流通問題研究協会の忘年会と「おもしろい現場」&「悪い組織の兆候」
年賀状に刷り込むため、
来年の商人舎標語を考えた。
今年2012年は、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
一昨年は、英語。
「Practice comes first!」
日本語に訳して標語化して、
「実践躬行、実行第一」
現場が大切だということ。
この件に関して、
まったく門外漢といってよい糸井重里さんが語る。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言「今日のダーリン」。
スポーツしている人たちの練習にたとえる。
「『現場』を身体として、
ああでもないこうでもないと考えながら、
条件を変えたり対応を変えたりしつつ
反復していく」
「脳(という司令部ぶった部門)を経過させていたら、
飛んでくるボールに反応できないから、
身体が身体のままで、なんとかできるようにする」
これが「上達」の意味。
つぎに店にたとえる。
「出店の計画だとか、大きな戦略の部分には、
脳(司令部)的な考えが大事だ」
「でも、店が豊かに育っていくためには、
いくら脳がいい指令を出したって意味がないわけです。
修練を積んだ身体(現場)が、
いい反応をくり返しているうちに強くなっていく」
糸井さんはチェーンストアを意識しているのかどうか、
「現場と本部」という言葉を使う。
「『現場』という身体から知恵が生まれて、
本部(神経系)の活性をさらに豊かにしてくれて、
その店が発展していくということなんじゃないかな」
ここからが糸井さんの本領発揮。
「でもね、『現場』って、ことばだけじゃ動けない。
めんどくさい反復練習をする根気と時間とがないと、
強くなっていかないんですよね」
「すっごく面倒くさくて、結果がすぐには読めない‥‥。
だから、どうしても『すばらしい理論』だとかを、
ピラミッドの上から下へと流すように伝えていって、
『こうすればうまく行くはずだ』とかやっちゃう」
私がミドルマネジメント研修会で、
徹底的に指弾しているのがこの点。
「そうして、『のはず・のはず』が行き詰まって、
土台からぐずぐずになっていくんじゃないかなぁ。
そういう例って、ずいぶん見てきているような気がする」
商人舎ミドルマネジメント研修会の私のテキスト。
〈質問〉あなたの会社でこんな兆候は出ていないか
<『マネジメント・エッセンシャル』(ドラッカー著)より「悪い組織の兆候」>
7つの質問。
①マネジメントの階層が増加していないか
②組織構造にかかわる問題が頻繁に発生していないか
③要となる者の注意や指摘を、
重要でない問題や的外れの問題に向けさせていないか
④大勢の人間を集めて会議を頻繁に行うようになっていないか
⑤人の感情や好き嫌いに気を使うようになっていないか
⑥調整役や補佐役など実際の仕事をしない人たちを
必要とするようになっていないか
⑦組織中で組織構造を気にするようになっていないか
こんな兆候が出てきた組織には、
上から下への「素晴らしい理論」が蔓延し巣食っている。
最後に糸井重里の一言。
「『現場』がおもしろくできないとダメなんだよなぁ」
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会で、
上田惇生先生が述懐した言葉。
「お客がにこりとする店をつくる。
働く人がニコニコする店をつくる」
これ、「現場がおもしろい」ことを示している。
小売業・サービス業の「おもしろい現場」では、
かならずお客と店員がニコニコしている。
「おもしろい現場」では、
かならず人々が自立している。
来週クリスマスの日、
第2回ミドルマネジメント研修会で、
成績「S」を獲得した人々を紹介予定。
乞う、ご期待。
さて昨日は東京・池袋の立教大学。
クリスマスツリーが二つ。
キャンパスの銀杏はもう、
骨だけ。
冬を感じさせてくれるキャンパス。
外れにある立教学院事務棟アネックス。
ここで様々な手続きをする。
それから研究室へ戻って、そこで原稿書き。
その後、東京タワーへ。
私は30年間、このタワーを拝んできた。
㈱商業界が真下にあったから。
昨日はその東京タワー下の機械振興会館へ。
一般社団法人流通問題研究協会(IDR)のBPP会。
会長は玉生弘昌さん。
㈱プラネット代表取締役会長。
ゴルフ解説者の戸張捷さんの講演会のあと、
倶楽部ロビーでの懇親会。
私はここから参加。
乾杯の挨拶は、
ピップ㈱社長の藤本久士さん。
会場に集まったのは、協会会員をはじめ、
IT関係者など70名ほど。
BPP会では毎年、余興として、
プレゼント抽選会が行われる。
最後に、最高級のシャンパンが登場。
めでたく当たったのは、今関泰正さん。
日本製粉㈱営業企画部次長。
玉生会長から手渡され、うれしそう。
IDR前会長で、現在、相談役の三浦功先生。
日本製粉㈱執行役員営業企画部長の内田宗司さん。
内田さんは毎日更新宣言ブログのありがたい大ファンで、
先日、パスタをひと箱送っていただいた。
商人舎忘年会の景品として、
皆さんに喜んでもらったことを報告。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の役員のおふたり。
左から川崎清さんと米倉裕之さん。
中締めは玉生会長。
一本締め。
最後はプラネットの皆さんと。
私の隣は今年10月に社長に就任した田上正勝さん。
帰り道にある白い壁が美しい聖アンデレ教会。
Xmasデコレーションがシンプルでいい。
この教会の向かいの商業界会館の前を通って、
「店は客のためにある」の碑をながめながら、
「おもしろい現場」のことを考えた。
「お客がにこりとする店をつくる。
働く人がニコニコする店をつくる」
クリスマス三連休、
「おもしろい現場」にしたいなぁ。
〈結城義晴〉