期日前投票と谷川俊太郎の詩「1対1」
明日の日曜日は、
第47回衆議院選挙。
選挙に行こう! 投票しよう‼
私自身、これまでの人生で、
一度も棄権したことがない。
人類の歴史を振り返るまでもなく、
それは人間としての、
最低の責務だと考えるからだ。
期日前投票に行ってきた。
私の場合、横浜市港北区総合庁舎。
その3階。
この中の小さな部屋が、
期日前投票所。
まず小選挙区投票。
そして比例区投票と、
最高裁判所裁判官国民審査。
日経新聞社説で取り上げたのが、
「意義ある国民審査にするために」。
最高裁の裁判官は15人いる。
任命された後の最初の衆院選の際に、
国民審査を受ける。
今回は5人が対象。
1949年以降、22回の国民審査があった。
そして延べ167人が審査を受けた。
罷免された裁判官はいない。
国民に関心が薄いからでもある。
国民審査の公報は各戸に配られる。
だから有権者は、少なくとも、
それに目を通して臨むべきだろう。
昨日のポリタス朝日デジタルに、
谷川俊太郎さんの詩。
「1対1」
事前投票に行った
空いていて気持ちよかった
立ち会いの女性たちに優しくされた
会ったことのない
たった一人の名前を書いた
書いた責任上
自分の名前もサインすべきだと思ったが
無効になりそうだからやめた
投票は数で決まる
でも詩は数で決まらない
質で決まる
作者と読者が1対1だ
投票も私と候補者が1対1だ
と勝手に考えて帰ってきた
82歳の谷川さんも行ってきた。
だから、
選挙に行こう! 投票しよう!!
さて今日は昼頃から、
横浜商人舎オフィス。
立教大学大学院の結城ゼミ5期生が、
集まってくれた。
第一陣は、
右から塩田木綿子さん、
倉内和博さん、
李ヨンギョンさん。
そして第二陣。
右から山﨑亮さん、
倉内さん、
そして足立幸一さん。
みんなが持っているのが、
修士論文集。
結城ゼミの1期生から5期生まで、
全30名の30の論文集。
ゼミ生ひとりひとりの
人生が凝縮された論文、
私にとっても貴重な宝物。
私はゼミをチームで運営した。
だから合宿主義など、
様々な手法を採用した。
それは成功して、
ゼミ生同士のコミュニケーションは高まり、
成果を上げた。
しかし私たちは最後には、
「1対1」で論文に取り組んだ。
教授と院生の1対1の取り組み。
そして論文も詩と同様、
数では決まらない。
質で決まる。
最後に残ったメンバーと、
横浜の「魚寅」で一献。
一献は、
1対1もいいし、
2対1も、
3対1もいい。
5対1、
6対1、
7対1も、
それぞれに、いい。
〈結城義晴〉