「クリック&モルタル」作戦とぱぱす築地店、商業経営問題研究会
「クリック&モルタル」
ブリック・アンド・モルタルに対する用語。
Brick and mortarは、ブリック(煉瓦)とモルタルによってできている店舗のこと。
つまり店舗販売を意味する。
それに対して、クリック・アンド・モルタルは、
インターネット販売を象徴するパソコン操作の「クリック」と、
店舗の象徴「モルタル」を組み合わせた言葉で、
インターネット&店舗販売を意味する。
今朝の朝日新聞。
インターネットと百貨店のコラボレーション。
楽天市場が池袋東武百貨店と組んで「クリック&モルタル」を展開すれば、
ヤフー・ショッピングは池袋西武百貨店の売り場を使って「クリック&モルタル」を実施する。
私は、これがいちばん顧客の信頼を確かにする方法だと言い続けている。
なんだかんだとマイナス情報ばかり取り上げられる百貨店だが、
これは、実にいい試み。
インターネット販売も「複占」の様相を呈していて、
こういったインターネットショッピングモールは、
楽天とヤフーの二者に絞り込まれそう。
一方、日経新聞の記事。
東急ハンズが3カ月限定の短期間店舗出店を開始する。
地方中核都市のショッピングセンターなどに、
200㎡程度の小型店を出店し、
3カ月で切り上げる。
品目数は1000くらいで、東急ハンズの売れ筋中心。
4月の金沢を皮切りに、全国10カ所で、年間に3億円程度の売上げを見込む。
しかし本当の狙いは、その後のインターネットにおける購買。
これも「クリック&モルタル」作戦。
第一に、ブランド認知力とブランド信用力。
第二に、実店舗での実物における購買&消費経験。
第三に、そのうえでインターネット販売。
時代はどんどん変化している。
さて、昨日は、朝から東京・汐留の電通本社。
36階からのベイエリアの眺めが素晴らしい。
おなじみのストラテジック・プランニング局の土井弘さんと打ち合わせ。
土井さんは、電通内でもっとも流通小売業に精通した人。
「日記調査」という独特の消費者リサーチを展開していて、
多くのメーカーや小売業から活用され、信頼されている。
その土井さんの情報で、
築地のドラッグストア「ぱぱす」築地店へ。
この日、増床リニューアル・オープン日。
電通の旧社屋への出店で、
高嶋達佳社長からのお祝いの花も店頭に飾られていた。
レジの付近は、混雑していて、
本部からも応援が入って大繁盛。
増床リニューアルの成功を物語っていた。
ゴンドラ40本ほどを増やし、通路を広げて、
買いやすくした。
周辺人口は少ないものの、
ぱぱす127店のなかで、
最大売上げを誇る。
陣中見舞いは、私の役目のひとつ。
頑張ってください。
その後、日本橋の日本スーパーマーケット協会事務所まで歩いた。
その会議室を借りて、
商業経営問題研究会3月月例会。
飯能の流通仙人こと杉山昭次郎先生の杉山ゼミから、
故磯見精祐先生座長のこの会に趣旨が引き継がれ、
いま、不肖・結城義晴が座長を務める研究会。
今回は、コア・メンバーでの研究会となった。
品川エコ・エコノミー研究所代表の品川昭さんが報告者。
写真左は、㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。
品川さんは、元セゾン総合研究所事務局長。
今回のテーマは、「地域コミュニティとSMの役割」
詳細は、商人舎ホームページ内の商業経営問題研究会ブログにて、
近日報告予定。
研究会をしていると、
協会会長の川野幸夫さん登場。
ご存知、㈱ヤオコー会長。
川野さんも加わっていただいて、
私の最新アメリカ報告。
熱心に聞いてくださった。
そして、最後に全員で、写真。
そうそうたるメンバーが揃った。
この研究会はオープンマインド。
皆さんも、どうぞご参加ください。
商人舎アドレスinfo@shoninsha.co.jpで受け付けています。
今日も忙しかった。
皆さんも、よい週末を。
今週も、結城義晴のブログ[毎日更新宣言]をご愛読くださって、
ありがとうございます。
<結城義晴>