オバマ勝利宣言「始めたことを終わらせる」と商人舎ツアー自由研修
バラク・フセイン・オバマ、
米国大統領選挙に勝利。
地元シカゴでの勝利宣言は、
「始めたことを終わらせる」
これはいい。
「残りの任期はあなた方の支持を誇りに、
我々が始めたことを終わらせるために、
私が出来ることをする」
「まだなすべきことは多い」
対する共和党のミット・ロムニー候補。
敗北宣言。
「私はアメリカ合衆国を信じる。
アメリカの人々を信じる」
これもいい。
「私たちは精一杯闘った」
「今は皆さんとともに、
大統領と米国のために祈りたい。
米国に神のご加護を」
ラグビーに「ノーサイド」という言葉がある。
試合が終了すれば敵味方なし、という意味。
この言葉がラグビーの基本理念であるところが、いい。
アメリカの大統領選挙も同じだ。
とても、いい。
一方、中華人民共和国。
明日の11月8日から中国共産党大会開幕。
胡錦濤(こ・きんとう)総書記から、
習近平(しゅう・きんぺい)へ。
トップが交代する。
しかしこちらには国民の総選挙はない。
アブラハム・リンカーンの言葉。
「人民の人民による人民のための政治」。
“Government of the people,
by the people,
for the people”
1863年11月19日、
ゲティスバーグでの短い演説。
選挙によって選ばれた者が、
人民による政治を体現し、
それは人民のために行われる。
そしてこれは、
この地球から滅びることはない。
これは断然、いい。
お客様の、
お客様による、
お客様のための店。
そんなものができたら、いい。
イギリスのピープルズ・スーパーマーケットが、
それをやっている。
私は今、猛烈に、
イギリスに行きたい。
さてアメリカから帰って今日、
朝から短いコメント文を仕上げ、
講演のレジュメをつくり、
横浜の商人舎オフィスに、
3週間ぶりくらいに出社。
来週火曜日からのセミナー・テキストの最終仕上げ。
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会。
実にいい内容です。
商人舎の勉強会や研修会は、
なるほど超ハードではありますが、
アメリカ視察研修会では、
自由行動の時間もある。
今日は誤解を避けるために、
それを報告。
ニューヨークの宿泊は、
インターコンチネンタルホテル。
朝から、ジョギングやランニングを楽しむ人々。
ハリケーン・サンディの影響で、
ニューヨークシティマラソンは急遽、中止となった。
毎年11月第1日曜開催。
だから私たちの滞在期間、市内には、
マラソン参加者があふれていて、
彼らのストレスはピークに達していた。
セントラルパーク付近には、
そんなジョガーがたむろしていた。
サンディの影響で、
マンハッタンの南側の地区は、
電気や水道が遮断された。
だからひっきりなしに救急車や消防車が、
サイレンを鳴らして走っている。
交通整理のポリスマンが車道に立っている。
2001年の9・11同時多発テロから11年。
ワールドトレードセンターの跡地に建てられる高層ビルは、
来年完成。
商人舎研修の途中、
アメリカのシンボル「自由の女神」を臨む。
バッテリーパークの三人の銅像。
The American Merchant Mariners’ Memorial。
第二次世界大戦時、
ドイツ潜水艦の攻撃で沈没するアメリカ商船から、
仲間を助けようとしている場面。
その向こうに自由の女神が見える。
マーチャント・マリナーズが、
平和のシンボルであるところに、
私は感慨を覚える。
最終日は、午後から自由研修。
みんな、思い思いに街に繰り出す。
サイト・シーイングのバスで遊覧する時間はない。
五番街の角のパフォーマンス。
アップル・ストア。
しかし、セントラルパークの散歩くらいできる。
パークの入り口には馬車。
しかしこれに乗る余裕もない。
ひたすら歩く。
ベンチでひと休みする㈱サンエーの面々。
かわいいリスも出てきてくれた。
メトロポリタン美術館。
パフォーマンスのコーラス隊。
メトロポリタンからセントラルパーク沿いの5番街を歩く。
フィリック・コレクション。
私はこの簡素な美術館で、
三点のフェルメールなど楽しんだ。
ロックフェラーセンターのアイススケート場。
星条旗がたなびく。
五番街の激戦地を訪れる。
まずルイ・ヴィトンの店。
こちらは安定。
アメリカを代表する「世界のギャップ」。
スペインのザラ。
スウェーデンのH&M。
アメリカのアバクロンビー&フィッチ。
この店は、行列。
しかし日本代表ユニクロは大健闘。
「ジャパン・テクノロジー」をアピールするユニクロは、
健闘というよりも、アバクロと並んで絶好調。
最後にタイムズスクェア。
夜にはこの付近で、
ミュージカルやジャズを楽しむことができる。
最終日の夜、
有志が集まって「Docks」へ。
シーフードの店。
カンパイ。
こちらのテーブルでも、乾杯。
みんな、一言ずつスピーチし、
最後の浅野秀二先生と私が挨拶。
たのしいパーティ。
その後、またまた有志で、
エンパイヤステートビルディングへ。
ブラックマンデーのあとの1931年の竣工。
地上443.2メートルは現在世界最高。
320メートル付近の86階展望台からは、
360度のパノラマ夜景が見えた。
私は1978年に、
初めてニューヨークにやってきたとき以来。
最後まで残った有志たちもうれしそう。
地上に降りて、
入り口で最後の写真。
商人舎研修会も、
ハードな勉強ばかりではない。
“Tour of the people,
by the people,
for the people”
なのです。
そこんとこ、よろしく。
<結城義晴>