月刊『商人舎』8月号本日発売!! 「食を制する者、流通を制す」
Everybody! Good Monday!
[2015vol32]
月刊『商人舎』8月号
本日発刊!!
うれしいもんです。
特集は、
2015アメリカ小売業テキスト
世界最大消費大国の「食を制する者、流通を制す!」
[Cover Message]
ウォルマートは、創業者サム・ウォルトンが、
1980年にエブリデーロープライスを始めた。
非食品分野でそれが完成した10年後の1990年度、
同社はシ アーズ・ローバックを抜いて
全米ナンバー1の小売企業になった。
それは世界最大のチェーンストアであることを
意味していた。
一方、ウォルマートは1988 年から
本格的に食品分野に参入していた。
スーパーセンターと呼ぶ
最強フォーマットの開発と展開であった。
その食品分野で
エブリデーロープライスを完成させるには
7年の年月を要した。
しかし食品の新参者が
自社のユニークな戦略を完成させ、
食品分野でも全米ナンバー1になったとき、
ウォルマートはエクソンモー ビルを追い抜いて、
世界最大の企業となっていた。
食が石油を制した瞬間であった。
2015年の今も、アメリカ小売流通業は
「食品」を中心に競争が展開され ている。
ドラッグストアはコンビニもどきの売場をつくり、
ダラーストアも生鮮食品を強化する。
アマゾン・ドット・コムも
生鮮宅配「アマゾン・フレッ シュ」に力を入れる。
「食を制する者、流通を制す!」。
それがアメリカ小売産業の競争の本質であり、
それを証明することが
このテキストブックの目的であ る。
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その目次。
[Message of August]
「食を制する者、流通を制す!」
〈Prologue〉鳥の目で見るデータ分析
Ⅰ2015米国チェーンストア100の4大特徴
Ⅱ米国主要小売業の最新経営数値総括分析
4桁チェーンストアと成長率2桁企業/
粗利益率30%以上と経費率20%以下のチェーン/
「総資本回転率2.5回」×「経常利益率5.0%」
Walmart+Target & Costco Wholesale…
「食を制する競争」第3フェーズの勝者は誰か?
市場チャレンジャー戦略に徹するKroger
[食を制するコンテスト型企業スタディ集]
Publix Super Markets
H-E-B Grocery
Whole Foods Market
Wegmans Food Market
Trader Joe’s&Aldi
WinCo Foods
Sprouts Farmers Market
商人舎magazine掲載の記事は、
Walgreen
CVS Health
そして、
企業別フォーマット&バナー総覧
米国チェーンストアPB全集
[特別寄稿]
英国オンライン食品市場と
「テスコ・ダークストアの秘密」
The UK Online Grocery Market and Tesco’s Darkstores
by ニック・マイルズ〈IGDアジア-太平洋地域マネジャー〉
今月号はすべて商人舎編集部の書き下ろし。
我が編集部、凄いパワーです。
それから巻末にイギリスからの〈特別寄稿〉。
寄稿者はニック・マイルズさん。
今年6月にロンドンを訪れた際に、
講演をしてもらって、
その内容を寄稿してもらった。
編集部の鈴木綾子が素晴らしい翻訳をした。
専門誌らしい内容。
絶品です!!
私は今号で、
アメリカのチェーンストアが、
「食を制する者、流通を制す」の闘いにあることを、
再発見しました。
そしてその第1フェーズ、第2フェーズ、
さらに第3フェーズの闘いを整理しました。
我ながら、
なかなかいい発見だった、
と考えています。
私が書いたのは、
Cover MessageとMessage of July、
それから〈鳥の目で見るデータ分析〉、
そしてWalmartとKroger。
米国チェーンストアの経営数値は、
やはり鈴木綾子が中心となって、
編集部総出で調査集計。
秋のアメリカ視察研修などの際、
必須のテキストとなっています。
網の商人舎magazine掲載、
フォーマット&バナーと、
プライベートブランドの資料集は、
これまたほかにないもの。
必須の情報集です。
さて今日から2015年第33週。
8月に入って旧盆の週。
今週と来週の「2週間販促企画」は、
Weekly商人舎の日替り連載。
お盆商戦を迎えていますが、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」について、
あらためて書いてあります。
ご一読を。
さて広島と長崎の原爆の日が過ぎ、
日本中があらためて、
参議院で審議中の安保関連法案に関心を強めた。
内閣支持率も急減。
その関心が最高潮になるのが、
土曜日15日の終戦記念日です。
さらに九州電力は明日午前10時半に、
川内原子力発電所1号機を再稼働させる。
商売繁盛を願いながら、
仕事に明け暮れつつ、
社会的な問題には絶対に、
関心を失いたくないものです。
それが知識商人の在り方です。
ポリティカル・マーチャントでなければいけない。
どうにか平和がたがた平和秋刀魚焼く
〈日経俳壇より 池田市・鈴木みのり〉
サンマを売る側であっても、
平和を願い、平和を考え、
平和のために働かねばならない。
雲一つなき広島に水を打つ
〈朝日俳壇より 高松市・島田章平〉
これも、いい。
門火焚くアメリカより来る汝がために
〈朝日俳壇より 直方市・清水次男〉
国際交流はこんなところから。
それが平和のために働くということ。
商人舎周辺の緑が、濃い。
プラタナスも青々としている。
新田間川は満々と水を湛える。
お盆シーズン直前。
日本でも「食を制する者、流通を制す!」
セブン&アイ・ホールディングスと、
ファーストリテイリングの提携は、
柳井正さんが日本の食の王者セブン-イレブンを、
高く評価していることの証だ。
このお盆商戦も地域地域で、
「食を制する競争」が展開されている。
そのことを実感しつつ、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