世界アパレルチェーンTop10とManhattan五番街の闘い
明日は第24回参議院議員選挙。
期日前投票が気になるが、
金曜日8日までの投票者数は1319万人。
この2日前の段階では、
前回の2013年参院選から24%増で、
過去最高。
2014年の衆院選の2日前は1315万人で、
これも上回った。
いい傾向だ。
あらためて、
選挙に行こう! 投票しよう!!
さて、昨日、
ニューヨークから帰国して、
とにかく眠い。
今回は4泊6日の弾丸ツアーで、
アメリカにいた時間は短い。
だからなのかもしれないが、
時差ボケがひどい。
もちろん、向こうでも、
深夜というか朝方というか、
仕事をし続けたためかもしれない。
そのニューヨークの帰国前日の夕方、
五番街からタイムズスクエアまで、
アパレルファッションのトップ企業を巡った。
売上高勝負ではないが、
スチュワート・ワイツマンの看板が衝撃的。
五番街には世界のトップがずらり並ぶ。
世界第1位は、
スペインのインディテックス(ZARA)。
2016年 1月決算で、228億ドル。
1ドル100円換算(以下同じ)で2兆2800億円。
前年比15.4%増。
第2位は、スウェーデンのH&M。
2015年 11月決算で、211億ドル、19.4%増。
第3位は、日本のファーストリテイリング。
2015年 8月決算は168億ドル、21.6%増。
そして第4位にアメリカのLブランズ。
2016年 1月決算は158億ドル。
こちらはマイナス3.9%。
第5位は、アメリカのGap。
2016年 1月で122億ドル、プラス6.1%。
ここまでがカジュアルファッション。
1兆円を超えるマスを形成するのが、
カジュアルファッションチェーンだ。
このあと6位がアメリカのPVH。
Calvin KleinやTommy Hilfigerなど展開して、
2016年 1月で80億ドル、マイナス2.7%。
7位がアメリカのラルフローレン。
2015年 3月、76億ドル。2.3%増。
8位はイギリスのネクスト。
2016年 1月、58億ドル、プラス4.4%。
9位は、アメリカンイーグルアウトフィッター。
2016年 1月決算35億ドル、マイナス6.0%。
そして第10位にアバクロンビー&フィッチ 。
2015年 6月決算は25億ドル、マイナス19.8%。
もちろんこの会社はアメリカ籍で、
5年前までは一世を風靡していた。
その五番街のカジュアル競争は、
夏のバーゲンセールの真っただ中。
ZARAは、私、大好き。
マネキンが全員、
「SALE」のTシャツを着ていて、
シンプルで、なおかつ、
このブランドの特長がくっきりと出た。
インディペンデンスデイは終わったばかり。
このキッズのマネキンは本当にかわいい。
H&Mもすごい。
タイムズスクエアの店。
入り口にマネキンの群像。
レディス。
メンズ。
そしてキッズ。
メリーゴーランドに乗ったキッズ。
子供服で勝負は決まる。
私はそう思っている。
そして米国代表Gap。
やはり元気がない。
平均的で特徴がない。
一言でいえば、
イノベーションが足りない。
バナナリパブリックは1978年、
メル・ジーグラーが創業。
サファリ風ファッションだったが、
1983年からGAP傘下。
ブランドイメージの転換を図って、
カジュアル・ラグジュアリー。
セール中でもプレゼンテーションに品を出す。
それはファッション分野において、
とても重要なことだ。
そしてユニクロ。
1階の左手にレディス。
右がメンズ。
エスカレーターを上がると、
セオリー(Theory)の売り場。
さらにその上の階は、
LIBERTY LONDON for UNIQLO。
ロンドンの老舗百貨店リバティロンドンと、
ユニクロがコラボレーション。
これは五番街で闘う武器となる。
そしてこれでもかと開発商品群が並ぶ。
さらにキッズ。
かわいい。
これも。
ユニクロが五番街で、
堂々と闘っているのを見ると、
うれしくなる。
最後に法被姿のスタッフと写真。
インディテックス(ZARA)との差は60億ドル。
H&Mとは53億ドル。
ただし、ZARAの伸び率15.4%、
H&Mの前年比は19.4%。
ファーストリテイリングは21.6%。
いずれもすごい勢い。
Lブランズがマイナス3.9%で、
Gapがプラス6.1%。
アバクロにいたっては、
マイナス19.8%。
二ケタ成長はいまや、
ZARA、H&M、
そしてファーストリテイリングの3社だけ。
ここまで来たか。
そんな感慨を抱くが、
柳井正さんは思っているだろう。
「まだまだです」
そう、まだまだです。
トップまでは。
〈結城義晴〉