ジジと足[日曜版]
[新しい読者へのお知らせ]
結城義晴のblog[毎日更新宣言]の日曜版は、ジジという名の猫が主人公となっています。よろしく。
ボクは、
ねていました。
ぐっすりと。
目が、あいてますが、
ねているのです。
急に、なにかを、
感じた。
たしかに、
なにか、ある。
でも、また、
ねむくなった。
そして、ねました。
手は、こんなぐあい。
ニンゲンは、
まえ足とも、いいます。
足も、こんなかんじ。
こちらは、
うしろ足とよばれます。
きもちよく、
ねていたのです。
なにもかんがえずに、
ゆったりと、
ねていたのです。
ニンゲンの「アシ」。
オヤユビがまがった「アシ」。
ボクの足と、
ニンゲンの「アシ」。
手のほうに、
ちかづいてきた。
そして、だいじな頭のところまで、
きた。
とうとうボクも、
おきてしまいました。
ユウキヨシハルのおとうさんでした。
今週は、いそがしかった。
よるのかえりも、おそかった。
だから、ボクは、
ジュータンのうえで、
さきにねていました。
おとうさんが、
ボクをおこしにきたのです。
いそがしそうだから、
ゆるしてあげます。
でもボクは、ねます。
ゆっくりやすんでください。
「おやすみなさい」
「……おやすみ」
<『ジジの気分』(未刊)より>
3 件のコメント
ジジちゃんへ。
ジジちゃん、いつもかわいいネ♥
じゅうたんがすきなの?
それは、きっとジジちゃんのおかあさんの、
そのまたおかあさんがうまれた、こきょうの
ものだからじゃないかな?
おとうさんのことをよくきいて、
いつまでもげんきでね!
静岡の船村さま、いつも温かいお言葉、ありがとう。
ジジの種類は、チンチラですから、
仰るように、絨毯が好きなのかもしれませんね。
食堂の丸テーブルの窓側の椅子の上も定位置ですし、
私の仕事机の下のホットカーペットもお気に入りです。
寝るのが仕事のジジも、私が帰ってくると、
足音を聞いていて、玄関までやってきて迎えてくれます。
でも帰りがあまりに遅いと、こんな風に寝ています。
結城先生。「さま」は結構でございます。
滅相もない、もったいない。
僕は、ただの書生風情ですから・・・
P.S なかなか素晴らしいペルシャ絨毯ですネ!クルマ1台は買えそうな・・・
あ、ちょっと品がありませんでした、すみません。
さあ!週明けから西へ東へ忙しい!我らサービス業は、
お客さんに痒いなんて思わせちゃ、ダメなんだ!やらいでか!
夜分に失礼しました・・・