新卒採用数イオン2位、小売りサービス業の平均在職期間と離職率
Everybody! Good Monday!
[2013vol12]
2013年、第12週。
3月に入って、第4週目は、
週中の水曜日20日が春分の日。
今年は土・日・月の三連休が10回もあって、
それはそれで営業効果はあるが、
人間、だんだん飽きてくる。
だから週中・水曜日の祝日、
その意味は大きい。
春分の日、
だいじに大事に、
商いしたい。
どの企業も、
今年に入って、1月・2月と、
業績が思わしくなかった。
それはあの清水信次さんが嘆くほど。
ライフコーポレーション会長にして、
日本チェーンストア協会と生団連会長。
だからこそ、
3月20日の春分の日、
ていねいに丁寧に仕事し、
それを春本番の4月商戦につなげたい。
それにしても、
ワールドベースボールクラシック。
決勝ラウンドの準決勝で、
日本代表が敗退。
相手はプエルトリコ、
スコアは3対1。
勝てば20日が決勝の予定で、
これは春分の日が盛り上がると考えていたが、
ちょっと消沈。
惜しまれるのは、8回裏の攻撃、
3対0でリードされていたのもかかわらず、
1点返してランナー1塁2塁、
打者は4番。
ここで盗塁にサイン・ミス。
本当に惜しかった。
こういったちぐはぐな失敗が起こるときは、
何でもうまくはいかない。
朝日新聞に載った日本代表の山本浩二監督。
「素晴らしい選手たちとともにできて、
私は幸せでした」
プエルトリコのロドリゲス監督。
「多くの国民が我々の試合を見ていたと思うし、
スポーツだけでなく(プエルトリコの)社会的にも喜ばしい結果だと思う」
興奮しているときのインタビューと発言だから、
監督のコメントも冷静ではなかったと思う。
しかし、「私の幸せ」を言う監督と、
「国民や社会的な喜ばしさ」をコメントする監督。
ちょっと差があった。
三連覇の偉業は残念ながら、
成し遂げられなかったが、
世界ランキング4位の韓国が第1ラウンドで敗退し、
1位のキューバと2位のアメリカも、
第2ラウンドで姿を消したこの大会。
世界ランク3位の日本は、
なんとか準決勝まで顔を出した。
12位のプエルトリコと、
13位のドミニカの決勝となりそうだが、
ちょっとさみしい結果で、
今後のこの大会そのものの開催が心配となる。
ベースボールファンとしては、
ずっとずっと続いてもらいたいものだ。
さて千葉県知事選挙で、
森田健作二期目の再選。
現職、無所属の63歳。
あっぱれ。
相手は、共産党推薦の千葉大学名誉教授・三輪定宣氏ら。
投票率31.96%、
前回の知事選から13.6ポイント・ダウン。
頻繁に利用させてもらっている東京湾アクアラインは、
森田知事の「通行料引き下げ」政策が奏功。
さて日経新聞と朝日新聞が、
同じ趣旨の特集。
2014年春新卒採用調査。
日経の調査対象は、
上場企業と有力な非上場企業、合計4588社。
回答企業数は2275社。
結果は、「企業の採用意欲改善が浮き彫り」。
主要43業種のうち32業種が、
昨年春入社よりも大卒者を増やす。
ただし、高卒者採用は5年連続で減少。
新卒者全体の採用人数1位は、
日本郵政グループ約2745人。
2位にイオングループと三菱東京UFJ銀行、
ともに1500人。
12位にコスモス薬品が800人、
19位、ファーストリテイリング620人、
23位、セブン-イレブン・ジャパン約570人、
27位、AOKIホールディングス540人、
32位、ゼンショーグループ450人、
35位、ライフコーポレーション、ノジマグループ、コメリ、
それぞれ約400人、
46位、スギ薬局360人、
47位、ウェルシアホールディングスグループ355人、
そして48位の350人に、
バロー、サンドラッググループ。
小売業・サービス業を拾っていくと、
各業態ナンバー1企業の名前が並び、
あとはドラッグストアの大量採用が特徴。
特にコスモス薬品は、
その食品販売パワーや出店スピードが驚異的だが、
人材採用にも積極的だ。
就職の不採用メールばかり来て
スマホ持つ娘の震える右手
〈日経歌壇より さいたま・池田びん〉
娘さん、小売り流通・サービスに来なさい。
良い世界ですよ。
良い世界になりますよ、
良い世界にしますよ。
挫折には音があるとふ人ありて
息子は春のベランダにゐる
〈同 大分・阿南尚子〉
ベランダにいる息子の挫折の音が、
聴こえるようだ。
しかし春という季節はそれを許してくれる。
採用大卒者、
文科系3.0%増、
理工系8.0%増。
この理工系増加は、
ドラッグストアの薬剤師採用に押し上げられている。
文部科学省・厚生労働省の調査、
今春卒業する大学生の就職内定率は81.7%。
想像以上に高い。
前年同期比1.2ポイント上昇。
来年春も「高い水準」が維持されそうで、
これは嬉しいニュース。
しかしみなさん、
小売流通・サービス産業においでください。
良い世界ですよ。
良い世界になりますよ、
良い世界にしますよ。
一方、朝日は主要100社へのアンケート。
答えた小売リ・外食企業は、
髙島屋・三越伊勢丹ホールディングス、
イオングループ、イトーヨーカ堂、
セブン-イレブン、ローソン、ファーストリテイリング、
それに日本マクドナルドとすかいらーく。
そして正社員の平均在籍期間と、
3年以内の離職率を調べた。
業種別離職率は、
全産業平均28.8%。
高い順に並べると、
宿泊・飲食サービスが48.5%、
不動産・物品賃貸が38.5%、
小売りが35.8%。
小売りサービス業の一流企業の離職率が、
この数字だから全体は推して知るべし。
回答してくれた企業の3年間離職率は、
すかいらーく35%、
日本マクドナルド33%、
ローソン23%、
セブン-イレブン・ジャパン16%、
イトーヨーカ堂12%、
三越伊勢丹8.4%。
固有名詞が入ると、
妥当な線と考えられるだろうか。
平均在籍期間は、
髙島屋の20年8カ月から、
セブン-イレブンの9年7カ月まで。
こちらは想像よりも長い。
シャツの裾をズボンの外に出すように
なったころからデフレが続く
〈日経歌壇 掛川・村松建彦〉
働く人たちの雇用と収入の安定、伸長が、
最大のデフレ対策となる。
政府・日銀こぞって唱えるインフレターゲット2%は、
それ自体、勇敢な政策で、
その勇敢な行為を敢行しなければ、
日本経済は蘇生されない。
しかしよく知っておかねばならないのは、
安倍晋三ラッパで為替レートと平均株価が動いても、
「円安」は国民生活にとって、
必ずしもいいことではない点だ。
ガソリン代が上がる、
そして物価が上がる。
海外旅行で同じものが高くなる。
それに応じて、
雇用が安定し、
若年層の収入が上がらねば、
生活は苦しくなるばかり。
インフレを意図的に引き起こす政策が、
デフレを解消する保証はどこにもない。
だから「国民の生活を守る」小売りサービス業は、
インフレターゲット論よりも、
絶対に確かな仕事を続けねばならない。
需要を創り出しつつ、
顧客の暮らしを守り、
向上させること。
その小売り流通サービス業、
良い世界ですよ。
良い世界になりますよ、
良い世界にしますよ。
では今週も、みなさん、
Good Monday!
〈結城義晴〉