ヨークベニマル太子堂店オープニング取材と大高善興社長会談
東北の梅雨は、
明けていない。
昨日から仙台に入って、
そのことを強く感じる。
8月1日13時から、
「24時間見放題キャンペーン」
乞う、ご期待。
この商人舎magazineのなかの、
Weekly商人舎のWeekly日替り連載。
火曜日は人気の常盤勝美執筆。
『2週間ウェザーMD予測』
常盤さんによると、
「東北の太平洋側では少し
事態が深刻になりつつある。
気温が平年を下回る状態が続き、
日中の気温は25℃を少し超える程度で、
北東の冷涼な風の影響を受けることが多かった」
梅雨明けしていないだけでなく、
やませの影響まで受けている。
その仙台で今日、
ヨークベニマル太子堂(たいしどう)店が、
オープン。
まことに残念なことに、
朝から雨模様。
しかし開店日らしく、
アドバルンが二つ上がっていた。
オープンの3日間、開店は9時。
しかし顧客は列をつくって、
待っていてくれる。
店頭では、甘酒の準備が進む。
振る舞い酒。
店内では、
ほとんど売場が出来上がり、
ミーティングも終わって、
記念撮影。
いちばん左に、
大高善興社長。
一番右に、
小林稔店長。
間に地域のお客様。
雨が降っていることもあって、
店長判断で開店を15分繰り上げた。
開店のために、
最後の部門長円陣。
そして開店。
「心より、おめでとう」。
私はそうつぶやいた。
一丁目一番地に顧客が群がる。
入り口付近の青果部門は、
あっという間に大混雑。
中通路の卵売場、
米売り場は、
オープン記念特売に、
顧客が殺到。
もちろんレジ前エンドでは、福袋。
オープン直後から、
レジは大混雑。
臨時レジを設けて、
二人態勢で顧客をさばく。
10時ごろから外の雨は、
ひとしきり激しくなった。
傘のサービス、
車まで運ぶサービス。
ベニマルならではの態勢。
ヨークベニマルの第180号店。
それが太子堂店。
敷地面積3190坪、
売場面積791坪。
ワンフロアの食品スーパーマーケット。
駐車台数220台。
公表年商目標22億円。
この店舗の徹底紹介と、
ヨークベニマルの戦略分析は、
月刊『商人舎』8月号(8月10日発行)。
乞う、ご期待。
間違いなく日本最高峰の店舗。
私は「国際レベルに達した」と表現した。
ひと段落して、
9時15分から、
大高善興社長記者会見。
場所は社員食堂。
写真真ん中は、橋本孝さん、
取締役執行役員企画財務室長。
企画財務室マネジャーの池田さやかさんが
世話を焼いてくれた。
大高さんは、
一気呵成に1時間ほど語り、
その後も30分ほど質疑応答。
大高さんが日本を代表する経営者であることが、
如実にわかる会見だった。
この内容も、
月刊『商人舎』8月号に掲載。
ご期待ください。
その後、私だけ残って、
二人の情報交換。
東日本大震災のこと、
プライベートブランドのこと、
アメリカのリテールのこと、
チームマネジメントのこと、
大高愛一郎さんのこと、
私は率直に語った。
愛一郎さんは、
私がコーネル大学ジャパン副学長の時の、
事務局長。
私が最も頼りにした人物。
今、三井物産勤務で、
大高善興さんの甥。
もちろん商人舎magazineについても、
丁寧に説明した。
大高さんは月刊『商人舎』をいつも持ち歩いて、
熱烈に愛読してくださっている。
ベニマル社員のみなさん、
お取引先のみなさん、
月刊『商人舎』を読んでおいてください。
もちろん商人舎magazineも。
二人の時間はあっという間に終わり、
売場で握手しながら写真。
握手しながら、
私は商業界イズムと「野越え山越え精神」のことを、
大高さんに話した。
大高さんには、いつまでも元気で、
リーダーシップを発揮し続けてほしい。
心底からそう思った。
そしてこのお二人。
取締役副社長の清野眞孝さん(真ん中)と、
開発室統括マネジャーの梅津文夫さん。
清野さんとは、
30年来のお付き合い。
梅津さんには、
商人舎エコストア・セミナーで講演していただいた。
最後は、小林稔店長。
東日本大震災の時、
石巻蛇田店の店長だった。
私が2011年4月7日に、
石巻を訪れた時、
小林さんはみんなの精神的支柱だった。
そして、その後の復興に、
獅子奮迅の活躍。
さらに今、
ヨークべニマル最重点店舗の、
オープニング店長。
この店の開店に、
凄いベニマルマンが参集していた。
私は嬉しかった。
ヨークベニマルが、
アメリカのクローガーやセーフウェイ、
パブリックスやHEバット、
そしてホールフーズやトレーダー・ジョーにも、
絶対に負けないスーパーマーケットであることが。
持てるだけの買い物をして、
ヨークベニマル太子堂店を後にした。
その後も、近隣の店舗の視察。
ヨークベニマルあすと長町店。
太子堂店から700メートルの至近距離。
そしてザ・モール仙台長町。
核店舗の西友は、
かつて300億円の年商を誇った。
食品だけで100億円超。
今、競争にさらされる中、
「カカクヤスク」のキャンペーン。
そしてザ・ビッグ仙台郡山店。
ご存知、イオンのディスカウント・フォーマット。
さらにマックスバリュ名取店。
世界のウォルマート傘下の西友、
イオンのザ・ビッグとマックスバリュ、
そしてヨークベニマルは、
セブン&アイ・ホールディングス。
世界的な競争が、
仙台市の南側と、
名取市にかけた地区で展開されている。
そして、さすがにそれぞれが、
ポジショニングを確立している。
それはすなわち、
世界レベルの競争ということができる。
全てに共通する競争原理は、
標準化のとらえ方と、
フォーマットの位置づけ。
硬直化した思考回路の企業が、
この中からでも脱落していく。
〈結城義晴〉