日経MJ日本の小売業調査の11の特徴をシンプルに!
毎日更新宣言第2501回。
シンプルに。
FIFAワールドカップ・ブラジル。
予選リーグが終り、
決勝トーナメントへ。
南北アメリカ大陸。
大躍進。
アメリカ合衆国、
メキシコ、
コスタリカ。
ブラジル、アルゼンチン、
ウルグアイ、コロンビア、チリ。
アルゼンチンのリオネル・メッシ。
すごい。
半分が南北アメリカ。
ヨーロッパもさすがに、
6カ国が残った。
ドイツ、フランス。
オランダ、ベルギー。
それにスイス、ギリシャ。
あとはアフリカ2カ国。
アルジェリアとナイジェリア。
16カ国が、トーナメントで、
最高峰を目指す。
アジアは全滅。
アジア枠の4.5カ国は、
次は削られるに違いない。
ジャパンの名前がないのは、
寂しいけれど、仕方がない。
それでもこれからの一戦一戦。
ものすごく面白い。
ジャパンが抜けているから、
むしろ冷静に客観的に、
見ることができる。
そしてサッカーの奥深さを、
知ることができる。
至福の時間だ。
真夜中の1時と、
早朝5時からだけれど。
何度も書くが、
今回のNHKはいい。
至福の時間を、
さらに高度に洗練してくれる。
と、こんなふうにサッカーに関する雑感を、
マクラにして書いていくと、
長くなる。
ここで緊急のお知らせ。
商人舎ハワイビギナーズコース。
9月4日~8日。
3泊5日。
新入社員、来春入社予定者、
成績優秀パートタイマー、
小売業以外の製造業・卸売業などの営業職。
ワクワクドキドキのアメリカ体験。
これまでの商人舎研修会と違って、
軽いノリなので、もしかしたら、
集まらないかとも思ったのですが、
もう10人のお申し込みがあって、
これは実行しなければならないということになった。
結城義晴が直接、
楽しみ方を指導し、
同時にエッセンスを教授します。
ハワイでも、
ウォルマートとホールフーズを学べる!
さらに今回は、
JTBのカリスマ添乗員・佐藤公彦さんも、
同行して、ハワイを満喫してもらいます。
佐藤さんは、年間220日、
海外添乗しているプロ中のプロ。
JTBの添乗員教育講師を務めています。
楽しみ方は、十二分に、
伝授してもらえるはず。
さて、第47回日本の小売業調査。
日経MJ恒例の企画。
日経ランキングだけを指標にして、
特徴を上げてみよう。
特徴の第1は、
イオンとセブン&アイ・ホールディングス。
両雄の純粋持ち株会社が、
それぞれ売上高を、
12.5%、12.8%伸ばして好調。
イオンは昨年度、
ダイエー、ピーコックストアなどを傘下に入れて、
売上げではセブン&アイを引き離した。
来年3月にはマルエツ、カスミ、
それにマックスバリュ関東を統合させて、
首都圏スーパーマーケット連合を構築する。
セブン&アイは、経常利益プラス14.6%と、
収益性でイオンを凌いだ。
第2の特徴は、
コンビニの絶好調。
日経小売業調査は、
決算書を基にした調査で、
本部年商が基準の企業分析だから、
1番手のセブン-イレブン・ジャパンは13位。
2番手はローソンで20位、
3番手はファミリーマートで34位、
4番手のサークルKサンクスが82位、
5番手ミニストップが84位。
トップ3とそれ以下との格差が開いてきた。
寡占から三占へ、まっしぐら。
第3の特徴として、
Eコマースのアマゾン・ジャパンの11位。
年商7400億円。
ジャパネットたかたの86位、
千趣会の87位、
ジュピターショップチェンネル90位、
ベルーナ93位、
ディノス・セシール95位、
ニッセン98位と、
年商1000億円台が続く。
今回の第4の特徴は、
家電チェーンの上昇機運。
ヤマダ電機は第3位、
ビックカメラが第9位、
エディオンが第10位、
ケーズホールディングスが第12位、
ヨドバシカメラが第13位。
