結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月05日(火曜日)

ペガサスクラブ政策セミナーの故渥美俊一先生の言葉「増やすもの、減らすもの、一定にするもの」

小沢一郎、東京第5検察審査会によって、
強制起訴の決議なされる。

元幹事長というよりも、
つい先だっての民主党代表選挙で、
菅直人首相と一騎打ちをした小沢さん。

東京地検特捜部が二度、不起訴処分と裁定した案件が、
検察審査会によって覆されて、起訴処分。

検察審査会は、検察官が独占する起訴の権限の行使に、
民意を反映させることを目的に、
無作為に選出された国民11人によって構成される機関。
不当な不起訴処分を抑制する目的もある。

今回の小沢一郎氏の件は、
検察による不当な不起訴処分だったと判断されたことになる。

大阪地検の問題が起こって、
何かと疑惑を持たれている検察の特捜。
図らずも、その検察に対する民意の反映が、
「小沢陸山会事件」で行われたというわけだ。

21世紀の特徴だが、
何事もひとつの見解では判断できないということ。
20世紀には「トレードオフ」で割り切って考えることができたが、
21世紀はそれが難しい。

さて、㈱ライフビジネスウェザーの常盤勝美さんから、
お願いしていた記事が送られてきた。
今月中旬くらいから、
単独ブログページが構築されて、
念願の情報コラムが始まる。
今日は、そのさわりをご紹介。
dscn2728-3.jpg


10月の[流通天気予報]
(10月1日発)

少なくとも半ばにかけて目立った寒気の南下はなく、
気温は平年並みか高めの状態が続く。

鍋物食材はイマイチ伸び悩みの懸念。
下旬は平年並みか平年より低くなる可能性も。

北極の強い寒気が南下するサイクルはおおむね30日程度といわれており、
9月、特に気温ベースが下がったのが23日頃だったことを考えると、
10月も23~24日の週末頃、また寒さが期待される。

ちなみに10月23日は旭川の初雪平年日。
ちょうどその頃は寒気が南下しやすい時期なのだ。

鍋物需要が一段高となり、
乾燥対策商品(のど飴・リップクリーム・スキンクリームなど)も、
売上げ立ち上がり。

早ければインフルエンザのちょっとした流行も、
その後から始まるかも。

今年は観測史上最高の猛暑やその後の気温の乱高下によって、
免疫力が低下していると考えられ、
インフルエンザの流行が大規模になることが心配される。

今週の流通天気予報(10月4日発)

北日本は高温、関東など太平洋側は不順な天候と、
秋冬物商売にとってはなかなか向かい風の強い1週間となりそう。
そもそも10月初旬のこの時期は、
「秋の長雨シーズン」の末期にあたり、
“梅雨末期”同様、各地で大雨になりやすい時期。
事実、昨年も10月8日に、
台風18号が上陸して各地で大雨と猛烈な風をもたらした。
そういった意味では、向こう1週間の中で、
幸い、4(月)以外はまとまった雨が予想されていないため、
この時期としては、
例年に比べれば好適な条件と前向きに考えることができる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

常盤さんは、気象予報士であるだけでなく、
流通の情報や知識に精通している。
ドラッカーはこれを「強み」と言った。

「強み」とは専門性、差異性のことだ。

常盤さんの「流通気象予報」には専門性があり、差異性がある。

かつて将棋棋士の内藤邦雄九段が言った。
「こゆき」という歌が大ヒットしたプロ歌手でもある。

「私は将棋界では一番、歌がうまい。
芸能界では一番、将棋が強い」

芸能界で一番、歌がうまい。
将棋界で一番、将棋が強い。

これが20世紀的な価値観だった。
しかし21世紀的なものとは、
内藤邦雄的なものも、ありなのだということだと思う。

さてさて、昨日は朝から東京のど真ん中、
グランドプリンス赤坂五色の間。

ペガサスクラブ政策セミナーが開催された。
故渥美俊一先生の遺志を継いだ㈱日本リテイリングセンターが、
同じく先生の遺志を継ごうと考える「チェーンストア志向企業」のトップ・幹部を、
405人集めて、熱心に勉強した。

dscn7565-3.jpg

しかし渥美先生はもう、いない。

dscn7569.JPG

9時55分、現在の日本リテイリングセンター代表の渥美田鶴子さんが、
ご挨拶。

dscn7566.JPG

1960年に渥美先生は決意した。
「欧米で150年かけてつくられたチェーンストア産業を、
日本では50年でつくりあげよう」
今年2010年はその50年目に当たる。

この時に、後から振り返って、
わが社の転換期だったと思えるような決断をしてほしい。

宮本さんは感動的に語った。

「増やすもの、減らすもの。
一定にするもの」

渥美先生は、それを明確に指導した。

営業利益は増やす。
経費は減らす。
しかし労働分配率は一定に保つ。

渥美先生の、指導の仕方は、
実に、わかりやすく、的確だった。

改めてそんなことを考えた。
休憩時間に、スリーショット。

右が渥美田鶴子さん、
左が長男の渥美俊英さん。

dscn7567.JPG

俊英さんは、私より一つ年下だが、
年を経るにつれて、
風貌が渥美先生に似てくる。

田鶴子さんは、西端春枝先生に似てくる。
西端先生は、マイカルの前身ニチイの創業者夫人で、
全国の商業界女性同友会の名誉会長。
日本中の女性商人の総帥。

ペガサスクラブも盛会で、
少しほっとした。

そして私は、今日から、アメリカ・ヨーロッパへ。
このブログは成田空港74番ゲートで書いている。

いよいよ始まった。
21世紀的なものを求める旅。

いざ、出発。

<結城義晴>

[追伸]
明日からのブログアップの時間、
遅れます。

ご容赦のほど。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.