2010年・1月の標語

“Practice comes first!”

商人舎恒例の「今年の標語」。

一昨昨年、2007年の標語は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」。
偶然なのか、これは、
アルフレッド・マーシャルの言葉と一致していました。
ション・メイナード・ケインズの師マーシャルが残した言葉。
“Warm heart, but cool head”
「温かい心、冷たい頭」。

私の「心は燃やせ、頭は冷やせ」は、
自身の「蛻変」のときに、
ものすごい支えになってくれました。

一昨年の2008年の標語は、
「志定まれば、気盛んなり」。
これは、吉田松陰の言葉で、
商人ねっと(株)主宰の水元均さんから贈られたもの。
商人舎を立ち上げるときの心境そのものだったので、
この年の標語にしました。

さらに、昨2009年は、
「無茶はせず、無理をする」。
商業界全国女性同友会名誉会長の西端春枝先生から、
「結城さん、無理はエエけど、無茶はアカン」と言われた。

「無茶はアカン」には、裏返しの意味がありました。
限りなくギリギリのところまで「無理をする」。
無茶の一歩手前までやりとげる。

私はこれらの標語そのままに生きてきました。

そして今年は英語です。
“Practice comes first!”
ピーター・ドラッカー教授『The new realities』という本の中の言葉です。

私は、サム・ウォルトンの“Retail is detail”と並んで、
この言葉が大好きで、昨年の「5月の商人舎標語」にしました。
その時には「現場第一」というサブタイトル。

しかし今度は、2010年全体のスローガンにして、
サブタイトルは、日本語で
「実践躬行、実行第一」

「躬行」は「きゅうこう」と読みます。
広辞苑に「口で言う通りを、自ら実際に行うこと」とあります。

2010年こそは、実践、実行の年だと思います。
私にとっても、日本の商業・サービス業にとっても。

故倉本長治商業界主幹の口癖。
「知ったことはやったことにはならぬ」

長治先生はこうも言いました。
「艱難が人を磨くように、不況は商人をきたえる」

そのために、2010年を通して貫きたいこと。
“Practice comes First!”
「実践躬行、実行第一」

この2010年の標語は、恒例のことですが、
1月の標語ともなります。

2010年も、よろしくお願いします。
一緒に、実践・実行しましょう。

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