ワールドカップの微差と万代ドライデイリー会講演、神と客の降臨
FIFAワールドカップ・ブラジル。
グループリーグ最終戦。
相手はコロンビア。
FIFA世界ランキング8位。
日本は46位。
前半が終わって1対1。
同時に行われた同グループの試合が、
ギリシャ対コートジボアール。
こちらはギリシャが1対0でリード中。
だから日本が1点取って勝利すれば、
決勝トーナメントに進むことができる。
この瞬間、全日本人の期待は、
最高潮に達した。
その後、大久保嘉人、
オーバーヘッド・シュート。
しかし、大差がついて、
4対1で敗戦。
本田圭佑は虚ろに、
ビッグマウスの非を認めた。
ワールド・レベルとの差を思い知らされたが、
しかしそれは、なんというか、
微差の積み重ね。
その微差の努力に、
神が降りてくる。
これは小売りサービス業の、
店舗現場の競争に似ている。
ホスピタリティでも、
商品の品質でも、
いくつかの提供側の間の微差が、
顧客にとっては、
決定的な店舗選択要因になる。
微差の努力に、
客がやってくる。
ジャパンは、
準備段階からシビアなゲームと、
シビアなマネジメントをして、
もっともっとシビアに、
相手を研究しなければならなかった。
そして第1戦から、最低でも、
勝ち点を取るゲームメークをする。
それが微差の優位となる。
微差の積み重ねが、
オペレーターたちの自信となる。
今回のジャパンのメンバーだって、
もしかしたら紙一重の違いで、
自分たちでも信じられないくらいの、
働きを見せたに違いない。
本田圭佑や香川真司は虚ろだった。
それは微差の積み重ねが、
途方もなく大きな格差であることを、
実感しているからこそ、
より深刻なのだと思う。
アマチュアのゴルフは、
シングル・ハンディになってからの、
ハンディキャップの一つの差こそおおきい。
微差を埋める弛まぬ努力に、
支えられている。
ましてプロフェッショナルの、
それも超一流のプロの微差は、
途方もない格差を秘めている。
日本の小売業の店舗間格差も、
そのレベルに達している。
さて今日は、朝から、
東海道新幹線で、
大阪へ。
このあたりに、
富士の姿があるはず。
今日は残念ながら、
拝むことはできなかった。
新大阪に到着して、
タクシーで堺へ。
アゴラリージェンシーホテルへ。
万代ドライデイリー会総会。
ヤタニ酒販㈱広域担当部長の中川猛さんが、
私の前に中国視察勉強会発表。
とてもよく勉強してくれて、
しかも実に真摯に発表してくれた。
その後、結城義晴の講演。
まず、この視察勉強会の目的と意義。
それが何より大事なこと。
加藤徹㈱万代社長の言葉、
よく、噛みしめてほしい。
その後、中国の経済や消費、
そして小売業の競争の動向。
最後は、永輝超市のイノベーション。
詳細は、次の月刊『商人舎』に書く。
ご期待いただきたい。
今回は、かなり高度な講演となった。
辛抱強く聴いてもらった。
微差や紙一重の差は、
高度な仕事の完遂によって生まれる。
だから高度な講演内容となる。
その後、各分科会。
それから親睦会。
開会の挨拶は、関浩さん。
ドライデイリー会副会長で、
㈱日本アクセス執行役員大阪支店長。
その後、怒涛の懇親。
怒涛の親睦。
私も司会者の女性と写真。
もちろん加藤徹さんとも、
硬い握手。
そして、締めの挨拶。
ケイ低温フーズ㈱社長の山名昇さん。
エイエイ、オーと締めた。
店頭における微差。
それは取引先の協力と、
従業員の努力によって、
生まれる。
そこに神が降り、
客がやってくる。
〈結城義晴〉