イオン増収減益決算と武藤敬司の「ヒール&ベビーフェイス」
横浜でも東京でも、
桜の開花。
心がウキウキしてくる。
けれど桜の森の満開の下には、
鬼が居る。
くわばらくわばら。
商人舎公式ホームページが、
ハッカーに襲われた。
そして3日分の毎日更新宣言ブログが、
書き換えられ、削除されてしまった。
気づいて、大至急、
修復にかかったけれど、
その間、空白のブログとなった。
さらに入稿のためのパスワードなども、
急遽変更。
ご迷惑をおかけした。
関係者には感謝したい。
まだまだセキュリティの面で、
不充分なところがある。
さて、日経新聞に決算記事。
「イオン、前期純利益23%減」
2015年2月期の営業収益は7兆円で、
これは9%増。
一昨年2013年8月1日に、
ダイエーを完全子会社にして、
その売上げがそっくり上乗せされて、
売上高は7兆円を超えた。
しかし総合スーパーのイオンリテールが、
売上高、粗利益ともに計画を下回った。
ダイエーの総合スーパー事業は、
数十億円程度の赤字。
食品スーパーマーケット事業も苦戦。
総合金融事業とデベロッパー事業は堅調。
連結純利益は350億円。
前期比23%減。
しかしこれらをまとめると、
営業利益は1400億円で、
前期比18%減。
悪い悪いと言われながらも、
商売の儲けの営業利益が、
18%のマイナスで終わった。
ただし、純利益は、
暖簾代という隠し玉があって、
5%増の480億円の従来予想が、
一転、減益となった。
日経の見出しの23%の減益は、
この純利益のことをいう。
イオンの成績が悪くなると、
小売業界全体に、
どこか喜ぶ節がある。
プロレスで言えば、
ヒールの役割か。
つまり悪役。
プロレスの善玉役は、
ベビーフェイスというが、
大抵の場合、
ヒールの方が実力がある。
プロレスラーの武藤敬司。
「日本マット界の至宝」と称される。
アメリカでもグレート・ムタとして、
大活躍してきた。
この武藤は、
アメリカではヒール、
日本ではベビーフェイスを、
演じ分けた。
そして一言。
「ヒールもベビーフェイスも、
同じだ」
こうも言う。
「ヒールの方が面白い」
企業経営は、
ヒールもベビーフェイスもない。
アメリカのウォルマートは、
小売業界では完璧に、
ヒールの役割に徹しているが、
彼の国の低所得者層からは、
絶大なる人気を誇る。
それがウォルマートの成長を支える。
これもセグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニングの時代の、
企業のあり方だと思う。
私は午後から千葉市へ。
アイダスグループの第30回研修会・交流会。
東日本大震災もあって、
このところ開催されていなかったが、
久しぶりに第30回の記念研修会。
その後、全員が、
近況などを報告。
奥州市から参加した千葉喜夫さん。
Kマート社長。
イオンスーパーセンター、
ユニバース、
トライアルが近隣に出店。
大激戦地で健闘する。
ヒールにもベビーフェイスにも、
ポジショニングの中の役割がある。
〈結城義晴〉