鉄人・金本のフル出場記録ストップと真弓監督の「遅い、甘い、優しい」
Everybody! Good Monday![vol16]
2010年第16週、4月第4週の始まり。
それにしても金本知憲。
阪神タイガースの不動の4番バッター。
昨日、2010年4月18日で、
連続フルイニング出場記録が、
1492試合で途絶えた。
1999年7月21日から、
一昨日の2010年4月17日まで。
私のブログ[毎日更新宣言]は
5月7日金曜日に、
連続1000日に達する。
これは、私が書きさえすればよい。
しかし、日本プロ野球のフル出場は、
けがや病気をしてはいけないし、
からだが丈夫でも、精神が強靭でも、
成績が伴わねば、欠場しなければならない。
今回は、金本選手自ら監督に申し出たというが、
問題は監督の真弓明信の判断だ。
遅い。
甘い。
優しい。
私は、九州出身で、真弓と同郷だし、
昭和28年生まれの真弓は一年後輩。
柳川商業から社会人野球を経て、
旧西鉄ライオンズの太平洋クラブに入団し、
柳川商業高校からの同期生、捕手の若菜嘉晴、
さらに竹之内雅史内野手と一緒に、
阪神タイガースに移ってきたときから、
応援していた。
代々西鉄ライオンズファンだった私が、
阪神ファンになったのも、
真弓・若菜・竹之内の移籍がきっかけだった。
だから監督真弓にも、私は厳しい。
まず、金本とよく話し合っておくべきだ。
そのうえで、監督として、
自ら、決断すべきである。
前監督で現在、オリックス・バファローズの岡田彰布だったら、
どうしただろうか。
<ちなみに真弓と岡田は「あきのぶ」と名前は同じ>
おそらく、金本とのコミュニケーションを、
欠かさなかったに違いない。
リーダーやマネジャーのあり方を、
今回の鉄人・金本の記録ストップに見た。
遅い。
甘い。
優しい。
優しいことは、
人間として必要だ。
しかし、組織のトップである限り、
優しいだけでは、責任を果たせない。
最後には、全体に対して、
決して「優しくはない結果」を招くことが、
極めて多いからだ。
以って自戒とすべし。
そして、真弓の反対の態度。
速い。
辛い。
厳しい。
これが、リーダーのあり方。
しかし、人間としては、
「優しい」が不可欠。
厳しくて優しい。
まさに、オクシモロン。
オクシモロンとは、“oxymoron”と綴る。
ギリシャ語でoxyは鋭い、賢いという意味。
moronは鈍い、愚かだという意味。
両方合わせた造語がオクシモロン。
「対立する語句を並べて新しい深い意味を主張する語法」のこと。
有名なシュンペーターの「創造的破壊」がその代表例。
さて、今週は、来週から始まる黄金週間の準備ウィーク。
人員体制を十分にチェックして、
余裕をもって臨みたい。
このところの天候不順で風邪をひいた人。
そう、そこのあなた。
早く、体調を回復させなさい。
鉄人・金本を見習いなさい。
リーダーは、
甘い。
辛い。
厳しい。
そして人として優しい。
身も蓋もないことばかり要求するし、
難しいことばかり求める。
しかし、私自身、
いつもそれを実行しようと決意している。
だから皆さんにも、それをお薦めする。
なんといっても今月の標語。
「知恵・力」合わせて動け!
もう一度、言おう。
「速く、辛く、厳しく。優しく」
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>