都議選、キリン・サントリー統合の大義と商売の理解・納得・賛同
Everybody! Good Monday!
2009年7月第3週。
東京都議会議員選挙。
自民党38議席獲得で、惨敗。
民主党54議席で、躍進。
自民・公明で61議席、
非自民・公明で66議席。
つまり政府与党の都議での過半数割れ。
自民党はずっと国政と都政は違うという論法で戦ってきた。
民主党は、政権交代を訴えてきた。
そして民主党の主張が都民に受け入れられた。
それが大義となった。
経営においても、運動においても、
大義を背負うことこそ、
勝利の鉄則。
大義とは、
①全体最適であること、
②筋が通っていること、
そして、③シンプルであること。
すなわち、
賛同しやすく、
納得しやすく、
理解しやすい。
一両日中に、政局は動く。
「政権交代への政局」と言った方がわかりやすい。
まず、麻生太郎の首がつながるか否かで、第一弾。
その後、どちらにしても政権交代へ、第二弾。
政局といいながら、
こんなに明白なのも珍しい。
自民党の右往左往が目立つのみ。
自民党代議士、こんな時にこそ、
人間の器が分かる。
だから今、面白いのは、
その自民党の面々の一人ひとりの発言。
民主党は、無駄な発言、意味ない行動は控えて、
その面では見事に意思統一が図られている。
私には、特別の支持政党はない。
冷静に、客観的に、政治を見ている。
だから、失礼ながら、こんな時こそ
一人ひとりの政治家の技量を見定める面白さがある。
人間として滑稽な面が垣間見えるのが悲しくもあり、
自分の反省にもなる。
政局の行方は、ほぼ、明白なのだから。
さて、各紙の一面トップは、
都議選だと思っていたら、
日経新聞だけ、違っていた。
「キリン、サントリー経営統合へ」
例によって、日経だけのスクープ。
「経営統合の交渉中」というニュース。
日経一面でこんな記事がすっぱ抜かれると、
両社のなかの経営統合反対派の声が押し込められる。
守旧派は、ひっこむ。
だから経営統合は進む。
キリンホールディングスは、年商2兆3035億円。
国内第一位のフード&ベバレッジ・メーカー。
サントリーは非上場企業ながら、年商1兆5129億円。
国内第二位のフード&ベバレッジ・メーカー。
統合されると、3兆8164億円の、ダントツ国内トップ。
世界では、
第一位ネスレ、
第二位ユニリーバ、
第三位ペプシコ、
第四位クラフト・フーズに次ぐ、
第五位に躍進する。
第六位が、コカ・コーラ。
小売業は、きわめて地域性が高いビジネスである。
店舗という拠点が重要な働きをするから。
しかし製造業は、商品をつくり、流通させることが社会的機能。
製造業は、空中戦。
小売業は、地上戦。
だから空中戦のほうが、
範囲の経済のクリティカル・マスを突破しやすい。
日本という範囲を超え、
世界の範囲でクリティカル・マスを狙う。
小売業は、その範囲の経済の中で、
クリティカル・マスを達成し、
突破するのに時間を要する。
しかし、突破してしまったら、
逆転が起こりにくい。
よほどの大失態を演じない限り。
それが小売業の特徴。
キリンとサントリーの統合に向けた交渉。
果たして大義を背負っているか。
さて、2009年第3週のこの7日間。
もうすぐ、梅雨も明ける。
私たちは、お客様や地域に対して、
「大義」を背負った仕事をしなければならない。
全体最適で、
筋が通っていて、
シンプルな。
現時点でいえば「最良のベーシック」。
それを実現させるのは、
今月の標語。
「答は現場にあり」
毎度毎度、お説教じみていて、恐縮。
しかしそこにしか、「解答」はない。
顧客と地域に、
理解してもらう、
納得してもらう、
賛同してもらう。
それが、私たちの仕事。
私たちは、仕事を通して、成長する。
Everybody! Good Monday!
2 件のコメント
結城先生、大変ご無沙汰いたしております。
応えは現場にあり。
顧客と地域に、理解してもらう、納得してもらう、賛同してもらう。
そして我々も納得して、工夫して、一生懸命働く。
それが私たちの仕事。
私たちは、仕事を通じて、成長する。
そうですよね、先生!
酒バイヤーさん、
ありがとうございます。
お元気でしたか。
仕事を通じて、成長する。
それが一番幸せなことです。
だから仕事に打ち込む。
それが一番幸せなことです。