上高は前期比1%の増で、5兆2000億円、
営業利益は、1260億円から1310億円の見込み。
これは16~19%のマイナス。
売上高は上がったが、営業利益は20%近く減少し、
最終赤字となる。
厳しい今年のさきがけとして、
厳しい昨年度決算の見通し発表。
さて、昨日から
コーネル大学RMPジャパンの第4回講義。
場所は、今回だけ、国分本社の会議室をお借りした。
ご存知、ところは日本橋1丁目1番地1号。
日本橋のたもと。
現在は川のうえ、橋の上には、
高速道路が走る。
その国分本社1階に、セミナー会場がある。
午前中は、合同企画会議。
今年度のコーネル大学RMPジャパンの評価と、
来年度の基本構想、公開セミナーなどの打ち合わせ。
これをもとに、米国コーネルの先生方と調整する。
さて講座番号22は、野田榮一先生。
「計数管理の基礎」
ちょうど、イオンの最終赤字が発表されているときに、
計数管理の基礎に関する講義を受ける。
会社を取り巻く環境は絶えず変化している。
業績も、絶えず変化している。
[数字]は、刻々と変化している。
したがって、
[変化]に注目して、現状を認識する。
[基準値][目標値]をもって、現状の問題点を認識する。
これは、イオンにも求められること。
第23講義と24講義は、小売業と情報システム概論・実習。
講師は、當仲寛哲さん。
商人舎コンピュータ・リテラシー研究会の座長もお願いしてる。
システム=コンピュータという誤解がある。
システムとは[会社が維持発展するための仕組み]である。
だからコンピュータは
①大量の情報を処理する
②正確さが求められる
③スピードが必要とされる
この3点において威力を発揮する。
それ以上でも、それ以外でもない。
コンピュータの専門家の當仲さんが、
このことを強調する。
それが大事なこと。
その後、情報システムが実現すること。
情報システムの種別。
情報システムと人材育成。
バズワードの解説。
こういったレクチャーがあり、
當仲さんのLinuxに基づいた、
業務改革のデモンストレーションが展開された。
実に、新鮮で、説得力のある講義。
目から鱗。
コンピュータを使いこなすとは、
どういうことか。
コンピュータに縛られ、
コンピュータに使われる。
それが生きた店や生きた営業を阻害している。
そんなことを感じつつ、
私も講義を堪能した。
あっという間に3時間が経過。
講義の詳細については、
コーネル大学ホームページを。
最後に副学長挨拶。
今回の講義も、満足した。
コーネル大学RMPジャパン、順調です。
ありがとうございます。
それにしても、厳しい1年が始まろうとしている。
基本と変化。
それを貫くことと対応すること。
そして意志をもつことが、
例年にも増して必要とされる一年が始まった。
<結城義晴>