「誰が、何を、いつまでに実行するか」三菱ケミカル小林喜光社長の仕事術
Everybody! Good Monday! [vol 33]
2010年第33週、8月も第3週となりました。
今日は、お盆の明け。
「先祖の霊が帰る日」。
ただし現代日本社会では、
多くのサラリーマンの夏季休暇が終わり、
仕事が再開される日。
通常に戻る会社が多い。
「サラリーマンが仕事に帰る日」
小売業・サービス業では、
順番に休暇を取るから、
これから夏休みという人もいるかもしれない。
従って、夏休みは続く。
わが商人舎も、18日まで夏季休暇。
今朝、内閣府が発表した第2四半期(4月~6月)の日本のGDP。
国内総生産速報値は、
実質成長率プラス0.1%、年率換算で0.4%。
実質成長率は物価変動分を除いた数値。
つまりは横ばいということ。
これも悪くはない。
ただし、物価変動分をそのまま数値化した名目GDPは、
マイナス0.9%、年率換算ではマイナス3.7%。
これが生活実感に近いデータといわれる。
つまりは、顧客が感じているものは、
この4月~6月、まだまだ不況感覚だったということ。
一方、これも経済産業省が今朝発表した6月の第3次産業活動指数。
2005年を100とすると、6月は97.1。
前月比マイナス0.1で2カ月連続低下。
第3次産業の中で、
小売業・卸売業はプラス1.2%。
それが7月、8月と猛暑酷暑で、
その分の消費傾向は伸びに伸びた。
㈱菱食社長・中野勘治さんによれば、
「神風が吹いた」
今週は、お盆明けの消費マインド。
すなわち「節約・倹約、もったいない」
この基調を忘れてはならない。
今週は、19日の木曜に7月の百貨店販売データ、
20日の金曜日に7月のコンビニ販売統計が発表される。
7月の営業状況が順次、明らかになる。
そして土曜日、京都・四条河原町阪急が閉鎖。
今年末12月25日の有楽町西武の閉鎖に向かって、
百貨店の店舗淘汰が進む。
さて、日経新聞「インタビュー領空侵犯」
三菱ケミカルホールディングス社長の小林喜光さんが、
MOSを唱える。
マネジメント・オブ・サステナビリティ。
「永続性を考える経営」
そのために三つの要素に評価基準を分けて100点満点で経営をみる。
三つの要素とは、永続性、健康、快適。
「経営の理想を掲げながら現実に対処する」
小林さんはそう言うが、
これも私の持論「オクシモロン」。
小林さんは、2007年、
日本最大の化学会社㈱三菱ケミカルホールディングス、
そして同時に三菱化学㈱の代表取締役に就任。
化学工業界に、この人あり。
2009年の『プレジデント』誌「社長の仕事術」では、会議のあり方を説く。
「無駄な報告をダラダラ行うような会議はもちろんやめたほうがいい。
しかし、会議は組織を効率良く動かすための『交通整理』として、
欠くことのできないものです。
会議で決めるべきことをきちんと決めたほうが、
仕事の効率は確実に上がります」
小林さんの考え方。
ひとつは「Due date」
もうひとつは「Responsible person」
「重要なアイテムを抽出して、
それについて『いつまでに』、
『誰が責任を持ち』仕上げるか。
これが会議の要諦です」
「何を、誰が、いつまでにやるのか。
これが抜けている会議は『ダメな会議』です」
一つひとつの仕事。
誰が、いつまでに、実行するのか。
お盆明けの今週のありかたである。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>