日航機墜落事故から29年/坂本九の「とかくこの世はままならぬ」
日本航空123便墜落事故。
昭和60年、1985年の8月12日、
群馬県の御巣鷹の尾根。
あれから29年。
通称ジャンボジェット、
ボーイング747。
520人の人々が亡くなった。
その中に坂本九さんがいた。
1941年12月10日生まれだから、
生きていたら72歳。
私より11歳年上で、
好きだったなあ。
今でも、カラオケで歌うことがある。
見上げてごらん夜の星を
小さな星の小さな光りが
ささやかな幸せをうたってる
見上げてごらん夜の星を
ぼくらのように名もない星が
ささやかな幸せを祈ってる
永六輔作詞、いずみたく作曲。
いい歌です。
520名の人々のご冥福、
お盆の季節に、
あらためてお祈りします。
日経新聞に「7月の消費動向調査」の記事。
「消費者態度指数」が3カ月連続改善。
7月の指数は41.5で、
6月よりも0.4ポイント上昇。
昨年12月から5カ月連続下降。
しかし7月は、昨2013年11月以来の水準まで回復。
消費者態度指数は、
今後半年間における消費者の意識を表す。
一般世帯(2人以上の世帯)と単身世帯ごとに、
三段抽出によって選ばれた8400世帯に調査をかける。
三段抽出は、市町村段階、調査単位区段階、世帯段階の三段。
毎月1回で、毎月15日に調査する。
10日前後に調査対象世帯に調査票が届く。
そのうち毎月20日までに届いた調査票を集計する。
4つの指標がある。
①「暮らし向き」
②「収入の増え方」
③「雇用環境」
④「耐久消費財の買い時判断」
今後半年間にどう変化するのかを、
消費者に5段階評価で回答してもらう。
良くなる(1点)、やや良くなる(0.75点)、
変わらない(0.5点)、やや悪くなる(0.25点)、
そして悪くなる(0点)。
この点数を加重平均して指数にする。
50が指数の善し悪しの判断目安となっている。
7月の場合、
雇用環境は前月比0.3ポイント高い48.7。
暮らし向きは前月比0.1ポイント高い38.5、
収入の増え方は1.2ポイント高い39.1。
これらの3つの指標は、3カ月連続改善。
耐久消費財の買い時判断は39.6で、横ばい。
一方、家計調査の6月の消費支出。
物価変動の影響を除いた実質ベースで、
前年同月比3.0%マイナス。
消費者意識は改善したが、
実質的消費はまだまだ。
こんなところか。
日経新聞に、
第一屋製パン㈱の細貝正統常務が発言。
「『エルニーニョ』で気温が下がるとの当てがはずれた」。
経験則では、冷夏ならば、
パンの売れ行きはまずまずとなる。
今年はエルニーニョと踏んで、
夏商戦に臨んだ。
しかし、結果は猛暑。
ビールやソフトドリンクはよく売れたが、
パンは冷やし中華などに、
まさに売上げを食われた。
8月に入って、売上げは減速。
第一屋製パンの期待は、
「ポケットモンスター」など、
キャラクターをあしらった菓子パン。
細貝常務は頭を悩ます。
「夏休みは家族連れの買い物客が多い。
うまく子どもにアピールできれば……」。
坂本九の持ち歌に、
「九ちゃん音頭」がある。
作詞は青島幸男、作曲はダニー飯田。
花が咲く時ゃ風が吹く
月が出て来りゃ雲が出る
とかくこの世はままならぬ
愚痴はよそうぜ
歌でも歌おう
それがね
それが浮世と云うものさ
キタサ ホイサッサ
青島らしい歌詞だ。
二番は、
好きなあの娘にゃひじ鉄くらい
きらいな娘にゃほれられる
そして三番は、
金がある時ゃひまがない
ひまがある時ゃ金がない
とかくこの世はままならぬ。
それが浮世と云うものさ。
坂本九の無念さに比べたら、
消費者心理や天候変化は、
たいしたことない。
ねっ、細貝さん。
〈結城義晴〉