万里の長城で始まり天安門広場で終わった北京2日目の快晴
すごく疲れている。
すぐに眠たくなる。
体がだるいわけではない。
気分が悪いわけでもない。
しかし、眠くなる。
そんな疲れ方。
だから眠れば、
すぐに疲れはとれる。
ところが、その睡眠時間が取れない。
だから、疲れている。
さて日経新聞の社説が、
「中ロ抜きで描けぬ国際秩序」の記事。
主要7カ国首脳会議、G7。
「首脳宣言」を採択した。
「国際秩序を揺るがす
ロシアや中国の行動に強い懸念を表明」
当初予定していたのは、
ロシアのソチでのG8。
しかしロシアが武力を背景に
ウクライナのクリミア半島を編入。
そこでロシアをG8の枠組みから
当面除外する制裁。
もうひとつ、この首脳宣言には、
次の一文がある。
「東シナ海と南シナ海での緊張を
深く懸念する」
名指しは避けながらも、
G7として初めて、
中国の海洋進出と挑発行為をけん制。
日経新聞はしかし、懸念する。
「いくらG7が非難や懸念を表明しても、
中ロは真摯に耳を傾けるだろうか」
G7の存在感が低下。
代わりに中ロが影響力を強めつつ。
「それが世界の現実だ」と指摘。
制裁による圧力は重要。
ひとつの国際的なけじめだ。
しかし、「G7が描く国際秩序の枠組みに、
中ロをどう取り込んでいくか」
この視点を決して忘れてはならない。
「そのためには中ロとの直接対話を通じた、
粘り強い説得も欠かせない」
きれいごとすぎるように映るかもしれないが、
私はこの考え方に賛成だ。
今、北京にいる。
そしてこの地の商業に接し、
この地の商人に会うと、
「直接対話」の大切さを実感させられる。
さてさてその北京。
今日はうって変わって、快晴。
北京に住む人たちも、
珍しい晴れ間と青空に、
「心が晴れる」と
述懐する。
朝一番で、
万里の長城へ。
居庸関。
まだ店が開いていない時間を
活用しての観光。
みんな、北京の快晴に、
満足顔です。
ルーラルとサバーブの接点に、
イオンが立地創造した
モール型ショッピングセンター。
土曜日とあって、大繁盛。
レストラン街は昼前から、
この行列。
売上げはすべてを癒す、
いや客数がすべてを癒す。
イオンの直営総合スーパーも、
いい出来栄え。
精肉部門は豚の枝肉を吊るして、
臨場感をつくる。
レジも3種類あって、
顧客が選べる。
健康器具も楽しく販売。
次にカルフール。
中国チェーンストアランキングでは、
2013年に11位まで下がってきた。
この店は珍しく、
ワンウェイコントロール方式の2層。
しかし客数はそこそこ集めているものの、
購買点数や購買金額はひどく少ない。
レジが、空いている。
そしてウォルマート。
新世界百貨店が1階と2階にあって、
ウォルマートは地下1階。
このウォルマート・スーパーセンター。
驚くほどよくできている。
カルフールが中国・北京市民の
欲しがりそうな商品を集めようとしているとしたら、
ウォルマートは中国・北京市民の、
生活に必需の商品群を
もれなく揃えている。
しかもエブリデーロープライスで、
つつがないオペレーション力で。
丁度、棚替えをやっていた。
よくできた店で、びっくりした。
そして永輝超市。
ここは北京駅の目の前の店。
大繁盛しているし、
北京市民のあこがれる食生活を、
きちんと提案している。
日本で言えば
ヤオコーやヨークベニマル、
アメリカで言えばウェグマンズ。
それが永輝超市だ。
驚かされる。
鮮魚部門には必ず、水槽。
これが中国人の鮮度。
そして調理してくれる。
私は永輝超市が、
中国のスーパーマーケットに、
イノベーションをもたらしつつある
と確信している。
今日の視察を終わらせ、
天安門広場へ。
万代の加藤徹社長と写真。
快晴どころが、
日ざしが強すぎるほどだった。
そして夕食は、
広東料理の金鼎軒。
昨日は北京ダックの北京料理。
今日は広東料理。
快晴の北京を歩き回って、
ビールも紹興酒も、
喉に沁みた。
疲れはたまっているが、
痛風は出てこないし。
十二分に楽しんで、
ホテルに帰還。
お疲れ様でした。
明日は上海に向かう。
(つづきます)
〈結城義晴〉