日経MJ「小売りヒット番付」と二つの賢い消費トレンド
今日こそ、胸を張って、
Merry Christmas!
昨日も書いたけれど、
もともとは冬至を過ぎたことを祝うお祭り。
そして「ハジマリニ カシコイモノ ゴザル」のお祭り。
胸を張って、楽しみたいし、楽しませたい。
昨日の夕方の都心ウォッチング。
売れていたもの。
チキン、サラダ、ケーキ、ワイン。
この4点セット。
わかりやすくて、
ストレートな消費。
昨日、チキン、サラダ、ケーキ、ワインを、
売り逃したり、品切れさせたとしたら、
これは今年のクリスマス商戦は終わり。
年末も、際の勝負となる。
わかりやすくて、ストレートな消費。
ちょっとひねったりしても、
よほどそれが既存の顧客に浸透していない限り、
みな、すべる。
そう、芸人の「受けない芸」となる。
ゆめゆめ、油断すべからず。
さて、23日の天皇誕生日を過ぎてから、
首都圏の朝の電車がすき始めた。
やはり巣ごもり生活に入っている。
しかし消費は典型的なものしか促進されない。
顧客たちは、消費者は、
「何」を楽しんでいるのか。
「何か」を楽しんでいる。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
これを楽しんでいる。
だが、その光景を見ていると、
確かに顧客たちは、
賢くなっている。
消費という面では、
きわめてスマートでクレバーになっている。
この大前提を忘れて、
子供じみた素人の「芸」を見せてはいけない。
すべる。
今年ヒットしたもの。
日経MJが「ヒット番付」を特集している。
その小売り編。
横綱 セールあの手この手
大関 大衆薬ビジネス
関脇 EDLP
小結 スーパーの格安衣料品
前頭 百貨店に格安専門店
同 企業の農場
同 大丸・心斎橋店北館
同 格安弁当
同 PBビール・ワイン
同 ネット事業
それぞれに異論もあろうが、
業界最高権威の日経MJということでお許しいただいて、
この中で、低価格路線が半数を占め、
トップの横綱に「セールあの手この手」があるのだから、
今年の二大トレンドは、
①低価格
②あの手この手の販促
だったということになる。
それ以外は、薬事法改正に絡んだ「大関 大衆薬ビジネス」、
農業、ネット事業など、新しい分野の開拓。
大丸・心斎橋店の大幅増床リニューアル。
しかしこの小売り側のアプローチに対して、
顧客の側の底流にあるのは、あくまでも、
「賢い消費」だと思う。
2009年の風俗といえば、
「お笑い芸人ブーム」だったか。
しかしブームが引き起こすのは、
顧客の目が肥えてくるという現象である。
だから小学生ですら、
素人の様な稚拙な「芸」を見抜く。
消費についても同様だ。
顧客は、見抜いている。
本物の低価格と的確な販促。
今日終了するクリスマス商戦。
手際良く、賢く、始末して、
臨むのは、明日からの年末「際の商戦」。
私はいつも、言う。
まだ、
遅くは、
ない。
頼む。
すべるな。
<結城義晴>