特売&ポイント還元日の売上げ上昇し、EDLPに傾斜する中で米国へ
今朝は全国的に、
この秋一番の冷え込み。
西高東低の冬型の気圧配置、
その上、真冬並みの寒気団。
11月下旬から12月中旬の寒さ。
午前9時までに927観測点のうち、
668地点で今季最低を記録。
一気に冬が訪れるのか。
昨夜は東京池袋の立教大学。
サービス・マーケティングの講義を終わらせ、
なんというかほっと一息。
帰宅するときの空には、
異様に白い雲。
暗いはずの空が青く、
雲は真っ白で、
空を覆った。
寒気団がやって来ていたのだと思う。
しかし寒さがつのると、
空気は澄んでくる。
今日は昼ごろ、
成田空港に向かう。
横浜港とみなとみらい。
外海の東京湾。
ベイブリッジ。
リムジンのなかでも、仕事。
東京スカイツリー。
さて、日経新聞『消費』欄。
「減る特売、客足集中」
生活必需品の値上がり続出。
だから顧客は、
スーパーマーケットの特売でまとめ買いする。
あるいはポイント還元率が高い日に、
集中購買する。
そんな消費性向が強くなった。
日経の記事は丁寧に、
その状況を取材する。
原材料高の影響で、
特売の回数が減っている。
特売の価格も上がっている。
だから特売日の売上高が増える。
これは見方によれば、
小売販売方式が、
エブリデーロープライスの軸へと、
傾斜していくことを予測させる。
いなげやでは特売時の売上げが5割増えた。
通常価格時の売上高は2割減った。
その結果、特売の数は減っている。
全国の小売業のチラシを集計するチラシレポート。
チラシ掲載数はこの半年ほど、1割減った。
ポイント還元デーの日に、
まとめ買いする消費者も増えている。
クイーンズ伊勢丹では、1カ月に数回、
ポイント5倍デーを設ける。
10月のポイント5倍デーの平均売上高は、
他の日に比べて26%増えた。
これは8月よりも3ポイント上昇。
安いときに買いだめする傾向が出てきた背景には、
食品価格の先高観が強まってきたことに加え、
所得状況も影響している。
厚生労働省の毎月勤労統計調査。
基本給にあたる所定内給与は、
9月まで16カ月連続で前年割れ。
所得はダウン。
消費財の値段はアップ。
その上、来年4月には、
消費増税が控える。
だから特売に顧客が集中し、
ポイント還元デーに購買が高まる。
その結果、エブリデーロープライス企業が増える。
これはアメリカと似てきている。
私はそのアメリカに、
今日、旅立つ。
福島県いわき市に本部を置く㈱マルト。
そのアメリカ視察研修会。
出発前のミーティング。
安島浩社長が最初の挨拶。
結城義晴のはじめのレクチャーは、
4つの目と論理性を学ぶこと。
私は今年、7度目の米国ツアーとなる。
これが今年の打ち止め。
だから気合も入っている。
しっかり学び、
しっかり楽しんで、
今年のアメリカを締めくくりたい。
そのマルト視察団全員で、
力強く写真。
では、行ってきます。
あとは、よろしく。
〈結城義晴〉
[追伸]
今日のDaily商人舎、
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①イオン 大型セレクトショップ「F.T」オープン
②ホールフーズ ワシントンD.C.にハイエンド店
ご覧ください。