コーネル・ジャパン/ヤオコー狭山物流センターで大収穫
訃報をご報告しなければならない。
田村弘一さん。
㈱グリーンファクトリー社長。
元クイーンズ伊勢丹社長、パレ社長を歴任。
【日時】
通夜:3月7日(日) 午後6から
告別式:3月8日(月) 午前11時から
【場所】
観音寺
東京都国分寺市西町2-27-8
電話:042-572-3225
【喪主】田村紘子様
平塚萬さん。
㈱商業経済新聞社元社長。
【日時】
通夜:3月7日(日) 午後6から
告別式:3月8日(月) 午前10時30分から
【場所】
舟渡斎場
東京都板橋区舟渡4-14-6
電話:03-3967-6420
【喪主】平塚啓子様
太田清さん。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授。
【日時】告別式は3月6日(土)11時から12時まで
【場所】セレモホール大野屋
(横須賀市追浜町2-64-7・電話046-861-5353)
【喪主】太田健男様
謹んで哀悼の意を表し、
ご冥福をお祈りいたします。
昨日から、埼玉県川越市。
コーネル大学RMPジャパン3月講義。
ところはヤオコー狭山物流センター。
その会議室。
3月は、情報と物流がテーマ。
最初の講師は、㈱プラネット社長の玉生弘昌さん。
ここのところ、このブログの常連。
だからプラネットのことは、常連読者にはご理解いただいている。
今回の玉生さんの講義は、
「企業を襲うITの津波」から始まって、
「流通業界におけるネットワーク」の全体整理。
そして流通ネットワークは、
EOSからスタートし、
EDIへ進み、
CRP、CPFRへと進化する。
この進化が、実に丁寧に分かりやすく解説された。
EOSはエレクトロニック・オーダーリング・システム。
オンライン発注システム。
EDIはエレクトロニック・データ・インターチェンジ。
電子的データ交換取引。
CRPは、コンティニュアス・リプレニッシュメント・プログラム。
連続自動補充システム。
CPFRは、コラボレーティブ・プランニング・フォーカスティング・
アンド・リプレニッシュメント。
協業的予想補充計画。
さらにe‐マーケットプレイスとなる。
いわゆる電子市場。
玉生さんは、「取引総数理論」を用いて、
卸売業の貢献や役割を説明し、
そのコスト構造を理論化した。
そのうえで、「システムは共同で、競争は店頭で」の持論を展開。
最後に、コンピュータのレガシー問題を提起して講義は終わった。
いい講義だった。
第2講は、コンサルタントの臼井秀彰さんが講師。
テーマは、「スーパーマーケットのロジスティックス問題」
ロジスティックス戦略の要諦を整理し、
卸売業者と物流業者のメリット・デメリット、
そしてディストリビューションセンターと、
トランスファーセンターの役割を明確にして、
そのメリット・デメリットの整理を試みた。
最後はセンターフィー問題への鋭い提起をして、
講義終了。
これまた、いい講義だった。
第3講義以降が、ケーススタディ。
ヤオコーのロジスティックス。
冒頭に、ヤオコー顧問の大塚明さんから基本ポリシーのレクチャー。
ヤオコーのロジスティックスは、
「営業」の一環である。
ロジスティックスが、品質を向上させ、
売上げをつくり、利益を生み出す。
利益を創造することが「営業」である。
ヤオコーの物流担当と、
グロッサリーセンターを委託された伊藤忠食品担当者、
全員がまずは紹介された。
次に、ヤオコーの物流センターの変遷と、
EDI化の歴史が解説された。
ヤオコーには、グロッサリーセンターとチルドセンターがある。
それぞれに歴史がある。
現在、前者は狭山と千葉に、
後者は狭山、千葉、伊勢崎にある。
店舗数が増えるに従って、センターは規模拡大し、
センター拠点数が増え、
EOSからEDIへ、そして伝票レスへと、
進化した。
そのプロセスが、わかりやすく説明された。
さらにセンターの概要や、
発注から入荷までのタイムフローの説明。
店舗とセンターのスケジュールや、
