結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年04月23日(水曜日)

「4・17商人舎発足の会」実況中継④「結城義晴を励まし祝う会」感無量!

野村證券社員、インサイダー取引で逮捕。
私は個人的に、一切、株式の取引はやりません。
ジャーナリストとしての矜持。

しかし、証券に従事する人間の、
しかもM&Aを助言する立場の人間の、
インサイダー取引は、
人間の性を考えさせられる。

「知識社会の知識商人」には、
まず第一に「自己の仕事へのプライド」と、
それに勝る「モラル」が要求されるのです。

さて、4月17日木曜日、実況中継はいよいよ佳境に。
東京お台場・TFTホールでの「商人舎発足の会」。
会場2

「結城義晴君の独立を励まし
商人舎発足を祝う会」

始まり、始まり。
写真は、式次第。
式次第

会場には大型スクリーン。
映し出されているのは、
「商人舎のマーク」<デザインは㈱ケノス>
会場1
皆さんの入場の間、
[結城義晴のBlog毎日更新宣言]から抜き出したビデオが流された。
この会のビジュアル担当・商人ねっと武智暁人さんの労作。
感謝。

そして全員入場の後、
㈱商人舎の企業紹介ビデオ。
これが、サプライズの優れもの。
商人ねっと武智さんの優秀作。
これからしばらく、私は各地の講演のイントロで、
このビデオを流してもらおうと思った。

最初は、発起人代表・荒井伸也さんから、お礼のご挨拶。
この「励まし祝う会」は、93人の発起人会主催。
だからまず発起人代表から、
ご参集いただいた皆様へのお礼のご挨拶がある。
発起人代表

荒井さんは、30年前の私との馴れ初めから、話してくださった。
そして、私は55歳という年代がいいとのご指摘。
日本の流通業界は、
ダイエーの中内功さんをはじめとする第一世代、
荒井さんたちの第二世代、
そして私たちの第三世代に分かれる。
それぞれ15歳くらいずつ離れている。
その第三世代の私の年齢的ポジションがよいという評価。
これは嬉しい。
丁寧で、説得力のあるご挨拶、
心より感謝。
荒井さん挨拶

「師よりの言葉」と題して、お二人から。
まず、㈱商業界倉本初夫主幹より。
「商業界からは多くの人が、卒業していった。
結城君もその一人。頑張って欲しい」。
倉本主幹挨拶

話が終わって、倉本主幹、
「本当によかっただろう?」
こう、声をかけてくださった。
「本当によかったです」

師からの言葉、次は、渥美俊一先生。
現在、アメリカにチームを連れて、視察セミナー中。
そこでビデオレターでのご登場。
4分30秒。
渥美先生
「結城君は、ペガサスクラブ中堅育成セミナーで一番をとった。
編集者・ジャーナリストではこれまで、たった一人」
まずお褒めの言葉。
私が25歳のときのこと。
「誰よりも、現場を地道に調査して、会社や店を評価し続けてきた」
これも嬉しいご指摘。
「その上、出版者の社長として、経営中枢で、
アドミニストレーションを体験した。
それがジャーナリスト、評論家、
コンサルタントとして、活きてくる」
渥美先生は、結城義晴の価値を、
本人以上に、把握してくださっているんだと、
私は、心から感謝。
そして感無量。

渥美先生のビデオレター・スクリーンを、
皆で見上げる。
イオン岡田卓也さんもいらっしゃる。
荒井さん、倉本主幹、これからご挨拶いただく面々。
見上げる

激励のご挨拶は、まず、
㈱菱食相談役の廣田正さん。
廣田さん挨拶
廣田さんや㈱菱食とは、商業界は、
共同で事業を展開したことがある。
私が取締役になるずっと前のこと。
だから廣田さんは、㈱商業界の内実をよくご存知。
その上で、結城義晴の実績を評価してくださった。
嬉しかった。
やはり、「廣田の前に廣田なく、廣田の後に廣田なし」だった。

