ウォルマート・ネイバーフッドマーケットの「店が生きている」
Everybody! Good Monday!
2009年も10月の5日。
昨日、中川昭一さんが亡くなった。
自由民主党の元財務・金融大臣、
農林水産大臣としても活躍した。
同年輩の政治家の死。
政治家というまえに同年の人間の死。
残念でならない。
私は今、アメリカ合衆国テキサス州ダラスにいる。
1963年11月22日、
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディが、
暗殺された街。
アメリカ合衆国第35代大統領。
当時47歳だった。
中川さんは、そのケネディよりも、
10歳ほど年をとってから、死を迎えた。
それでも、若すぎる。
死んではならない。
どんなことがあっても、
若くして死んではならない。
心からそう思う。
ご冥福を祈りたい。
さて、一年で一番いい季節の今週。
週末から三連休で、来週月曜日は体育の日。
体育の日というくらいだから、
天気はいいに決まっている。
体育の日は、1964年、
東京オリンピック開会式の日に由来する。
ケネディ暗殺からほぼ1年後が、
東京オリンピックだった。
世間はどうだろうと、
景気は悪かろうと、
体を使って、頭を使って、
仕事して、生活する。
この充実感を実感することこそ、
生きている証。
生きている意味。
そんな今週にしたい。
さて、今回の商人舎USA研修会。
サプライズが次々に起こる。
ウォルマートが激変していることは、
お伝えした。
そのウォルマートのスーパーマーケット。
「ネイバーフッド・マーケット」
現在、150店。
ガラリと変わりつつある。
店頭のレジ前。
模造紙に、「Thank you Wal-mart!」と大書され、
そこに顧客のサインが書き込まれている。
みんなこの店を愛している。
それがにじみ出ている。
ゴンドラエンドの陳列も、2週間前と変わった。
商品が入れ替えられたという変わり方ではない。
その考え方が変わった。
2アイテムになった。
上下2段の。
そして下段のPOPが工夫された。
上が、サインパネルで1ドルのロールバック。
元の値段は1ドル25セント。
「Rollback was $1.25」とある
was はisの過去形。
すなわち1ドル25セントだった商品が、
いま、1ドルというアピール。
下段は、2ドル。
「Rollback was $2.89」。
同じく2ドル89セントだった商品を2ドルちょっきりに。
そして上下2段で訴求している。
ゴンドラエンドは1アイテム、
もしくは2アイテムでも縦陳列が定石だった。
しかしこんな変化も、やってみようという意思の表れ。
これはたった一つの事例だが、
ウォルマートがどんどん変わる、
どんどん変えることの表明。
それが店全体に、自由さと、
伸びやかさと、
生きている実感を充ち溢れさせている。
店が、生きている。
店が、生き返った。
それが、行く先々のウォルマートで実感できる。
店は、生きていなければならない。
人間も、死んではならない。
Everybody! Good Monday!
<つづきます。結城義晴>