土用丑の「売ることと見つけたり」とAmazonのPBストア本日開店!
今日は、土用丑の日。
日経新聞は鰻を、
巻頭コラム『春秋』で持ち上げ、
総合欄の『迫真』で落とした。
「この日に滋養のあるものを食べる習慣」がある。
そのために「う」のつくものが食されてきた。
ウリ、うどん、そしてウナギ。
有名な話で、
このブログでも何度となく紹介したが、
江戸中期に天才・平賀源内が仕掛けた。
売れずに困っている鰻屋に、
「本日丑の日」と宣伝文句を書くよう指導した。
それが始まり。
平賀源内にあやかって、
今日は鰻を、
「売ることと見つけたり」。
宇都宮の㈱かましん平松本町店は、
ご覧の売場。
通称「てっちゃん」こと大越鉄夫店長。
自ら売場で、実演販売。
煙を出して焼けば、
もっともっと雰囲気が出るだろうが、
それはできない。
温め鰻。
それでも、よく売れる。
今夏の鰻、例年より1割増の売れ行き予測。
みなさんの店はどのくらい?
しかし日経新聞は暗雲も示す。
国際自然保護連合(IUCN)が、
ニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定。
6月12日のこと。
この団体は約90カ国、120の政府機関などが会員。
つまり国際的に影響が大きいということ。
そのIUCNが昨夏、
ロンドンで各国のウナギ専門家の会合を開催。
そして1年後の6月、「絶滅危惧種」に指定。
そこで日本の水産庁では、
養殖業者を届け出制にする。
一方、卵から育てる「完全養殖」の研究も進む。
中心は、水産総合研究センター増養殖研究所。
その桑田博資源生産部長は、
「専用のエサや水槽なども研究し、
3年で実用化にメ ドをつける」。
心強い。
平賀源内に生き返ってもらわなくとも、
大丈夫だろう。
私は楽天家。
「前向き、上向き、外向き」。
この夏に鰻を食えなきゃ、
日本じゃあ、ない。
さて、横浜商人舎オフィスに、
うれしいものが届けられた。
レッド・ワイン。
衣笠真佐美さんから。
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。
ボトルに金色の文字と写真。
ありがたく頂戴します。
赤ワインは、
鰻にあうんだなぁ、
これが。
ありがとう。
いいねいいねドットコムは、
地方スーパーマーケットの情報サイト。
大阪の枚方・寝屋川・交野・八幡。
「お母さん目線」で、
スーパーマーケットのさまざまな情報を、
ネットで届ける。
店長さんたち、ご協力ください。
お願いします。
さて、いろいろなメディアで報じられた。
Amazonの「プライベートブランドストア」、
本日オープン。
このニュースに関しては、
Daily商人舎で詳しく論じる。
いいねいいねドットコムも、
Amazonプライベートブランドストアも、
インターネットと小売業との、
協働のなせる業。
これ、マーケティング3.0の世界。
フィリップ・コトラーを中心に、
ヘルマワン・カルタジャヤと、
イワン・セティアワンの労作。
マーケティング1.0は、
製品中心のマーケティング。
2.0は消費者志向のマーケティング。
そして3.0は、
価値主導のマーケティング。
このマーケティング3.0の10の原則に、
「自社製品をいつでも入手できるように」がある。
Amazon「プライベートブランドストア」は、
間違いなくこれだ。
時代は、進んでいる。
〈結城義晴〉
3 件のコメント
結城先生へ いつもブログの更新ありがとうございます。
「鰻の日」について7月29日のNHKラジオ「私も一言夕方ニュース」でうなぎに関して興味深い話が聞けました。
鰻についての全生活史がいまだに解明されていない。(産卵場所は南太平洋)そのため、地球的規模の生息数が不明。(シラス鰻をいくら捕獲してもいいのか?)
鰻の減少で推定される要因は以下の3点
①地球温暖化による太平洋全域の環境変化(エルニーニョ現象は鰻の漁獲高が減る)
②日本の河川域の護岸工事などによる河川の環境変化(鰻だけでなく川魚が減少している。)
③鰻の消費拡大による、シラス鰻の減少(この要因が全体の減少に対して何%占めているかは不明)
一日も早い鰻の全生活史の解明が待たれます。(鰻製品に1%の研究援助の寄付金もいいかもしれません。)
マーケティング3.0では、製品がユーザを学び、価値を提供する..ということが大切になるでしょうか。
いまちゃん、ありがとうございます。同感です。