サミット50周年記念事業スーパーマーケット・ミュージアム学習館
アメリカ東海岸に初雪。
もう冬がそこまでやってきている。
今日は朝から、
横浜の商人舎オフィスに来客。
マイクロ・ストラテジーのお二人。
商人舎の脇の新田間川べりの木々も、
落葉し始めた。
午後は、東京・池尻へ。
東邦大学医学部付属病院で診察。
右目の眼圧は16、左が14。
まだまだちょっと高止まり。
このところのハードワーク、
私の身体に堪えているのか。
私の弱点は右目。
誰でもウィークポイントはもっている。
怠りなくケアしつつ、
弱点との付き合いを楽しむ境地になってきた。
その後、新御徒町。
日本ボランタリーチェーン協会。
小川修司会長にインタビュー。
実に楽しい対談だった。
このあたりは明日のブログで紹介する。
さて、昨日のこのブログでふれたが、
スーパーマーケット・ミュージアム。
サミット㈱創立50周年記念事業の一環。
地域の子供たちに
スーパーマーケットを学んでもらうために、
1月26日までの期間限定ながら、
施設を公開する。
旧野沢店に設けられたのが学習館。
ここでは、スーパーマーケットが扱う商品のこと、
物流の仕組み、社会的な役割などを、
丁寧に紹介・解説している。
数字で見るスーパーマーケット。
全国のスーパーマーケットの売上高や店舗数を紹介。
「商品の壁!」
スーパーマーケットで扱う商品が並んでいる。
壁面いっぱいに飾られた商品の中に、
スーパーマーケットで扱っていないアイテムが、
3つある。
それを子どもたちに当ててもらうという趣向。
私も探してみる。
これはスーパーマーケットの社会的機能を、
商品を通じて学習してもらうという狙いがある。
さらに踏み台が用意された展示物。
なんだろう。
中には、精密に作られた店舗の模型。
よくできている。
バックヤードの模型は、
同業他社にも参考になる。
「植物の話」と題されたコーナーでは
野菜工場の仕組みが解明され、
私たちが野菜の命を食していることを啓蒙している。
大きな腹をみせる魚の模型。
牛や鶏。
子どもたちは楽しいはずだ。
「スーパーマーケットの魚たち」と題したコーナー。
魚の名前を当てるコーナー。
魚偏の右側だけが回答ボックスから見えている。
青はサバ、周はタイ、弱はイワシ。
子どもたちはクイズに答えながら漢字を学習する。
衛生管理と鮮度保持の工夫。
「冷ケースのひみつ」を紹介。
四季と食材のコーナー。
旧野沢店は1階と地下1階の2層の店だった。
だからもちろん、地下2階にも展示物がある。
「サミットの森」と題された環境についてのコーナー。
流通ジャーナル会長の加藤英夫さんも視察。
サミット50年間のチラシの変遷を掲示したコーナー。
このチラシは1963年の野沢店開店のもの。
時代別のチラシはその当時の生活と価格がわかり、
私には感慨深いものがあった。
防災のコーナー。
東日本大震災で活躍したスーパーマーケット、
そのライフライン機能が見直された。
それを子どもたちに伝えるコーナーだ。
ひときわ目立っていたのが、このコーナー。
商品が売場に届くまでを、
模型を使って商品ジャンル別に紹介。
鮮魚、精肉、青果、菓子の物流を学んでもらう。
仮想でショッピングリストづくりをするコーナー。
スタッフの皆さんが笑顔で迎えてくれる。
壁面にはレシピ集。
好きなメニューを選んで、
ショッピングリストを作ってもらう。
最後は、動画で学習してもらう座学スペース。
私のお気に入りは1階にあったPOSレジ・ショップ。
商品を実際にスキャンして、
POSレジの仕組みを体験するというもの。
無事に会計してレシートを発行。
体験しながら学習できる。
旧野沢店が「学習館」なら、
隣接する野沢新店は体験館。
明日の20日にオープン。
こちらは営業しているスーパーマーケットの現場を、
体験し学んでもらうのがコンセプト。
誘導するのはカート君?
新野沢店は明日オープン。
まだまだむき出しの什器。
グロサリーはすでに陳列が終っている。
それでもこちらにも、
店舗と本部の部門別担当者が配置され、
出迎えてくれる。
コーナーごとに試食を提供。
焼き豚もおいしい。
さらにバックヤードまで公開して、
体験してもらう趣向。
サミットのバックヤードは製造工場。
完成度は最高レベルにある。
ちなみに今日は大阪で、
ライフコーポレーションの旗艦店がプレオープン。
ライフセントラルスクエア西宮原店。
Daily商人舎で紹介し、公開。
サミットは関西スーパーとともに、
日本のスーパーマーケット産業を切り拓き、
進化させてきた。
その50周年記念事業として、
スーパーマーケット・ミュージアムが開設された。
実に意義深い試みだ。
論理性を企業文化の一つとするサミット。
スーパーマーケット業態の社会性を、
一つひとつ理論的に構築し、
わかりやすく、おもしろく表現した。
それを「学習」をコンセプトに、
具現化させた。
サミットにしかできない仕事だ。
この学習館自体が、
重要なメディアとなっているし、
歴史的メルクマールとなっている。
私ならば一冊の本にしておくところだ。
田尻一社長を筆頭に、
サミット全幹部・社員・従業員に、
心から拍手を贈りたい。
〈結城義晴〉