タバコ大幅値上げとセブンネットショッピング
Everybody! Good Monday!
[vol39]
2010年第39週。
9月最後にして、10月最初の週。
商売において、ビジネスにおいて、
1週間は最重要の基礎単位。
「ウィークリー・マネジメント」と称する。
なぜ大切なのか。
それは顧客の生活が、
1週間単位で営まれているからだ。
このウィークリーの習慣、
一番有名なのは、聖書説。
神が6日間で世界を創造し、
7日目に休息をとった。
そこから1週間が始まった。
陰暦の1カ月を4等分すると、7日になるし、
史上最も古い古代バビロンの制度でも、
7日、14日、21日、28日が休日とされた。
それらが現代の日本人の生活パターンにもなっているし、
アメリカやヨーロッパ、中国や韓国でも、
生活はウィークリー・ユニットで展開されている。
だから商売もビジネスも、
ウィークリー・マネジメントとなる。
今年の1月1日は金曜日だった。
1月3日が日曜日。
そこで1月4日の月曜日からの週を第1週として勘定すると、
今週が39週となる。
だから冒頭のご挨拶Good Mondayにも、
[vol39]と通し番号をつけている。
その今週は、 9月と10月の境目。
気候は、完全に秋。
今日の東京は最高気温20度で10月中旬並み。
ほとんどの会社はマンスリー・マネジメントを基本としているから、
9月の締めが今週。
3月末決算の会社では、
9月末は第2四半期、上半期の締めとなる。
数字はビジネスの基本だ。
その基本のための計数管理。
きりりと締めたいものだ。
プロ野球パシフィックリーグは、
福岡ソフトバンクホークスが優勝。
ビールかけに沸いた。
一方、セントラルリーグは今週、最後の山場を迎える。
中日ドラゴンズと読売ジャイアンツが、
昨日の日曜日の試合に負けて、
阪神タイガーズにマジック8が点灯。
今週火曜日、水曜日の伝統の阪神巨人戦が、
日本中を巻き込んだ天王山となる。
阪神が連勝すると、
そのまま勢いを得て、快走するかもしれない。
巨人が連勝すると、
即、中日の優勝が決まる。
1勝1敗の引き分けに終わると、
高みの見物の中日が俄然、有利となる。
今日の月曜日には日本フードサービス協会から、
8月の外食産業の販売動向、
火曜日にはスーパーマーケット3協会から、
8月の食品スーパーマーケットの販売統計が、
それぞれ発表される。
その結果、8月の外食・内食の動向が判明する。
「猛暑・酷暑・炎夏」のご利益を享受できたのか。
そして10月1日。
タバコの大幅値上げ。
今朝の朝日新聞が特集している。
現在1箱300円のセブンスターやラーク、ケントなどが、
110円の値上げで410円に。
290円のキャスターも120円上げて、ついでに410円に。
320円のマールボロ、ラッキーストライクなどは、
120円値上げで440円に。
昨年末の税制改正でタバコ税増税が決まった。
1本当たり3.5円、20本入り1箱70円の値上げ。
これだけならば、300円の商品は370円となるはずだが、
タバコの製造企業はタバコ販売量が減少し、収益性が低減するとして、
410円に落ち着いた。
これで喫煙者数も激減する見込み。
1996年に35%だった喫煙者比率は、
現在、23.9%。
タバコ販売を主力のひとつとするコンビニには、
特に打撃が激しい。
9月の駆け込み需要が、10月には反動となって、
売上げはさらに落ち込む。
今日、明日、明後日、明々後日の4日間、
商売上は品切れを避けたい。
それ以外の業態でも、
タバコのまとめ買い需要が先週末から起こっている。
しかし禁煙派の私としては、
タバコ喫煙者が減ることには、
個人的に歓迎。
さて日経新聞一面トップ記事は、
「景気足踏み、回復力に不安」の大見出し。
2009年4月から景気回復の勢いが続いたと、日経は評する。
それが7月から9月までの四半期に比べて、
この10月から12月までの3カ月は、
「足踏み状態に陥る公算が高い」。
心してかからねばならない。
景気回復への全体基調が「足踏み」ならば、
何も変化させなければ、
商業・サービス業の販売動向も足踏みとなる。
同じ日経一面の囲み記事。
「セブン&アイが仮想商店街」
セブン&アイ・ホールディングスは現在、
ネットスーパー以外にも、
「セブンネットショッピング」というネットモールを運営している。
ただし、店舗数は50。
これを遅ればせながら、2011年までに300店に拡大する。
売上げも2009年段階で300億円のものを、
2012年に1000億円とする。
これにはネットスーパーの年商は含まれず。
セブン&アイの最大の強みは、
全国に1万3000店展開するコンビニ・セブン-イレブンの存在。
この仮想店舗で買い物した顧客は、
リアル店舗群で商品を受け取ることができる。
ネットスーパーなどで最大の問題点となるデリバリーコストの問題を、
このネットショッピングセンターははじめから解消している。
なぜ、もっと早く、楽天をキャッチアップする戦略構想が、
実現できなかったのかと思ってしまうが、
しかし、それでも、
「まだ遅くはない」
この秋から冬にかけての「足踏み」状態を打破する新しい試み。
少なくともセブン&アイは打ち始めたということ。
自ら、動かずして、
変化は生まれない。
変化は生み出せない。
今週も、動き回ろう。
それを楽しもう。
では、充実した1週間を。
Everybody! Good Monday!
< 結城義晴>
[追伸]
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