ダラスのWalmartと熊本地震「最悪覚悟して最善尽くす」
熊本県熊本地方を震源とする強い地震。
気象庁は
「平成28年熊本地震」と命名。
14日午後9時26分の震度7、
マグニチュード6.5の地震は、
「前震」だった。
そして今日16日午前1時25分、
本震がやってきた。
マグニチュード7.3、
震源の深さは約12キロ。
1995年の阪神大震災、
2004年の新潟県中越地震、
そして2011年の東日本大震災。
ああ、日本地震列島。
熊本県阿蘇や大分県でも、
別々に規模の大きな地震が発生。
気象庁は「経験したことのない地震」と表明。
橋本徹夫・地震予知情報課長。
「3カ所で別々の地震活動が発生している。
活発化している地震活動が、
今後どうなるかは分からない」
国土地理院が観測された地殻変動データから、
震源の断層面を推定。
本震の震源は布田川断層帯とほぼ一致。
長さ27.1キロ、幅12.3キロの断層面が、
布田川断層帯に沿って
東北東へ3.5メートルずれた。
16日22時段階で、
死者の合計41人となり、
約900人の重軽傷者。
熊本県内で655カ所に、
約6万9000人が避難している。
心より、お見舞い申し上げたい。
くれぐれも、
最悪を覚悟して、最善を尽くす。
お願いしたい。
さて、私たちは、
成田国際空港第2ターミナルを発って、
一路、米国テキサス州ダラスに向かった。
夕日が沈み始めた。
その夕日に照らし出されたAA060便。
飛び上がると関東平野の夜景。
12時間で、テキサスの空。
到着すると、すぐにリムジンバスで、
ウォルマートへ。
何はさておきウォルマート。
2005年8月末、アメリカ南東部 を襲ったのが、
超大型ハリケーン「カトリーナ」だったが、
あの時に、ウォルマートは、
獅子奮迅の活躍をした。
新潟県中越地震の1年後だった。
今も、ウォルマートは、
その時の心意気で、
凡事徹底している。
いざという時の有事活躍に向けて。
熊本でもイオンをはじめ、
セブン-イレブンやローソン、
ファミリーマートが、
そして地元の小売りサービス業が、
ひたすら顧客をサポートして活躍している。
Daily商人舎の報道は、
「熊本地震緊急物資配送」
さてダラスのウォルマート、
スーパーセンター。
右サイドの入口を入ると、
左手に水着売場。
右手は青果売場。
真ん中主通路にスイカの島陳列。
青果部門のオーガニックは、
どんどん増えている。
サービスデリも充実。
そして右壁面のベーカリーからミート部門。
エンドの冷凍ケースには、
エブリデーロープライス。
プライスマッチングとクーポン対応。
ウォルマートのプロモーションは、
徹底されている。
牛乳売場に
平和堂第11期団員が集まった。
アパレルの紳士部門では、
ラングラーがずらり。
ウォルマートの得意戦法は、
誰でも知るブランド物のディスカウント。
Eコマース販売商品を引き渡すコーナー。
「ピック・アップ・ヒア」
ロールバック。
98ドルだった掃除機が、
88ドルに。
そして主通路には、
星条旗の島陳列。
カトリーナ来襲の時、
9・11の時など、
星条旗が飛ぶように売れる。
国旗を飾って、
被災地を励ますのが、
アメリカ人。
そして高い天井に向かって、
クッションの陳列。
クラフトコーナーには、
絵画の道具がお目見え。
新しいカテゴリーをどん欲に取り入れる。
ファーマシーには顧客が並ぶ。
ファミリー顧客が多い。
藁屋根のパラソルが、
今、アクセント付けになっている。
われわれは併設された
サムズクラブへ。
ここでも食品売場に団員が参集。
バナナはどんな店でも、
最重要品目。
ウッドブリッジのワインが、
超お買い得価格で提供されている。
フードコートも、
コストコに引けを取らない味と価格になった。
スーパーセンター&サムズ、
大いに満足。
何はともあれ、ウォルマートだ。
夕方8時近くになって、
ダラスのダウンタウンへ。
カントリー調のウィンドディスプレー。
そしていつものステーキレストラン。
店内ももちろんカントリースタイル。
全員テーブルについて、
ステーキディナーとビール。
新鮮なサラダの次は、
メインディッシュのコーンとステーキ。
ペッパーとソルトが効いて、
実に美味。
あっという間の第一日目。
それにしても熊本地震。
商業の重い役割を実感する。
心からお見舞いしつつ、
最悪を覚悟して、最善を尽くせ。
(つづきます)
〈結城義晴〉