イオン記者懇談会と「日本の卸売業調査」とユニクロの早仕掛け
2013年7月最後の日。
お疲れ様。
明日から8月。
その明日1日の午後1時から、
「商人舎magazine」の、
「24時間無料見放題キャンペーン」
商人舎magazineは、
ウェブサイトとして、
三層構造になっています。
第1画面が、表の商人舎magazine。
第2画面が、5つのブロックの表画面。
つまりMonthly商人舎、
Weekly商人舎、
Daily商人舎、
PhotoGallery、
Database。
この第2画面までは、
だれでも見ることができる。
しかし仕事に使おうとしたら、
第3画面に入らねばならない。
そこに記事や情報、理論やノウハウ、
提案やアイデアが書き込まれている。
第1画面と第2画面は、
週刊誌の電車の中吊り広告と同じ。
その第3画面以下、
全てをお見せしようというのが、
明日のキャンペーン。
ただし、すべての記事には著作権があって、
著作権法32条2項によって、
転載を禁じます。
そのあたりよろしく。
さて7月最後の日、
私は、軽井沢。
大好きな中軽井沢カントリークラブで、
ゴルフを楽しむ。
18番ホールから浅間山を望む。
心からリフレッシュ。
全ての人に感謝したい。
そしてその後は、
仕事に邁進する。
軽井沢から帰京して、
東京駅。
東京會舘で、
イオン㈱主催の東京記者懇談会。
写真禁止なので、
せっかくのツーショットは、
ご紹介できないのが残念。
最初に岡田元也社長の挨拶。
実に率直に、正直に、
オピニオンを語ってくれた。
この内容はメモしてあるので、
Weekly商人舎のSpecialで詳解しようか。
その後、懇親。
私は岡田卓也名誉会長相談役と、
ずっと話し込んだ。
売上税導入阻止の時の経緯と、
消費税導入の際の動静など、
岡田卓也の「歴史の証言」を、
じっくりと独占インタビュー。
岡田さんは、
「士農工商の序列」に対して、
いまだに強い反骨の意志をもっている。
それから岡田元也さんはもちろん、
イオン㈱取締役会議長の林直樹さん、
㈱カスミ会長の小濵裕正さん、
イオンリテール㈱社長の梅本和典さん、
イオン専務執行役の内山一美さん、
㈱いなげや社長の成瀬直人さん。
多くの方々と交流。
有意義だった。
中締めは、
イオン専務執行役のジェリー・ブラックさん。
実にわかりやすい英語で、
デジタル・IT・マーケティグの戦略を語り、
最後に中国・アセアンの現状を整理してくれた。
お土産はトップバリュの製品。
これはいつも感心させられる。
プライベートブランドは、
粗利益が高いから売るのではない。
わが社にしかない商品だから、
ポジショニング戦略のために販売する。
だからマスコミにも、
地域コミュニティにも、
どんどん配る。
その意志をイオンは、
絶対に忘れない。
さて日経MJに、
「第42回日本の卸売業調査」。
消費産業部次長の白鳥和生さんが、
的確な分析を一面に書いている。
こういった論説が、
一面に掲載されるのは、
実にいい。
最近は巻頭言すら廃止してしまった月刊誌が多い
白鳥さんのコメント。
「商品を右から左へ流すだけで得られる
『売買差益』に偏った収益構造の
旧来型卸の苦戦が目立つ」
卸売業の現状を一文で表す。
1962年発刊の林周二著『流通革命』を、
白鳥さんは引き出す。
昨年がちょうど発刊50年だった。
この本の趣旨は、
「機能なき卸は淘汰される」という指摘。
白鳥さんは、提言する。
「林氏が指摘した『機能』を
卸売業界は改めて問い直すべきだ」
私もまったく同感。
詳しくは今日の日経MJを読んでほしい。
日経本紙で目立った記事は、消費欄。
「ユニクロ、国内全店でカシミヤ商品」
8月中旬から本格的に、
カシミヤ100%の衣料品を、
国内全店で販売する。
この7月の終わりに、
8月中旬からカシミヤを売る発表。
まさに「早仕掛け」
私はこれに衝撃を受けた。
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
これが現在の商売の鉄則。
ユニクロは速い。
Fast Retailingというが如し。
しかしカシミヤは素材確保が難しい商材。
2010年から一部店舗に限って品揃えしていた。
それが最近は国際相場が安定。
昨年の10倍以上の調達が可能となった。
だから昨年比3~4割安の低価格で販売。
今秋冬で約590万点の売上げ予算。
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
まずは「早仕掛け」。
明日から8月。
「早仕掛け」の種を探していくのも、
8月の仕事だ。
〈結城義晴〉