ヤオコー会長川野幸夫さんの激励の言葉。
商人舎のスローガン「自主独立。自己革新。社会貢献」
この三つのスローガンは、商業者に向けたものだろう、
との読みを展開してくださった。
そのとおり、私たち商人舎自身に向けると同時に、
現代化を目指す日本商業に向けたスローガンでもあります。
川野さん挨拶
川野さんは、何でもお見通し。
「商人の魂を持ったジャーナリスト」を標榜する結城義晴を、
正しく評価してくださった。
感謝。

日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さん。
もちろん日本のスーパーマーケット第一号の紀ノ国屋社長でもある。
増井さん挨拶
「日清カップヌードルを売らない増井です」
まず、私の講義の言葉を引いて笑いをとり、
日本セルフサービス協会50周年に、
コーネル大学のリテイル・マネジメント・アカデミーを立ち上げる。
私が協会のエグゼクティブ・アドバイザーとして、
この仕事にまい進するといった話。
増井さんは、洗練された人だ。
どんなときにも動じない。
見習わねばならない。

ダイナム・ホールディングス佐藤洋治さんは、
「結城さんにありがとうと言いたい」と、
激励してくださった。
佐藤さん挨拶
パチンコホールのチェーンストアを志向して仲間を集め、
自身は、280店年商1兆2000億円の企業に育て上げた。
「木造ローコスト標準店舗」を開発し、
さらに新しい業態を開発し、イノベーションを成し遂げた。
私は、志高き経営者を尊敬し、佐藤さんを始めとする
ホール企業を応援している。
ジョン・F・ケネディのコンシューマードクトリンを引いて、
佐藤さんは消費者主権を力強く強調した。

商業界全国連合同友会会長の小松務さんは、
岩手県二戸で、小松製菓という南部煎餅の超優良会社を経営する。
セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランドも手がける。
小松さんは、簡潔なご挨拶。
小松さん挨拶
私と小川寛専務との二人三脚の旅立ちを、
祝福して下さった。

激励のご挨拶の後は、花束贈呈。
商業界全国女性同友会名誉会長の西端春枝先生から。
ずっと私を支援してくださった。
西端先生挨拶
今日のお言葉は、「寛容」について。
「寛容」とは、人を許し受け入れること。
偉い大学教授の話をたとえにして、
実に深くて厳しい内容を語ってくださった。

寛容を口にする者多し。
されど寛容を実践できる者少なし。
もって銘ずべし。

西端先生からのお花。
柔らかくて、小さな手との、握手。
「ありがとうございました」
花束贈呈

花束をもらった結城義晴。
またまた感無量。
花束

そして、ご挨拶。
実は、何も考えていなかった。
直前に4時間講義した。
だからそのとき全部、話した。
ここでは、心に残ったことだけ、話そうと考えていた。
結城挨拶
30年勤めた商業界を卒業したこと。
商業現代化を目指すこと。
そのために「無私と利他」を貫くこと。

「知識商人」を養成、育成すること。
そのお手伝いをするということ。
「コーネル・リテイル・マネジメント・アカデミー」が、
設立されること。
挨拶
私は、三度も「無私と利他」を言ったそうだ。
心底、そう思っているから。
「知識社会に知識商人を輩出したい」
心底、そう思っているから。

最後は、乾杯の音頭。
真打、横山清さん登場。
日本セルフ・サービス協会名誉会長、
アークス社長。
べらんめえ調のユーモアと活と檄。
横山さん乾杯の音頭
「卒業なんて気に食わないし、独立も実は気に食わない。
新しい世界に入学というのならばいい」
ごもっとも。
金輪際、「商業界卒業とは言いますまい」
「何はともあれ、結城義晴君に大いに期待する」

「乾杯!」

乾杯

私は、何度目か分からないほどに感無量だった。
「人々に向かいて、言うことなし」
この心境だった。
感無量
これだけの人に激励し、期待してもらって、
不思議に責任の重さというのは、感じなかった。
ただただ、感謝の念が溢れ出し、
明日への力が漲っていた。

そして、全員の皆さんとの交流の時間へ。
宴会へ
スポットライトが当たっているところに、
結城義晴あり。

<明日の最終回に続く。結城義晴>


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