この一瞬を積み重ねよう!
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
週明けの朝の希望、
1週間の懸命の努力、
週末の夜の感謝。
こうして、
商売は続けられ、
マーチャントの活動は繰り返される。
1年は13週=四半期の4巡。
1年は12カ月。
1年は52週。
このマネジメント単位ごとに、
マーケティングが行われ、
マーチャンダイジングが展開される。
プロモーションが実践され、
オペレーションが稼働し、
マネジメントが全うされる。
ドラッカーは言う。
“As a rule, theory does not precede practice”
「原則として、理論が実践に先行することはない」
52週マーチャンダイジングも、
そのセオリーの本質を見極めた上で、
実践を理論に先行させねばならない。
ただし倉本長治は叫ぶ。
「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」
52週も7日間もエブリデーも、
この一瞬の積み重ねであることを、
絶対に忘れてはいけない。
顧客と向かい合う一瞬の重みこそが、
実践と理論との間に横たわる誤謬を
振り払ってくれる原動力となるからである。
〈結城義晴〉