コーネル・ジャパン最終講義とAJSチェッカーフェスティバルで感動感動!
今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう【パート2】」
この標語を使うことができるのも、
あと3日。
今日の金曜日、明日の土曜日、そして明後日の日曜日。
今日、明日は期日前投票ができる。
大抵は自分が住んでいる区役所で受け付けている。
通常の投票となんら変わらない。
有権者には必ず、各地の選挙管理委員会から 、
「投票のご案内」というタイトルのカードが送られてきます。
そこには自分の住所と氏名が書かれています。
裏をひっくり返すと、期日前投票をするときの書き込みの欄があります。
そこに名前と住所を自筆で書いて、
期日前投票所に持って行って、そして投票するだけ。
当日に投票するよりも、
速くて便利。
私はやがて、コンビニやスーパーマーケット、
ドラッグストアやショッピングセンターでも、
期日前投票や当日の投票ができるようになってほしいと思います。
もちろん厳重な管理体制が必須で、
選挙管理委員がそこに常駐していなければなりませんが。
アメリカでは、もう既に行われている。
写真は、ショッピングセンターのラスベガス・ギャラリアでの投票風景。
さて今回の参議院選挙。
立候補者の名前を見ていると、
いろいろ、面白いことに気づく。
あの人も立候補していたのか、
この人もそうか。
私の場合、神奈川県から、中学・高校の後輩が立候補している。
それから、20年も前に『食品商業』誌に、
「POS-VAN実験」のレポートを連載した時の主人公が立候補している。
もちろん日本のスーパーマーケット経営者の重鎮も、堂々の候補者。
労働組合の代表も候補者。
この年になってくると、友人・知人がずいぶん候補者に名を連ねている。
私はもう期日前投票を済ませているので、
これから投票者を改めることはできないが。
日本人の名字で一番多いのが、佐藤。
今回は4人立候補している。
二番目に多い名字は鈴木。
今回は3人の候補者がある。
三番目に多い名字は高橋、
そして四番目は田中、五番目が渡辺。
今回の立候補者で一番多い名字は、6人。
さてクイズ。
どんな名字の立候補者が多いのか?
答え。
日本人の名字で4番目の「田中」さんが6人。
「中川」さんも6人。
そして「清水」さんが6人。
この中で、中川さんは比例区には1人しかいないから、
万一、比例区で「中川」と姓だけ書いても、わかる。
有効投票となる。
「田中」さんは比例区に3人だから、
しっかりと名前も書き込まねばならない。
無効投票となってしまう。
一番混同を招く危険性をはらんでいるのは「清水」さん。
6人立候補していて、
選挙区に2人、
比例区は4人。
清水 信次 (しみず のぶつぐ)民主党
清水 隆司 (しみず たかし)日本創新党
清水 鴻一郎(しみず こういちろう)みんなの党
清水 美代子(しみず みよこ)女性党
だから今回の参議院選挙で、
比例区の「清水」さんの誰かに投票しようという人は、
この選挙の中で一番、気をつけて、
姓と名を両方記入しなければならないことになる。
どうぞ、よろしく。
さて昨日は、
コーネル大学RMPジャパン最終講義の二日目。
朝9時から2時限の講座は、櫻庭周平先生。
「長期経営計画づくり1・2」
櫻庭先生は、公認会計士・税理士で、
櫻庭公認会計士事務所所長、NPO法人 会計参与支援センター 理事長。
ビジネス・ブレークスルー大学院大学 経営学研究科教授。
講義内容は、
A.マネジメントと経営数値の関係
B.経営計画の意義と策定
C.長期経営計画づくりのチェックリスト
櫻庭先生の持論は、「経営理念とビジョンが最も重要である」ということ。
そのうえで、最重視すべき経営数値は4つ。
①投下資本利益率
②資産回転率
③利益率
④自己資本比率
私も櫻庭先生の考え方にまったく同感。
私に、「たった一つの最重要尺度を上げよ」と問われれば、
「総資産営業利益率」(ROA)と答える。
櫻庭先生の4つの要素は、ROAを完全に包含している。
櫻庭先生の3時間は、それでも足りないくらい。
最後に第二期生から質問を受けた。
最後の講義を受けて、
このコーネル・ジャパンの卒業論文は、
「私の長期経営計画」となる。
分量はA4版で10枚以上、30枚まで。
だからみな、質問も真剣そのもの。
締め切りは8月末日。
頑張ってください。
昼食休憩をはさんで、
最後の2時限。
私の担当。
「卒業論文」の内容の解説と、
「結城義晴の文章法・訓練法」のレクチャー。
その後、第二期生全員の総括と決意表明。
これには感動した。
全員のコメントは、明日、掲載の予定。
ご期待ください。
私の最後の言葉は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
アルフレッド・マーシャルの言葉とつながる。
“Warm heart,but cool head!”
