糸井重里の「敬意」とホールフーズ&トレーダー・ジョーの「品格」
昨日、アメリカから帰国。
今日は午後から、
横浜の商人舎オフィスへ。
とはいっても、
午前中、自宅で、
集中してレジュメづくり。
今日のDaily商人舎。
注目のヤオコー
2014年3月期中間決算発表
まことに珍しく、
新社長の川野澄人さんのコメントがとれた。
昨日の記事は、
スーパーマーケット各社
価格表示対応を公表
さらに先週金曜日は、
ロイヤルホスト
今日から全店全席禁煙に
その前の10月31日、
史上最大販促
AEON SPECIAL 10WEEKS!
充実しています。
ご愛読のほどを。
さて糸井重里の『ほぼ日』の巻頭言。
「たとえば、誰かに
軽口でからかわれても
とてもいやな感じがする場合と、
笑ってしまう場合がありますよね」
その通り。
「どこがちがうんだろうということについて、
ぼくなりに、けっこうずっと
考えてきたのです」
その結論が見つかった。
「敬意」
「相手を尊敬する気持ち
ということでしょうか。
いや、そこまで『上』への
意識じゃなくてもいいんです。
もっと『平ら』の感覚で
『敬意』を説明するならば、
『ばかにしちゃだめだ』と
いうことになります」
「目上とか目下ということばにとらわれずに、
あらゆる人のことを
『ばかにしちゃだめだ』と、
根っから思っている人のすることは、
いい感じです」
「逆に、『敬意』の対象を限定していて、
多くの人を『こんなやつ』と
思っている人のすることは、
いやな感じというふうに
思えるのではないでしょうか」
鋭いですねぇ、糸井さん。
どんな人も、
子どもも、
動物ですら、
馬鹿にしてはいけない。
敬意を払うこと。
それが人間の本当の「品格」だと、
私は思う。
「じぶん自身のことを考えると、
若いうちのほうが、
自身の弱さをごまかすためなのか、
周囲への『敬意』が
ほんとうに足りなかったと思います。
いま会ったら、
やさしく説教してやりたいですけどね」
どんな対象に対しても、
謙虚になること。
敬意を払うこと。
それによって、
品格は生まれる。
どんな対象に対しても、
変わらないこと。
それが自然にできること。
逆に、品格は、
「溺愛」する落とし穴に
陥ることをも防ぐ。
自分の部下に対しても、
自分の子どもに対しても、
「敬意」を払うこと。
存在の本質に対して、
敬意を払うことです。
さて、アメリカ報告、
サンフランシスコの初日が、
抜けていました。
現地時間11月2日。
朝、一番。
霧のサンフランシスコだった。
ホールフーズ。
その小型店。
輝くばかりの売り場。
この売場は、
Weekly商人舎に掲載予定。
ジェン・キャッシュさんにインタビュー。
ストア・チームリーダー。
夏原陽平さんは、
ジェンさんとアドレス交換。
㈱平和堂取締役営業推進室長。
サンノゼのホールフーズでは、
全員写真。
この店はレギュラー・タイプ。
ここではランチ。
みんな、満足そう。
こちらは二人でランチ。
ホールフーズのイートスペースは、
きちんとした食事の環境が整っている。
近未来型スーパーマーケットに、
必須の機能。
それを身をもって楽しんだ。
トレーダー・ジョー。
ここでもインタビュー。
ファーストメイト。
二人で写真。
店頭で全員写真。
さらにアラメダのトレーダー・ジョー。
大繁盛店。
バナナの売場補充ぶりが、
それを示している。
第一ゴンドラエンドも、
この売り込み方。
隣のセーフウェイ。
入り口付近では、
もうクリスマス・プレゼンテーション。
セーフウェイは、
店ごとの波が激しい。
サンフランシスコは、
セーフウェイがトップシェアを占める。
だからダラスのグループ企業トムサムより、
数段優れたオペレーション。
標準化が進んだアメリカ小売業、
地域ごと、店ごとのばらつきは、
大きい。
むしろイーチストアを大切にする企業ほど、
店ごとの出来不出来が少ない。
不思議な現象だ。
そしてバークレーボウル。
アメリカ第一の青果売り場。
みんな圧倒されて、
言葉もないほど。
アラメダのダイソー・ジャパン。
日本で100円の商品を、
1ドル50セントで売っている。
しかしこれは「ばかにしている」わけではない。
謙虚にマーケットを見て、
「敬意」を払って商売している。
だから1.5倍の値段でも、
顧客が詰めかけている。
「敬意」を払うことは難しい。
しかし品格のない店には、
顧客はつかない。
アメリカでも、
繁盛する店、
成長する企業には、
それぞれの品格がある。
〈結城義晴〉