結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年09月30日(水曜日)

消費者物価指数最大下落の8月9月に元気回復する法

自分が体力中心の人間であることを、
あらためて認識させられた。  

今、成田空港近隣のエクセルホテル東急。
今日、11時過ぎのアメリカン・エアーラインで米国に発つ。

結城義晴2009年秋米国三番勝負の第二番勝負。
商人舎USA視察研修会第4回特別編。
アリゾナ州フェニックス、スコッツデール、
テキサス州オースティン、ダラスで、
「小型店問題」を研究し、
同時に米国小売業からの教訓を学ぶ。

そんな意図の特別研修会。

昨夜、9時頃、このホテルについて食事の席に着いたが、
どうにもたまらなくなってひとり部屋に入った。

 熱がでる、腹が痛む。 

サツマイモのスープを胃に流し込んで、
布団を二枚かけてベッドにもぐりこんだ。

事務局が気を効かせてくれて、
部屋にオニオングラタンスープを届けてくれたが、
それを口にする気にもならない。

8時間ほど、うなされつつ、寝た。
明け方、すこし回復。

一昨日は、大阪に日帰り出張。
全力を振り絞って2時間20分ほどの講演をした。

懇親会など出席して、とてもいい気分で夜、帰宅し、
深夜まで原稿書き。睡眠時間2時間。

昨日は、朝から、東京・大門。
カスタマー・コミュニケーション㈱で役員会。
午後は、立教大学大学院の結城ゼミの柿沼将人君の取材につきあって、
その後、増上寺から東京プリンスホテル。
増上寺
特別のアポイントで、熱談1時間半。
夕方、帰宅して、荷物をトランクにまとめ、
成田に向かった。

9月19日に米国から帰国し、ちょうど10日間。
テキストづくりや原稿執筆、会議をこなし、
休む間もなかった。

それが可能となったのは、私に体力があったから。
つくづく私は、体力人間なのだと思う。

ありがたいこと。

しかし、昨夜、渡米直前の大事な時に、
体力の限界を超えた。

体力人間は、消耗すると、
気力まで落ち込む。

じっと、体力の回復を待つ。
療養する。

それが何よりも必要。
体力人間の良さは、体力が回復しさえすれば、
いつも、全力で活動できること。

私は、体力人間。
それを実感しつつ、
アメリカに向かう。

さて、総務省が、
8月の全国の消費者物価指数を発表した。  
2005年を100として試算する。
生鮮食品を除く総合の数値が100.1だった。
これは、前年同月比マイナス2.4%。
6カ月連続の下落で、下落率1971年以降で最大。  

さらに、8月の数値では直近性が足りないので、
9月中旬の東京都区部の消費者物価指数も発表される。
これも99.7とマイナス2.1%で、
下落率は同様に1971年以降で最大。

昨年、一昨年と総合スーパーや百貨店の売上げ減少が深刻化した。
しかし食品スーパーマーケットやコンビニまで、
その深刻化は蔓延している。

スーパーマーケットはじまって以来の危機と、
見ることができるかもしれない。

消費者物価指数を見ていると、
10月11月12月まで、
回復の気配は見えない。

しかし給料は上がらない、ボーナスは減るという顧客の気持ちを察すると、
物価の下落は、私たちの顧客にとっては、ありがたいことだ。

売上げ増にはつながりにくい物価下落を、
自分の顧客と一緒に喜ぶくらいの気持ちで仕事に臨みたい。

私の体力と同じで、
顧客と一体化した店には、
必ずいちばん先に回復がもたらされる。

そのことを心から祈念しつつ、
もっと深刻な経済不振と消費不況のアメリカに発つ。

こう書いているうちに、
私の体力が回復してきていることを実感する。

体力人間結城義晴の真骨頂をお見せしよう。

<結城義晴>  


4 件のコメント

  • お体大切にしてください。
    TV番組で勝間和代氏が、フィリップス曲線を用いて、価格の上昇率と失業率の相関関係を説明していました。価格が上昇(インフレ時)は製造業の生産活動も活発で売上も上昇するため雇用が促進される。しかし デフレショーンはその反対になる。そうです。結城先生はどのように考えれますか?
    小生は製造卸業に勤務しているので、勝間氏の意見もよく理解できました。

  • いつも更新を楽しみにしております。
    毎日のハードなスケジュールを拝見し、
    こんなに毎回全力投球で
    お身体は大丈夫なのかとハラハラしておりました。
    くれぐれもお大事にしてくださいませ。
    アメリカでのご体調や気候が良いことをお祈り申し上げております。

  • いまちゃん、ありがとうございます。
    勝間和代さんの話を全部聞いていないし、
    彼女の本は全く読んでいないので、
    簡単には答えられませんが、
    インフレもデフレも、それが過ぎると、
    問題を起こします。
    価格上昇が急激過ぎると、
    生産活動は活発になりますが、
    雇用が追い付かず、消費者の生活は苦しくなります。
    デフレも、それが過ぎると、
    勝間さんのご指摘のとおりとなります。

    現在のような、デフレ続きでは、雇用不安が掻き立てられ、
    消費不振に陥り、それがデフレを増進させる。
    負のスパイラルになります。

    だからといって、小売業、卸売業、製造業が、
    足並みそろえて、価格の上昇を企図すると、
    生活者は苦しみ、消費はさらに不振に陥ります。

    一番の鍵を握っている消費者、生活者の雇用不安が、
    払しょくされ、購買意欲が戻るまでには、
    物価の上昇との間にタイムラグが生まれます。

    高速道路の渋滞のようなものです。

    従って、生活者、小売業、卸売り業、製造業が、
    互いに納得しあって、
    合理的な消費をしていく必要があります。

    納得のいく売価と納得のいく購買しか、
    現在の消費渋滞を解消に向かわせる道はありません。

    ウォルマートのエブリデーロープライスは、
    リテールリンクに参加するほとんどの企業にとって、
    納得のいくものです。
    もちろんウォルマートの顧客も納得しています。
    ユニクロもしかり。

    だから彼らを批判することは、筋違いです。

    互いに納得し、その納得は、戦略的同盟関係の中で、
    選択的顧客に支持される。

    この重層的な戦略的同盟が、
    多様なサプライチェーンとディマンドチェーンを形成し、
    全体として、行き過ぎたデフレやインフレを、
    適正範囲に矯正してくれるのだと思います。

  • つづみ様、ご心配かけました。
    ありがとうございます。
    幸いにして、睡眠をとれば、
    体力は徐々に回復してきます。
    むかしはすぐに回復したのが、
    いまは、徐々に、ですが。
    アリゾナは気候も良く、食べ物もおいしく、
    周りの人々もとてもよくしてくれて、
    これならば大丈夫です。

    インターネットがつながらなかったり、
    ブログ更新が遅れたり、
    順調ではありませんが、
    何とか切り抜けています。

    だから私に天は恵みをくれました。

    凄いこととの遭遇です。

    お楽しみに。

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