The Open優勝のステンソンとハーヴィー・ペニックの言葉
Everybody! Good Monday!
[2016vol29]
2016年第30週、7月第4週。
今日は「海の日」の祭日。
海は広いな 大きいな
月が昇るし 日が沈む
海は大波 青い波
ゆれてどこまで続くやら
(作詞・林柳波、作曲・井上武士)
ハワイの海。
海を眺めているだけで、
心が落ち着く。
ホノルル・ワイキキビーチ。
日が沈む。
今年も9月に訪れます。
商人舎magazineのWeekly商人舎。
日替わり連載月曜朝一は、
2週間販促企画。
強調するのは、
小学校、中学校、高等学校で、
今週から始まる夏休み。
こんな夏休みもある。
なきながら喰らふ飯あり夏休み
〈朝日俳壇より 札幌市・村上紀夫〉
暑い夏の一日の終わりの風情。
水打つて今日のくらしの一区切
〈同 川西市・日塔脩〉
そして来週土曜日の7月30日。
土用の丑の日。
鰻屋の見事古びし店構へ
〈同 横浜市・込宮正一〉
鰻屋は古い店構えがいい。
さて、The Openの結末。
ゴルフ全英オープン選手権。
スコットランドのロイヤルトルーンGC。
優勝はヘンリク・ステンソン。
スウェーデンの40歳。
身長185 cm、体重90 kgだが、
身長はもっともっと大きく見える。
クラブはキャロウェイ日本支社製。
スプーン(3番ウッド)で、
300ヤードを正確に飛ばす。
さらに2番アイアンで、
スプーン以上に正確に、
250ヤード先にボールを運ぶ。
パターはオデッセイ・ホワイトホット。
ボールはタイトリスト・プロV。
ちょっと専門的だが、後々のために、
The Openでのクラブセッティングを、
記録しておこう。
- ドライバー:Callaway XR 16/ ロフト 9度 /
シャフト Oban Kiyoshi Tour Limited 60X (05 Flex) /
長さ 45インチ - 3W:Callaway Diablo Octane Tour /
ロフト 13度 / シャフト Grafalloy Blue (X-Flex) - アイアン:Callaway Legacy Black (2-PW) /
シャフト Nippon N.S. Pro Modus3 Tour 120X - ウェッジ:Callaway MD3 Milled
(52-10 S-Grind, 58-8 C-Grind) /
シャフト Nippon N.S. Pro Modus3 Tour 120X - パター:Odyssey White Hot XG #7H
- ボール:Titleist ProV1X
私、最後の瞬間まで見ていて、
日本の明け方に、鳥肌が立った。
最終日になんと10バーディ。
18ホールのうちの10ホールでバーディ。
2つのボギーをたたいたが63のスコア。
通算20アンダー、264。
20アンダーはタイガー・ウッズの記録を、
1打更新して新記録。
アメリカのフィル・ミケルソンと、
同じ最終組で回っての一騎打ち。
ミケルソンも17アンダー。
3位のJ・B・ホームズ(アメリカ)が6アンダー、
4位のスティーブ・ストリッカー(同)5アンダー。
死闘を演じたステンソンとミケルソンが、
図抜けた成果をあげていた。
イギリスの至宝ロリー・マキロイは、
4アンダーの5位タイ。
世界ランキング1位のジェーソン・デー(豪州)、
1オーバーの22位。
日本の池田勇太は13オーバーの72位。
世界ランク19位の松山英樹は予選落ちした。
ステンソンには、
絶対に神がついていた。
私は、そう信じた。
ステンソンは4日間を通して、
帽子に黒いリボンの喪章をつけていた。
大会直前に他界した友人への、
哀悼の意を表したものだった。
友人はマイク・ガービッチさん。
癌との闘病生活の末、
7月13日の水曜に逝去した。
ステンソンは優勝トロフィを携えると、
開口一番、その勝利を友人に捧げた。
「彼は、ドバイに住んでいたときに知り合った
最高の友人の一人だった」
「長い間、癌との闘病を続けていた。
火曜にもう長くはないという一報を受け、
不幸にも水曜に米国で亡くなったんだ」
「彼は常に僕の大きなサポーターでいてくれた。
良いときも悪いときも
常にメッセージを送ってくれた」
「もちろん、この勝利は彼に捧げるよ。
今週、僕はずっと
彼と一緒だったように感じていた」
(GDOニュースより)
だからステンソンは、
あくまで謙虚だった。
謙虚であることが、
神をも味方につける。
しかしフィル・ミケルソンにも実は、
神がついていると私は感じた。
神は、切磋琢磨する者たちに、
味方するのである。
ここで、ハーヴィー・ペニックの言葉。
オースティンのティーチングプロ。
私の知る限り、世界最高峰。
敗れたときには勇敢に、
勝った時には控えめに。
ステンソンは控えめだったし、
ミケルソンは勇敢だった。
人生は、
多くのちょっとした厄介事と、
ごくわずかな重大なことから
成り立っている。
ぺニック先生は、
ゴルフのことを言っているが、
それは人生にも当てはまる。
観察によると、
人々が抱いている
自信の欠如や奇妙な流儀は、
すべて単純な原則の、
ちょっとした誤解から
発したものである。
しかしそのうえで、
「原則と基本を補助線とせよ」
これはピーター・ドラッカーの、
ポストモダンの作法。
他のことを始める前に、
一つのことを成就すること。
目の前の一打に集中せよ。
私はそう思っている。
たとえそれが、
どれほどの痛みを伴おうとも、
人に何かを与えるときには、
微笑みを絶やしてはいけない。
ものを教える立場として、
ペニックはこの境地に達した。
正しく最善のことをなすどころか、
人間は付き合う仲間によって
影響されるものだ。
ペニックはこの言葉を、
自分自身に向ける。
そして言う。
だから私は、
友人たちへの良き影響力であり、
模範たらなくては
ならないのである。
今週の私のスケジュール。
今日の海の日は休暇。
明日は㈱ダイナムで講演。
水曜日は第一屋製パンの取締役会。
そして木曜日の夕方から、
軽井沢。
骨休めです。
ありがたい。
では、皆さん、
今週も、
Good Monday!
たとえそれが、
どれほどの痛みを伴おうとも、
人に何かを与えるときには、
微笑みを絶やしてはいけない。
〈結城義晴〉