文化の日の結城ゼミ合宿と「ドラッカーの時間管理」
文化の日です。
今日は、晴天になる確率が極めて高い。
だから「晴れの特異日」でもある。
例によって、「祝日法」によると、
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」のが、
「文化の日」の趣旨。
わが日本国憲法は、
1946年11月3日に、公布され、
1947年5月3日に、施行された。
そこで、11月3日を「文化の日」、
5月3日を「憲法記念日」とした。
その意味で、文化の日と、
ちょうど半年後の憲法記念日は、
対になっている。
ただし、11月3日は、明治天皇の誕生日。
明治時代には「天長節」、その後は「明治節」といって、
現在の12月23日の天皇誕生日の祝日のようなものだった。
明治節に日本国憲法公布を合わせて、
それを「文化の日」の祝日としたというのが、真相。
日本帝国憲法と真反対の日本国憲法を公布する日を、
帝国憲法をつくった明治天皇の誕生日「明治節」にした。
このあたり、マッカーサーの思惑だったのか、
日本特有の折衷主義だったのか。
とかく、曰く因縁の文化の日。
しかし今日も、快晴です。
快晴といっても、昨日は、
近畿地方に木枯し1号が吹いて、
いよいよ、冬の到来。
例年より16日も早かった。
さて、昨日から埼玉県新座市。
立教大学新座キャンパス。
その敷地内にある研修施設「太刀川記念交流会館」で、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科・結城ゼミの合宿。
太刀川記念交流会館は、
現在のソニー創業メンバーの故太刀川正三郎氏の篤志で設立された。
建物の外観、館内のデザイン、使い勝手が素晴らしい。
私たちは、その会議室Aを二日間借りて、合宿。
成果は、計り知れない。
立教大学院生には、11月14日までに、
修士論文、調査研究、ビジネスプランといった卒業課題の仮提出が求められる。
そのための最終合宿。
結城ゼミは、今年から始まった。
だから学生も指導教授の私も、真剣。
それが今年度、3回目の合宿となった。
ピーター・ドラッカー教授の「ポストモダンの七つの作法」。
その最後の七つ目は「モダンの手法を使う」。
その代表的な手法の一つが、
「ドラッカーの時間管理」。
まず第一に、「時間を記録する」。
継続して時間を記録し、毎月それを見る。
忙しい人は、年に2回、4週間ほど時間の記録をとる。
自分で几帳面に記録してもいいし、
秘書やパートナーに記録してもらってもいい。
その自分の時間記録を、見る。
第二に、「時間を管理する」。
1.まず、する必要の全くない仕事を捨てる
2.他の人でもやれる仕事はなにかを見つけ、それを他の人に任せる
3.自らがコントロールし排除できる浪費時間の原因を排除する
ここで気づくことの一つ。
意外にも、自分が他の人の時間を浪費しているケースが多いこと。
第三に、「時間をまとめる」。
すなわち、自分で自由に使える時間を、
大きくまとめてつくること。
まる1日。あるいはまるまる2日、まるまる3日。
欲を言えば、1週間。さらに2週間。
1カ月もまとめて時間をつくることができれば、何でもできる。
単行本の2、3冊もかけるだろうし、
英語のマスターもずいぶん進むだろうし、
ゴルフのシングルにもなれるかもしれない。
ドラッカーは最後に言う。
「時間を管理できなければ、何もできない」
この「時間をまとめる」のがゼミ合宿。
合宿は、その上に切磋琢磨という「おまけ」が付いてくる。
今回も、大きな成果が得られた。
夕食は、近くの「江戸沢」。
ちゃんこ料理のチェーンレストラン。
満腹と満足。
しかし、まだまだ、
研究と執筆は深夜まで続いた。
私たちの文化の日は、
まさしく文化的な一日となる。
多謝。
<結城義晴>