結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年04月27日(土曜日)

山梨のオギノ荻野寛二社長対談とオオキ講演、電脳に感謝

今日から、
2013年ゴールデンウィーク。

小売りサービス業にとっては、
書き入れ時。
消費者にとっては、
楽しみ時。
私にとっては、
仕事の時。

成田国際空港会社の発表。
ゴールデンウィーク前日から最終日まで、
つまり昨日の4月26日から5月6日まで、
出入国者数は約75万3000人の見通し。

一方、JR各社。
東海道新幹線のぞみは乗車率100%。
東北、上越、長野、東海道、山陽の各新幹線は、
指定席が満席。

高速道路の下りは渋滞。

日本民族大移動の季節。
消費者のみなさんには、
「楽しんで」と、
言っておこう。

そしてわが商人のみなさんには、
「仕事、頑張って」と、
励ましのエールを贈ろう。

消費を楽しみ、
消費を支える。

それが日本経済を活性化させる。

ゴールデンウィークは、
経済活動活発化の時なのだ。

日経新聞『文化』欄に、
「将棋界、電脳時代の妙手は」の記事。
おもしろい。

5種類のコンピューター将棋ソフトと、
5人のトッププロ将棋棋士。
第2回電王戦は、
人間の1勝3敗1分け。

コンピュータソフト「GPS将棋」は、
1秒に2億7000万手を読む。

渡辺明竜王・棋王・王将は若手の大天才。
「追い越されたとは思っていない」、
しかし「プロと対等のレベルまで上がってきた」

チェスの世界では1997年、
世界チャンピオンがコンピューターに巻けた。

日本の将棋は、
実質的なチャンピオンの羽生善治王座・王位・棋聖も、
現役の森内俊之名人も、
コンピュータと闘ってはいない。

応用数学の一分野に「ゲーム理論」がある。
その分類のひとつが、
「2人ゼロ和有限確定完全情報ゲーム」。
チェスもチェッカーも、将棋も囲碁も、
この分類に入る。

だから「チェスで起きたことが、
将棋で起こらない理屈はない。
おそらくはいずれ、
囲碁でも同様の日が訪れる」

そこでプロ棋士の考え方が面白い。

プロアマ問わず一般の見解。
「コンピューターに頼るなんていかがなものか」

現役名人の森内。
「コンピューターはあくまで道具。
人間とは能力も役割も異なる」

竜王の渡辺。
「今回のような強いソフトが手に入るならば、
詰み以外の部分の研究にも使いたいくらい」

第1局に勝った新鋭四段の阿部光瑠。
「怖がらず踏み込めるところなど、
ソフトのいいところを吸収したい。
コンピューターを通して
棋士が強くなる。

そういう時代が来たのだろう」

プロはここまで勝負に徹する。
感心させられるが、同時に、
将棋という極めて人間的な勝負の世界に、
コンピュータが入って来て、
その「人間的なるもの」に、
インスピレーションを与える。

俺はパソコンはしない。
携帯もスマホも持たない。

そんな頑固な団塊世代に、
コンピュータの「人間臭さ」を
教えねばなるまい。

さて私は、朝早く横浜から八王子へ向かい、
8時33分発の特急スーパーあずさ5号で、
甲府へ。

この季節、新緑が目にまぶしい。
20130427225156.jpg

日本は山国だと認識させられる。
20130427214604.jpg

藤の花も満開で、
新緑に薄紫色がほんのりと溶け合って、
いい景色です。
20130427214556.jpg

1時間足らずで甲府盆地。
20130427214615.jpg
少し風が強い分、空気が澄み渡って
南アルプスや富士山がくっきりと見えた。

朝から小旅行気分。

とはいえ、今日の目的は、
『月刊商人舎』のインタビュー取材。

甲府を地盤とする㈱オギノ。
荻野寛二社長へのインタビュー。
20130427200332.jpg

オギノは山梨を中心に、
長野、静岡で39店舗を展開。
有力なローカルスーパーマーケット。
昨年度の売上高は705億円。

詳細は『月刊商人舎』をご覧いただきたいが、
荻野さんの話は、ほんとうにおもしろかった。
20130427200239.jpg
昭和27年生まれの同年。

2時間にも及ぶインビュー。
久々の取材はいつの間にか、
意見交換のような形になり、
私自身も楽しかった。
20130427214623.jpg

同席してくれたのは、
私のfacebook仲間。
20130427221038.jpg
営業企画部統括マネジャーの手塚帰一さん(左)、
社長室統括マネジャーの渡辺泰夫さん。

こういったfacebookの友達との交流が、
今後はますます増えてくる。
嬉しいことだ。

手塚さんと渡辺さんに、
心から感謝したい。

昼食をご一緒しながら、さらに情報交換。

再び本部に戻り、隣接する貢川店を視察。
昨年11月にリニューアルオープンしたばかり。
荻野社長自らが案内してくれた。
20130427222148.jpg

良い店だし、よくお客が入っていた。
その店の前で固い握手。
20130427214632.jpg
『月刊商人舎』のグランド創刊号が、
5月10日発売の5月号。

すごく、勉強になる内容です。
示唆に富んだインタビューです。
ご期待ください。

次に向かったのが甲府市流通会館。
包装資材商社の㈱オオキの社員勉強会での講演。
20130427200357.jpg

昨年秋に続く2回目。
大木勝志社長は、
商業界精神を守りながら経営するおひとり。
20130427200416.jpg

私への要望も、商業界精神を解説し、
社員のモティベーションアップにつなげてほしいというもの。
20130427200433.jpg

2回目の今日は、
「商業界イズムとイノベーション」をテーマに、
90分の枠時間を超えて、
120分ちかく。
魂を込めて語ってしまった。
20130427200451.jpg
「店は客のためにある」
それが商業界精神のエッセンス。
さらに「損得よりも先に善悪を考えよう」
これが商業界精神の軸。

しかし善悪を優先し、正義を貫いた商人が、
店を潰し、会社を倒産させることがある。

なぜか。

それがこの講演の趣旨。

イノベーションがないからだ。

そのイノベーションのために、
「自ら、変われ!」と訴えた。
最後に、大木社長の二人のご子息と一緒に記念写真。
20130427200513.jpg

終わったころには、
夕陽を受けた富士山が、
壮大な姿を見せてくれた。
20130427200538.jpg

朝の藤、夕の富士。
甲府での充実した一日。

心地よい疲れが私を満たしてくれた。
20130427200551.jpg

今週は、火曜日にアメリカから帰って来て、
その後もまったく休みなしに、動き回った。

今年の商人舎標語は、
「今日も一日、優しく、強く」

そして今月の商人舎標語は、
「おかげさまで」

おかげさまで、
ご要望にお応えして、
あちこち動き回っています。

本当におかげさまで、
それでも体はもっているし、
健康です。

おかげさまで、
私の活動は、
PanasonicのLet’s noteに助けられている。

『商人舎magazine』も、
コンピュータに支えられている。

コンピュータは、
人間とは能力も役割も、
異なる。

コンピュータと経験を共有し、
コミュニケーションする時代が
来ている。

〈結城義晴〉


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.