ちょっと離れて上新電機が27位。
その結果、ベスト10に、
ファーストリテイリングを含めた専門店が、
4社食い込んできた。
専門領域に特化して、
このランクに入ってくる。
凄いことだ。
第5の特徴は、
百貨店のじわりじわりの低下のなかの頑張り。
第4位に三越伊勢丹ホールディングス、
第5位にJフロントリテイリング、
第8位に高島屋、
第14位にH2Oリテイリング。
そして第6の特徴は、
かつての総合スーパー業態企業数が、
減少してきたこと。
ダイエーがイオン傘下に入り、
イズミヤがH2Oリテイリングへ。
だから残るは、
第7位のユニーグループ、
第16位のイズミ、
第26位の平和堂、
第42位のフジ。
そして第78位だが、
収益性抜群の沖縄サンエー。
第7の特徴は、
スーパーマーケットの上位収斂。
業界1番手のライフコーポレーションは、
小売業順位17位。
2番手のアークスは21位、
3番手のバローは22位、
4番手のマルエツは40位、
5番手のベイシアは41位、
6番手のオークワは44位、
7番手の万代が46位、
8番手のヤオコーが48位、
9番手のオーケーがちょうど50位、
そして10番手のサミットが52位。
ここに連結子会社ながら、
ヨークベニマルが28位、
マックスバリュ西日本が49位に入って、
スーパーマーケット順位では、
4位と10位になる。
マルエツが来春、
イオン首都圏連合に参加してトップに躍り出るが、
上位企業同士では、
あっと驚く経営統合などなさそうだ。
もちろんアークスは、今後も、
積極的なM&Aを展開する。
第8の特徴は、
ドラッグストアでも、
同じような動きが見られること。
業界1番手のマツモトキヨシは、
小売業第19位。
以下、2番手はサンドラッグで23位、
3番手はスギホールディングスで30位、
4番手はココカラファインで32位、
5番手はツルハホールディングスで35位、
6番手はウェルシアホールディングスで38位、
7番手はコスモス薬品で39位。
以下8番手、富士薬品43位、
9番手カワチ薬品54位、
10番手クリエイトSDホールディングス70位。
こう見るとスーパーマーケットとドラッグストアが、
拮抗する企業規模となってきたことがわかる。
第9の特徴は、
ホームセンター。
1番手のDCMホールディングスが、
小売業24位。
2番手は、カインズで29位。
3番手はコメリで37位、
4番手はコーナン商事の45位、
5番手はナフコの57位、
そして6番手にジョイフル本田の71位。
第10の特徴は、
アパレル・ファッションストア。
ファーストリテイリングが圧倒的なトップで、
小売業ランキング6位。
2番手はしまむらで18位。
ずいぶん差がついた。
3番手は、青山商事の60位。
4番手がAOKIホールディングスの73位。
この業態別分類に入らないのが、
第11番目の特徴で、
ドンキホーテの15位、
ニトリホールディングスの28位、
大創産業の33位。
従来の業態分類に入らない企業こそ、
新しいフォーマットを構築しているわけで、
これらはもっともっと伸びるに違いない。
総合スーパーが低調な代わりに、
ドンキが大きくなっている。
ホームセンターが全体で低調である代わりに、
ニトリが伸びている。
ダイソーもユニークな足取りで独壇場。
アメリカでもオフィスサプライが低迷して、
ステープルズとオフィスデポが苦しむ。
その時にコンテナストアは着実に成長している。
営業収益や経常利益、純利益を、
敢えて無視して、
売上高順位だけで語っても、
面白い現象が起こっている。
そしてそれが、
日本小売業の未来を見せてくれる。
シンプルなブログ、
なかなか難しい。
長文を読ませてしまって、
申し訳ない。
明日の2502回は、
シンプルを目指します。
〈結城義晴〉