「食を制する者、流通を制す!」
あなたにとって、
生活の中心にあることは、
なんですか。
食べること、
着ること、
住まうこと。
働くこと、
学ぶこと、
遊ぶこと。
健康な肉体、
自分らしい能力、
健全な精神。
それらをすべて満たすために、
小売業とサービス業があり、
製造業と卸売業が存在する。
日本でも、
アメリカでも、
世界中で。
しかし、これらを突き詰めて、
国家レベル、産業レベルで、
いちばん大切なものはなんだろう、と考える。
日本のエンゲル係数は、
2014年度平均で24.3%に達し、
21年ぶりの高水準となった。
その係数が日本よりもはるかに低いはずの、
15%台の米国小売産業を俯瞰すると、
「食を制する者、流通を制す」現象が認められる。
ウォルマート・スーパーセンターは最強であるし、
アマゾン・コムは生鮮食品の宅配に精を出す。
ドラッグストアもダラーストアも、食を強化する。
これは大きな時代の転換を意味する。
食べることその行為自体が、
働くこと、学ぶこと、遊ぶことに繋がっている。
だからこそ「食を制する者、流通を制す」
新しいイノベーションはここから起こる。
想像を超えたイノベーターがここに生まれる。
〈結城義晴〉