「それぞれに頑張れ、ともに頑張ろう」とラスベガス2日目の店巡り
アメリカ合衆国ネバダ州。
ラスベガスに到着して2日目。
昨夜というか、今朝というか、
午前4時半まで仕事していた。
そして7時には起き出して、
活動開始。
体が辛いということは全くないけれど、
ひどく眠たい。
日本とは時差が16時間。
その上、睡眠不足。
なんとかやりくりして、
元気を出す。
『ほぼ日刊イトイ新聞』
糸井重里が書く巻頭コラム。
昨日は「頑張れ」に関して。
「がんばれって言われるのは、つらい」
こんな考えがあちこちで
聞かれることがあった。
「がんばれって言われたって、
がんばれない人だっているんだって、
わかってください」
「がんばれって言われるけど、
もうがんばってるよ!」
武田鉄也あたりからだろうか。
「そう言われたら、返すことばもなく、
気をつけなきゃいけないな、
と思うようになった」
しかしへそ曲がりの糸井。
「ただ、ぼく自身のことについて言うと、
『がんばってください』と言われるのは、
あんまりいやではなかった」
ん~、同感。
「なんか、手でぽんぽんっと
肩を叩かれるような感じ」
「『頑張れ』ということばの意味など、
もう関係なく、
符丁みたいなものかもしれない。
それでも、『がんばれ』のかわりに
もっといい符丁を探そうとしても
見つからなかった」
「しかし、先日、ふと、
思いついてやってることがある」
「メールなどで、
励ましたいなと思う相手に、
『がんばってください』と
書くのをやめたのだ」
糸井重里の発見。
「がんばれ、でもなく、
がんばる、でもなく、
それぞれに、がんばりましょう」
「そう書いたのだった。
それぞれ、あなたも、わたしも、
それぞれの道で、
がんばろうねという感じだ」
「どっちも当事者として
一所懸命にやっていこうね、と。
これは、書いていて
とても気持ちがよかった」
これにも、おおいに同感。
私にも経験がある。
昔々、20代の終わりのころから、
30代の初めころ。
労働組合活動で、
労働争議の場や集会などに、
「支援」に行くことがある。
そこで代表者として、挨拶をさせられる。
いくつかのコメントを表明して、
最後に「頑張ってください」というと・・・・・。
大ブーイング。
先輩に教えられた。
そういう時は、
「ともに頑張りましょう」
で、締めるんだ!
ん~、なるほど。
私はそれ以来、
「ともに頑張ろう!!」
糸井の解説。
「『おまえはどうするんだ?』
というじぶんへの問いかけ、
そして、相手を認めていて励ましたい気持ち。
その両方を並べることが、
いちばん正直な気がしたのだ」
糸井さん、
それぞれに、がんばりましょう。
みなさん、
ともに頑張ろう。
さてラスベガス2日目。
朝8時から夕方6時まで、
フル活動で視察に頑張った。
まずホールフーズ・マーケット。
タウンスクエアのライフスタイルセンターの核店舗。
ホールフーズでは、
2チームに分かれて、
店内ツアーをしてもらう。
レクチャーしてくれたのは
マーケティングチーム・リーダー、
レシーナさん。
2チーム、それぞれ約40分。
レシーナさんの丁寧な話を聞いた。
アメリカを初めて体験する者、
ホールフーズを始めて見る者。
昨日のウォルマートのスケール、
今日のホールフーズのエクセレント性、
それに解説付きの視察。
全員が、大満足。
レシーナさんには1時間半、
付き合っていただき、
心から感謝。
収納用品に関するスペシャルティストア。
現在、旅行用品のプロモーションを展開中。
3時間ほど、ライフスタイルセンターを視察後、
続いて向かったのがトレーダー・ジョー。
ここでもブラッドさんに、
店内ツアーをしてもらう。
ブラッドさんは、
トレーダージョーに来て3年半。
フードサービス業からの転身だが、
「家族的な組織のトレーダージョーは、
働いていて楽しい」
そのブラッドさんを囲んで全員で
記念撮影。
ここで仕切るのは結城義晴。
コンベンショナル型の店舗だが、
やはりクローガーらしく、
青果部門は新鮮さと安さを両立させて、
素晴らしい。
今日と明日の2日間は、
10チームに班分けされた全員で、
商品と売場の調査を行う。
別々の企業同士でチームを組み、
協力して調査に当たる。
これが商人舎BASIC研修会の特徴の一つ。
ハンバーガーセットと、
プロテインバーガーセットを、
それぞれにオーダー。
さらにウォルマートのスーパーマーケット、
ネイバーフッド・マーケット。
このころになると、
調査の仕方にも習熟してくる。
あっという間に調査を終え、
それぞれの視点で視察。
エンプロイー・オウンド・カンパニー。
従業員が所有する会社。
はためく星条旗が眩しい。
ウェアハウス型ディスカウント・スーパーマーケット。
その入口はウォール・オブ・バリュー。
何度も言うが、
アメリカのディスカウントは今、
安くてきれい。
安くてフレンドリー。
安くて良い。
そうでないと生き残れない。
ニューライフスタイルストアを標榜するも、
サーベラスに買収され、
アルバートソンと合併させられ、
元気は今一つ。
ボンズの皆さん、
「頑張ってください」
この店を見ると、どうしても、
他人事のようにしか言えない。
長い長い1日だった。
ずいぶん歩き回った。
しかし、それぞれに、
頑張った。
天井には空が描かれ、
両サイドにベネチアの街並みを復元し、
レストランや専門店が入る。
運河も再現され、
訪れた人々を、
ベネチアに来たかと錯覚させる。
イミテーション文化のアメリカ。
その象徴の如き施設。
その中でも人気のイタリアンレストラン
「レッフェリーノ」。
ヨシヅヤの皆さんと食事。
私の隣は、村井清人さん。
中堅幹部を引き連れて参加してくれた。
アペリティフのシーフード盛り合わせ。
カキ、ロブスター、カニのこのボリューム。
さらにサラダとパスタを、
イタリアのビールとワインで堪能した。
エンターテイメントの都市、
ラスベガスの夜景は美しい。
今回はバリーズホテルに滞在。
隣はエッフェル塔のあるパリス。
2日目はハードな1日だった。
結城義晴も団員も、全員が、
それぞれに頑張った。
ともに頑張った。
充実のラスベガス2日目。
あしたも、あさっても、
それぞれに頑張ろう。
ともに頑張ろう。
ずっとずっと、
それぞれに頑張ろう、
ともに頑張ろう。
<結城義晴>