フード4レスとナゲット・マーケットで発酵して謎が解けた。
アメリカに来て、4日目の深夜。
午前4時。
風呂に入りながら本を読んでいて、
凄い発見があった。
外山滋比古さんは、
『思考の整理学』の中で、
良い考えが浮かぶ状況を三つあげる。
枕上、鞍上、厠上。
枕に頭をのせてまどろんでいるとき、
馬に乗って移動しているとき、
トイレで用を足しているとき。
そのうえで散歩など、
精神的にリラックスしているときにも、
良い考えが浮かぶという。
さらに風呂に入っている時も入っていたと思うが、
手元に本がないので、確かめることができない。
しかし、風呂に入っているだけならば、
いつものことだし、かわらない。
アメリカにいること、
そのうえで風呂に入っていること。
これがいい考えが浮かぶ状況をつくったのだと思う。
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是非、考えてください。
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さて、今日20日から三日間、
「春分の日」を挟んだ三連休。
私は、「ゴールデンウィークの予備戦」と位置付ける。
今月の標語。
「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」
このスローガンのテストの三日間でもある。
今年の商人舎標語にも通じる。
「Practice comes first!」
[実践躬行・実行第一]
サクラメントに宿泊して、明けた19日。
ここでも大きな収穫があった。
まず、朝一番で、「ウィンコ・フーズ」へ。
倉庫型ディスカウント・スーパーマーケット。
ペガサスクラブの渥美俊一先生のフォーマット用語で、
「スーパーウェアハウスストア」という。
素晴らしい店舗。
価格比較調査をして、
それを掲示している。
ウォルマート、セーブマート、ナゲット・マーケット。
バナナ売り場。圧巻。
生鮮食品もずいぶんよくなった。
冷蔵ケースもご覧の陳列線の長さ。
この日は、もうひとつ、
スーパーウェアハウスストアを訪れた。
「フード4レス」。
それもあのナゲット・マーケットが経営する店。
ここで私、一挙に、ひとつ、謎が解けた。
もったいぶっているようで大変に申し訳ないが、
一昨日の「特ダネ」と同様に、
今回の「謎解き」も、
じっくり考えてから発表しようと思っている。
外山さんは、考えを「発酵」させる必要があると説く。
「カクテル」にすることも有効だと諭す。
つまり、しばらく、寝かせるんですね。
[毎日更新宣言]などやっていると、
思ったことをすぐに書いてしまう。
発酵が足りないことになる。
熟成も不足する。
もちろん、すぐに回答を出さねばならないこと、
極めて明快なのにだれもモノを言わないこと、
そんなことに、私のブログはお役立ちしているから、
それはすぐに書く。
「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」
しかし、発酵させたほうがいいことは、
寝かせておくことにした。
昨日は、そのほかに、
ホールフーズマーケットの最新店。
ナチュラル&オーガニックの青果売り場、
素晴らしい。
店舗中央にスペースを設けて、
プロモーション展開。
フードサービスはやはり充実。
ファサード前で、全員で写真。
ナゲット・マーケットの3号店を訪れた。
店頭では、10分間マッサージ。
「いくらでも払ってください」
売り場は素晴らしい。
ワインコ―ナー、最高。
ナゲットでは28歳の若い店長にインタビューをした。
背中にフォーチュンの2009年ランクが入っている。
そしていつものように固い握手。
さらにウォルマート環境対策店舗HE6型を視察。
昨年6月オープンの新店だが、
大繁盛・大盛況。
HE型とはHigh Efficiency、すなわち高い効率のタイプ。
HE6型とは、その6番目のタイプという意味。
環境対策店舗の第一の方法論は、
ダウンサイジング。
すなわち「サイズをダウン」させて、
店舗規模を小型化すること。
ウォルマート・スーパーセンターは、
最大30万平方フィート近く(8000坪くらい)まで拡大されているが、
この店は20万平方フィート(5600坪)。
そしてこれまで開発されてきた様々なエコ対策が施されている。
ウォルマートの21世紀への意気込みが、ひしひしと感じられた。
昼は、イン&アウトでハンバーガー。
全員が満足。
浅野秀二先生のアイデアで予定変更したが、
とても良かった。
昼食とともに、花も楽しんだ。
そうしながら、サクラメントからサンフランシスコへ。
「ウォルマート逆史」の車内講義も展開。
時間切れで、翌朝の講義につながったが、
皆、私に着いてきて、実によく勉強している。
もともと「虫の目」をもっている。
そこに「魚の目」を与える。
「ウォルマート逆史」はその典型。
さらにいつも資料を確認しながら、
「鳥の目」を養う。
すると、次の「虫の目」での視察や見学、ヒアリングが、
数段、レベルアップする。
このあたりでは、
スパイラルな成長とステップ型の成長が見られる。
これを「螺旋階段型」と、私は呼ぶ。
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」
そして「螺旋階段型成長」
それを見ているのは、本当にうれしい。
そんな一日の終わりは、
サンフランシスコの金門橋。
全員で記念写真。
めったにない快晴。
だから、歩いた。
少し汗をかくくらいで、快適。
夜は、ちょっと軟弱に「日本料理」。
日本アクセス北海道のグループと。
右から、元柳克哉さん、
佐藤謙一さん、
浅野秀二先生、
鳶坂裕幸さん、
小玉一夫さん、
そして鈴木敏さん。
今日も充実していた。
情報・知識のフローとストック。
そして熟成・発酵。
アメリカは、私にそれを与えてくれる。
〈明日につづきます>
(結城義晴)