サントリー上場と食品産業ランキング、そしてタイでの講義と交流
サントリー食品、
東証一部に株式上場。
上場したのは、
サントリー食品インターナショナル。
サントリーホールディングスの中核子会社で、
清涼飲料事業部門を担当。
初値は3120円。
公募・売り出し価格が3100円、
それを少しだけ上回って一安心。
株式時価総額は9718億円。
フード&ビバレッジ・マーケット、
すなわち食品産業全体の話題。
飲料業界の株式時価総額の順位では、
これで第1位キリンホールディングス、
第2位アサヒグループホールディングス、
第3位サントリー食品となる。
食品産業全体に広げて、
20位までの順位を、
日経新聞ランキングから見る。
時価総額と株価を並べた。
1 JT 7兆3300億円、3,665
2 キリンHD 1兆5199億円、1,575
3 アサヒ 1兆2278億円、2,539
4 サントリー 9718億円、3,145
5 味の素 8909億円、1,403
6 ヤクルト 7423億円、4,220
7 日清食品HD 4904億円、4,175
8 東洋水産 3687億円、3,325
9 明治HD 3676億円、4,815
10日本ハム 3536億円、1,548
ここまでがベスト10。
JTがダントツ1位。
喫煙者は減らない。
11 キッコーマン 3534億円、1,680
12 カルビー 3282億円、9,960
13 日清製粉 2973億円、1,182
14 山崎製パン 2485億円、1,128
15 キユーピー 2261億円、1,478
16 伊藤園 2084億円、2,336
17 コカコーライースト 2068億円、1,509
18 コカコーラウエスト 1987億円、1,788
19 宝ホールディングス 1955億円、898
20 ハウス食品 1737億円、1,642
凄い会社がズラリと並ぶが、
ここまで見ると、
飲料メーカーは強い。
キリン、アサヒ、サントリー。
ヤクルト、伊藤園、コカコーラの東西、
そして宝。
株価は、カルビーが群を抜く9960円。
続いて明治HD、ヤクルト、日清食品。
しかしサントリー、
上場と同時に4位に入りこんだ。
これでドリンク業界の競争は、
また一段と激しくなり、
活性化されるに違いない。
サントリー食品・鳥井信宏社長のコメント。
「ほっとしている」
やはり、そうだろうな。
ちょっとがっかりも、
しただろうけれど。
「お客様に愛される商品を届けることで、
株主の期待に応えたい」
優等生発言。
上場に伴う資金調達額は、
約3900億円。
日経は書く。
「人口増による成長が見込まれる東南アジアなどで
M&A(合併・買収)を加速する」
私は今朝、
その東南アジア・タイに向けて、
出発。
東京湾は美しい青。
5時間後、
インドシナ半島上空には積乱雲。
タイが農業国であることが、
上空から見ると、よくわかる。
そしてバンコクが近代都市であることも。
スワンナプーム国際空港では、
サムスンの大型液晶ディスプレーが、
迎えてくれた。
最近の国際空港は、
世界中をサムスンが制覇している感じ。
ここで関西空港から到着した一行に合流。
今回は㈱万代の店長クラスを中心にした28人。
バスは一路、バンコク市内のホテルへ。
突然、夕方のスコール。
チャオプラヤー川は美しい。
バンコク市内最高層ビルは、
バイヨークタワー2。
1998年、オープン、地上309m。
渋滞はすごいが、
それは反対車線で助かった。
スコールが晴れる頃、
ホテルに到着。
インペリアル・クイーンズパーク・ホテル。
すぐに2階会議室へ。
全ての机の上には、
タイの食品が並べられていた。
部屋のうしろにも、
陳列されていた。
タイ小売業協会の配慮。
日本で売れそうな商品を、
お土産&サンプルで提供してくれた。
すぐにセミナー開始。
今回も、チャチャイさんが、
最新情報をもとにレクチャーしてくれた。
タイ小売業協会の専務理事。
今や私の同志。
通訳は阿部俊之さん。
アセアンジャパンコンサルティング㈱社長。
1時間ほどの簡潔な講義の後、
チャチャイさんの導きで、
メーカーのマーケティング担当者が前に出て、
ひとり一人、紹介された。
みんな、若くて、意欲的。
タイの大手小売業からも、
責任者が来てくれた。
テスコ・ロータスとビッグCスーパーセンター。
日本でいえば、イオンとセブン&アイのような企業。
そして全員で写真。
その後、夕食懇親会。
ホテルの中華料理。
チャチャイさんたちも同席してくれて、
今回の安倍義典団長から記念品贈呈。
安陪さんは万代営業企画部シニアマネジャー。
私も同志と、固い握手。
そして最後の締めの言葉。
「私たちは確かな国際交流をしている」
私はみんなに言った。
タイの小売業のみなさんに感謝しつつ、
明日からの研修を充実させたい。
サントリーも、
「感謝」の気持ちを忘れずに、
東南アジアで、
仕事をしてもらいたいものだ。
〈結城義晴〉