経営者やトップマネジメント、
管理者やミドルマネジメント、
学者もジャーナリスト、政治家も。
すべての人に必要なこと。
それが「燃える心と冴えた頭」
それが第二期生への私からの贈る言葉。
1年間お世話になったボアソナードタワー25階のセミナールーム。
窓から見える東京スカイツリーもずいぶん高くなった。
7月3日現在、398mで、東京タワーの333mを抜いている。
コーネル・ジャパン第二期国内講義、
これにて終了。
心より感謝。
さてその後、横浜みなとみらいへ。
オール日本スーパーマーケット協会の「第6回チェッカーフェスティバル」。
午後からパシフィコ横浜で開催されていた。
私が到着したのは、パンパシフィックホテル横浜ベイホテル東急の表彰式。
開会の挨拶は、㈱寺岡精工取締役リテイルイノベーション事業部長の森邦雄さん。
食事の後、壇上にフェスティバルに参加したチェッカーのみなさんが登場。
司会の藤間香奈さんが、次々に呼びあげ、
さらに6人の表彰者名を明らかにした。
荒井伸也協会会長から表彰状と賞品目録の贈呈。
そして、総評。
「すべての演技者の、すべての演技が素晴らしかった。
しかし最も素晴らしかったのは、
演技を終えてホッとしながら席に戻るときの、
自然体の姿だった」
「その自然体が日常的に表現されると、
お店も繁盛するに違いない」
そんな荒井会長らしい総括コメントだった。
壇上から降りてきた受賞者は、
仲間やトレーナーに抱きつかれて、
感激ひとしお。
そばで泣いている専務が、
本当は一番うれしかったのかもしれない。
壇上では、表彰企業の面々が記念写真。
私も、㈱マツモトのチームと一緒に写真。
本当におめでとう。
お店に帰って、ますます、その笑顔を振りまいてください。
このチェッカーフェスティバルは、
審査委員会の選考で1位、2位、3位と決めるのではない。
ましてや、誰か一人が独断と偏見で決めるのでもない。
会場の参加者、投票者の票が、
最優秀の5人を決める。
(今回は同点で6人となったが)
つまりは選挙のような民主主義で、
栄誉ある人々が決まる方式。
だからこそ、大いに価値がある。
涙が出てくるのもうなずける。
そのために本人たちはもとより、
トップマネジメントからトレーナーまで、
1年をかけて、全社で取り組む。
その結晶が、フェスティバルで演技として表現され、
民主主義によって表彰される。
実に合理的で、客観的で、優れたイベントだ。
私は、協会機関誌からインタビューを受けた。
インタビュアーは、
前『チェーンストアエイジ』編集長の石川純一さん。
㈱ダイヤモンドフリードマン社の前編集長から、
㈱商業界の元社長がインタビューされるの構図。
二人とも嬉しそうですね。
私のコメントはAJSネットワーク8月号をご覧ください。
「かつてのチェッカーコンテストは、
レース型競争のスポーツの世界のようなものだった。
チェッカーフェスティバルは、
コンテスト型競争のアートの世界になった」
これが私のコメントの趣旨。
しかしチェッカーの皆さんから、
「元気をもらった」
心から、感謝。
<結城義晴>