それぞれのセンター内での流れなどの解説。
いよいよ、視察。
こちらはチルドセンター。
こちらがグロッサリーセンター。
2階の在庫ストックスペース。
在庫は、現在、6日間分。
ケースには商品情報のシールが貼られ、
伝票レス。
ピッキングエリアのコンピュータ。
そしてトートボックスを乗せたカート。
非常に軽いカート。
これを押しながらピッキングしていく。
カートの腰のあたりにデジタル掲示があって、
矢印が出る。
するとそのケースにその商品を入れる。
トートボックス。
店別ピッキングが行われる。
ピッキングの棚には、
ボール単位、8個単位など、
単位別に商品がバラで陳列されている。
2階から1階へと、
ベルトコンベアが連なる。
2階の在庫スペース。
こちらも在庫スペース。
ヤオコーの常温センターは、
在庫型とスルー型の併用。
どの部門を在庫型のDCにするか、
どのカテゴリーをスルー型のTCにするか、
長く思考錯誤が続いた。
その結果、現在の方式に落ち着いた。
そして1階の仕分けレーン。
店別に自動仕分けされ、
それがカートラックに積まれる。
仕分けレーンのエンドのところ。
商品量の多い店は長いレーン。
カートラックがずらりと並ぶ。
最後は人力。
チェックとラックへの積み上げ。
そしてトラックへ。
センター内をフォークリフトが動き回る。
パレットを回収しているところ。
グロッサリーセンターを視察し、
今日の研修は終了。
センター入り口には「メールバッグ」が並ぶ。
商品と一緒に、各店別に情報が届けられる。
ヤオコー狭山センターの皆さんに心から感謝しつつ、
夕食会場へ。
恒例の「サイボク」。
玉生、臼井両先生も視察には同行いただいて、
玉生先生がご挨拶。
そしてサイボク名物の焼肉とトンカツで乾杯。
大塚さんが、焼きそばを焼いてくれた。
ことのほか美味に感じた。
コーネル・ジャパン恒例となったヤオコー狭山センター研修。
今回も収穫は大きかった。
全ての人に、心から感謝。
<結城義晴>
来週火曜日3月9日の「二人のビッグセミナー」。
タイトルは「2010知識商人の経営の流儀」
お申し込みは、こちら。
火曜日の午後いっぱいのセミナー。
まだ参加枠があります。
近隣の皆さま、どうぞおいでください。
Japan Shopやフランチャイズチェーンショーにお出かけの皆さま、
お立ち寄りください。
会場は、お台場「タイム24」です。<商人舎事務局>
4 件のコメント
結城先生、いつもよいブログ、ありがとうございます。
なんと!ヤオコーさん物流センターを見させて頂けるとは。
・ロケーション管理が徹底されているようですね。
・先入れ先出しがなされていますね。
・ラック保管のケース物に下げ札を貼り「見える化、わかる化」されていますね。
・マテハンが効率よく配置されているようです。
などなど。
自分が駆け出しのころ、恩師に教わりました、
物流現場は「(商品を)探させない」「(作業者を)歩かせない」「(作業者に)考えさせない」
の原則がなされている、素晴らしいセンターと思います。
(実は自分、同業他社のセンターを視察させていただく度、いつもボトルネックを探している、意地悪です…)
なんとも、同業者には見せたくない記事をありがとうございました。
心より、感謝申し上げます。
おはようございます
ビックセミナー大変楽しみにしています
CDオーディオセミナーでお2人のお話を伺っていて
とても大切なことを分かりやすく教えて頂いて
今でも何度も何度も繰り返し聞いています
よろしくお願いいたします
けんたさん。
3月9日のビッグセミナーへのご参加ありがとうございます。
大久保恒夫社長も結城義晴も論客同士。
第3講座の徹底討論は、実はシナリオは用意されていません。
二人が、どんな持論をぶつけ合うのか事務局として今から、とても楽しみです。
けんたさんもぜひ、ご期待ください!
<商人舎事務局より>
船村様、ありがとうございます。
「探させない、歩かせない、考えさせない」
物流現場の原則。
いいですね。
ロヂャースのセンターでもそれを感じました。
ありがとう。