秋の商人舎USA視察研修会スペシャルコース開幕で元気倍増!!
カンザスシティ・ロイヤルズ。
アメリカ大リーグのアメリカンリーグで、
青木宣親が1番バッターを務める。
ワイルドカードゲームからプレーオフまで、
なんと8連勝の快進撃。
アメリカンリーグを制した。
ニューヨーク・ヤンキース、
ボストン・レッドソックス、
テキサス・レンジャーズ、
シアトル・マリナーズなど、
日本人選手が活躍するリーグ。
そこで青木のロイヤルズは、
堂々の優勝。
阪神タイガースの鳥谷敬とは、
早稲田大学の同級生で、
彼らが活躍していた時代は、
東京六大学リーグで、
四連覇を成し遂げている。
まずは、おめでたい。
一方のナショナルリーグは、
サンフランシスコ・ジャイアンツが、
王手をかけている。
ワールドシリーズが、
大いに盛り上がる。
昨日も書いたが、
米国株式市場は下げ止まらない。
さらにそれは世界金融市場に動揺をもたらし、
日本でも日経平均株価は335円下がった。
世界経済の将来不安が、
最大の原因。
エボラ熱がそれを煽る。
私たちがいるテキサスは、
世界の原油価格を決定づけるところ。
原油先物指標となるウエスト・テキサス・インターミディエートでは、
最も期近の先物契約が1バレル80ドルを切った。
約2年4カ月ぶりのこと。
さて、商人舎第18回のアメリカ視察。
Specialコースが始まった。
参加者は日本時間15日にAA176便で出発。
台風の風に乗って、予定よりずっと早く、
テキサス州ダラス・フォートワース空港に到着。
さらに国内線に乗り換え。
やっとサンアントニオに到着。
16時間の旅。
私は現地サンアントニオで、みなを迎えた。
バスに乗ったらすぐに講義。
そして向かったのは
HEBプラス。
サンアントニオは、HEBの本拠地。
マーケットシェアは5割を超える。
この店はHEB最大店舗で5300坪。
ウォルマート・スーパーセンター対策で、
フード&ドラッグに非食品を「プラス」強化した店。
建物がすばらしい。
ローコストながら
高い天井は解放感がある。
木組みの意匠が、
独特の雰囲気を醸し出す。
HEBが得意とする青果売場。
入口を入るとすぐに、ピザの試食。
これを仕事中の従業員も試食している。
日本では考えられないが、
それを見ていても不愉快ではないし、
ほほえましいから、不思議。
メンバーもカートを押して、
すぐに視察。
売場を真剣に見るメンバー。
奥主通路のエンドプロモーション。
LOW PRICEの文字が目立つ。
HEBはウォルマート対策を推進し、
自らウォルマートのEDLPを実践することを決断。
エブリデーローコストの体質を作り上げ、
大成功。
冷凍食品売場。
エンターテインメントの家電売場。
そしてファーマシー売場。
フード&ドラッグはスーパーマーケットの基本。
売場の真ん中に、
アクセサリーなどを扱うショップを設けた。
衣料品も売場の中央。
ベビー売場。
詳細は商人舎magazineで報告するが、
お客がよく入っている。
レジは若いスタッフ、
キビキビとサッカーサービスをする。
これがHEBの特徴。
一方、近隣で競合するウォルマート。
青果売場は見事な陳列。
ジュースバーのコーナー。
ミートとシーフードの対面売場、
奥にミートの対面コーナー。
珍しい。
この地では、HEBが54%のシェアを持って、
マーケット・リーダー。
ウォルマートはだから、
そのHEBに負けじと、
生鮮食品の対面コーナーを設けた。
もちろんハロウィンのプロモーションも
大々的に展開。
でも恐ろしいことにお客が少ない。
こんなウォルマートは滅多に見られない。
サンアントニオではHEBが圧倒的に強い。
このエリアでは、
ウォルマートはマーケット・チャレンジャー。
まだまだ、苦戦している。
その前にクローガーも、
セーフウェイも撤退した。
その最強のHEBのレギュラー店は、
フード&ドラッグ。
導入部は、
デリカテッセンとインストアベーカリー。
ここでも試食でお客を迎える。
子供たちが喜んでテースティングする。
この店では、商人舎チームは、
夕食の買い出し。
買物体験も勉強のひとつ。
ブッチャーショップと書かれた精肉売場。
HEBは、青果と精肉がとにかく強い。
初日は最重要の3店舗を駆け足で回った。
HEBとウォルマート。
ホテルに戻ってすぐに、
会議室で第1回目のセミナー。
日本を旅立ってから、
長い長い一日。
疲れもピークだろう。
それでも皆、真剣に聴講してくれた。
ありがたい。
アメリカ小売業で何を学ぶのか。
大事なことは何かをレクチャー。
まだまだ話し足りないが、
約束通り、1時間で終了。
なぜなら、セミナー終了後は
懇親会。
今回の研修会ツアーの団長は、
高木勇輔さん。
㈱ロピア社長。
ビールで乾杯。
購入してきた食材を並べ、
試食をかねた夕食がスタート。
名刺交換もあちこちで始まった。
参加者の自己紹介。
ユニバースの面々。
日穀製粉の面々。
USEIの二人。
一人で参加してくれたメンバーたち。
そしてロピアの面々。
今回は少人数ながら精鋭ばかり。
これからの視察が楽しみだ。
現地コーディネーターの浅野秀二さん。
赤ワインをたしなみだしてから
お腹が出てきた。
しかし絶好調。
最後は結城義晴。
アメリカのスーパーマーケットは
新たなフォーマットの出現で、
両極に大きく振れている。
その両極に位置する企業が元気がいい。
それを明日からしっかりと学んでいく。
Specialコース視察は始まったばかり。
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
アメリカの小売業を大いに楽しみたい。
(つづきます)
〈結城義晴〉