新型インフルエンザ感染者世界第4位の考え方
新型インフルエンザは、
世界第4番目の感染者数となった。
昨日書いたとおり、今週はこの話題一色になりそう。
大阪・兵庫からの出張や修学旅行が中止され、
大阪・兵庫への出張、旅行が延期される。
企業や学校といった法人が、
自ら自粛の形で先導する。
行政の対策は、後手後手となった。
イオン、セブン-イレブンなど、
マスクと手洗いなどいち早く対策を打った。
コンビニのおでんも自粛。
百貨店やスーパーマーケットの試食も消えた。
厚生労働省の鳥インフルエンザを前提とした行動計画が、
過剰過ぎて、現実との間にギャップを生んだ。
それが一気に世界第4位の感染者数となった。
ヨーロッパの今回の対策は徹底している。
イギリスは早期発見と早期拡大防止策を柱にしている。
政府、医療機関、学校が連携をとり、
感染情報を早期につかみ、
遺伝子検査を早期に実施し、
感染が確認されたら、
すぐさま休校とし、
その上でこれが重要だが、
患者に対して早期にタミフルを投与する。
ドイツも、すべての医療機関と連邦政府との連携で、
発症者とその家族は病院や自宅で隔離され、
すぐさまタミフルを投与される。
早期発見、早期隔離、早期薬品投与。
この徹底で、二次感染を極力防止する。
これに尽きるようだ。
さらに弱毒性の認識も大切。
季節性インフルエンザとさして変わらない。
スーパーマーケット経営において、
かつて衛生問題を解決した時と似ている。
大腸菌が問題だとして、
過剰に大腸菌の繁殖を抑えることに終始して、
それが過剰な投資になってしまった。
人間に害が及ばない範囲での判断が、ポイントであった。
今回の新型インフルエンザは、
季節性インフルエンザと比べて、
いかに人体に影響を与えるのか。
その判断が必要。
しかし、小売業は、
基礎体力と公衆衛生のレベル維持に、
注力すべきだろう。
政府は、「早期発見・早期薬品投与作戦」を実施するに違いない。
そうなると、関西地区への出張・旅行の自粛も、
当面、なくなるだろう。
さて、昨日は、
午前中に高木和成さんが、
商人舎オフィスを訪問してくださった。
元ユニーの幹部で、現在、リテイル・マネジメント・オフィス代表。
商業経営問題研究会代表世話人。
現在、「高木和成の自然郷日記」というブログ連載中。
「オンライン・ビジネスマガジン・ザ・スーパーマーケット」というサイトの中。
このサイトは商人舎ホームページとリンクしている。
午後は、泉岳寺のカスタマーコミュニケーションズ㈱でレクチャー。
この会社は、私が非常勤取締役を務めている。
テーマは、
「マス・カスタマイゼーションとロイヤルカスタマー」。
ID-POSによるマーケティングを業務としている会社だけに、
クライアント企業の顧客のロイヤルカスタマー化が仕事。
夕方は、故井上勝代さんのお通夜。
㈱プラネット副社長井上美智男さんの奥様。
59歳で逝去された。
ご冥福をお祈りし、合掌。
<結城義晴>
2 件のコメント
企業の動きとして、外部からの来客時にマスクを
義務付けるなどフットワーク早く対応している。
しかし、個としての認識はどうか。
まだまだ私含め、「周囲でも対岸の火事」に
とどまっているような気がします。
RBS田畑さま ありがとうございます。
現代社会は恐ろしい。
対岸の火事が、すぐに自分の問題となる。
環境問題も、安全問題も。
全体の認識と個人の認識を、
タイムラグなしにとらえられるよう、
準備しておくことが大切でしょう。
認識においては、まだまだ遅くはない。
これからです。
準備怠りなく。