高野保男の「LSP進化論」と「ファミマガーデンの現代化」
Everybody! Good Monday!
[2016vol12]
2016年第13週。
3月第4週。
今年は例年に増して、
時間の経過が早く感じられる。
「時の過ぎゆくままに」
沢田研二、1975年の曲だ。
作詞は阿久悠、作曲は大野克夫。
からだの傷なら
なおせるけれど
心のいたでは
いやせはしない
ここが一番好きだ。
私のカラオケの持ち歌の一つ。
もう40年以上も前の曲。
ふるいなあ。
飼猫の野性を誘ふ雀の子
〈朝日俳壇より 東京都・岡村一道〉
春愁のひとつ過れば又ひとつ
〈同 さくら市・村上恒子〉
そして春です。
草の芽を寿(ことほ)ぐ如し風そよぐ
〈同 芦屋市・瀬々英雄〉
春分の日をはさんだ三連休。
Weekly商人舎日替り連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
アメリカの「Back to School」を、
お薦めしている。
彼の国の新学期は9月から。
だから夏休みがものすごく長い。
この間、すべての小売業が、
「Back to School」商戦を続けて、
秋から冬にかけての三大プロモーションに、
満を持する。
10月31日のハロウィン。
11月第4木曜日のサンクスギビングデー。
そして12月25日のクリスマス。
夏の商戦が、秋冬を決する。
楽しい夏休みは終わった、
ああ、また学校が始まる。
仕事が始まる。
そんなニュアンスもある。
日本の新学期は4月。
新年度も3月から4月。
新番組公開も、 スポーツイベントも、
3月から4月スタート。
このときに、気持ち新たに、
新しい季節に向けて、
私たちは踏み出す。
その象徴が、
かわいい我が子のための
「Back to School」。
春休みは短いけれど、
アメリカのような大プロモーションにできる。
その詰めがこの2週間。
春分の日の連休から、
すぐにBack to School。
そして来週日曜日の復活祭。
イースター。
さらに桜の開花と同時に、
花見の大シーズン。
「全日本酒飲み音頭」
1979年のバラクーダの曲。
作詞は岡本圭司、作曲はベートーベン鈴木。
♪酒が飲める 酒が飲める
酒が飲めるぞ
酒が飲める飲めるぞ
酒が飲めるぞ
一月は正月で
酒が飲めるぞ ♪
二月は豆まきで
酒が飲めるぞ
三月はひな祭りで
酒が飲めるぞ
四月は花見で
酒が飲めるぞ
コミックバンドの歌だが、 大ヒットした。
あ~あ。
これも、ふるい。
さて今日の私は、
高野保男さんと対談。
作業システムの第一人者。
もとサミット㈱取締役で、
同社のLSPをゼロから構築して、
現在、超多忙なコンサルタント。
LSPは、 レイバースケジューリングプログラム。
この分野でも、
テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼの、
現代化が進んでいることを確認した。
それが何よりの収穫。
そこで高野さんと、
酒が飲めるぞ♪ と、
楽しい酒を飲んだ。
日経新聞に、
「ファミマが園芸用品」の記事。
サカタのタネ、住友化学園芸の2社と、
ファミリーマートのコラボレーション。
野菜栽培キットのプライベートブランド。
名称は「ファミマガーデン」
4月19日から発売。
アイテムは2種類。
「育てるサラダ ガーデンレタスミックス」
「育てるサラダ バジル」
価格はいずれも498円。
商品名にある通り、
家庭で育てることができるキット商品。
「カップ麺と同じサイズの容器に
土と種と肥料のセットが入っており、
土を敷いて容器をそのまま
鉢植えとして置くことができる」
「毎日、一定の時間
日光に当てて水を与えれば、
30~50日程度で
サラダなどの野菜に育つ」
「一度収穫した後も、根の部分を残し、
付属の肥料を与えると再び育つ。
追肥をすれば商品1つで
3回育てることができる」
春らしい商品。
ファミマの来店客の3割強が、
50歳以上となった。
園芸愛好者の7割が50~60代。
この世代にターゲティングして、
ポジショニングを形成する。
記事は分析する。
「コンビニは東日本大震災以降、
生活インフラとしての存在感が高まり、
これまでスーパーが担っていた
野菜など生鮮品の取り扱いを強化した」
これはコンビニエンスストアのフォーマット化現象。
業態が成長し、発展し、飽和に近づくと、
業態からフォーマットへの分化が始まる。
業態間では起こらなかった競争は、
フォーマット間では起こる。
それも高野さんと話し合った内容。
商業の現代化は進む。
ファミマの園芸キットは、
それを証明するような商品だ。
今週末から、
月刊『商人舎』4月号の入稿。
頑張ります。
仕事では、
「時の過ぎゆくままに」は、
許されない。
仕事は、
心の痛手を、
いやしてくれるが。
では、みなさん、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