鈴木敏文「追い越してもいけない・遅れてもだめ」
Everybody! Good Monday!
[2016vol30]
2016年第31週。
ああ、7月最終週。
来週月曜日から8月。
まだ梅雨明けしていない横浜でも、
蝉の声が一段と高まる。
商人舎オフィス裏の遊歩道。
極端な話だが、
蝉の大音声が始まったら、
梅雨明け宣言としてもいいだろう。
Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
今週末の土曜日の30日、
土用の丑の日と、
関東甲信の梅雨明けとを見比べて、
「際の勝負」と強調する。
まったくもって、今週、
鰻をどれだけ売り切れるか。
できる限り買いやすい値段にして、
自分の顧客に楽しんでもらいたいものだ。
大阪の㈱万代は鰻をどう売るか。
注目しておきたいなぁ。
月刊商人舎7月号、
【特集】一・十・百・千万代スタディ
注文が相次いでいます。
ご迷惑をおかけした商人舎オフィスのFAXも、
先週金曜日に、完全修復しました。
お申し込みは、
⇒まで。
今月の商人舎標語。
そして[Message of July]
シンプルだからむつかしい。
顧客が
ニコニコしている。
店員が
ニコニコしている。
商品は
良くて、安い。
売場は
ピカピカしている。
だからお客さんは
ドキドキわくわくする。
働く人もみんな
ドキドキわくわくする。
そんな店をつくれば、
かならずうまくいく。
あのピーター・ドラッカーが、
小売業に教えてくれたこと。
実にシンプルだ。
そしてわかりやすい。
しかし、むつかしい。
ほんとうに、むつかしい。
毎日つづけるのはひどくむつかしい。
人がふえたらもっとむつかしい。
店が多くなったらさらにむつかしい。
地域がひろがればさらにさらにむつかしい。
日本一
買い物に行きたい店舗。
日本一
働きたい会社。
それを、一からはじめた。
十にふえた。
百になった。
千にひろがった。
万にしよう。
ずっとつづけよう。
それはシンプルだ。
しかしむつかしい。
シンプルだからむつかしい。
むつかしいけどシンプルだ。
だから誰にもまねができない。
シンプルだからむつかしい。
〈結城義晴〉
さて今日は、朝から、
座談会。
最近はあまり、
座談会形式は見られない。
しかし私は大好きだ。
互いに見解を明らかにし
意見を戦わせると、
新しいことが起きる。
それが面白いし、
コラボレーションが、
イノベーションにつながる。
皆さんも、仕事上でも、
座談や討論、パネルディスカッションを、
どんどん取り入れてほしい。
右から常盤勝美さん、
鈴木國朗さん、
小越(おこし)久美さん。
常盤さんはウェザーMDの第一人者。
㈱ライフビジネスウェザー常務取締役。
小越さんはそのデータ解析部部長。
毎週、テレビに出ている。
もちろんお二人ともA級の気象予報士。
鈴木さんはご存知、
㈱アイダスグループ社長。
食品産業のトップコンサルタントとして、
まさに本物。
今日の徹底議論は、
月刊商人舎8月号で掲載。
今週は、水曜日の夕方、
イオン記者懇談会。
パレスホテル東京で19時から。
トップの皆さんと会える。
楽しみにしています。
木曜日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
毎月の取締役会。
金曜・土曜は、
再び、軽井沢。
毎年恒例のトリマス会。
この夏の疲れを完全に癒します。
そして日曜日31日は、
東京都知事選挙。
東京の皆さん、
選挙に行こう! 投票しよう!!
2016年6月1日現在の人口は、
1361万3660人。
日本の人口の1割以上が居住する。
昼間人口は1560万人を超え、
居住人口、昼間人口ともに、
増え続けている。
2014年の世界統計(Global Metro Monitor)で、
東京のGDPは1兆6167億ドル、
世界第1位。
1ドル100円換算で161兆6700億円。
同じ14年の大韓民国のGDPは、
1兆4170億ドル。
東京都は2000億ドルも上回っている。
そんな予算を任せるのが東京都知事。
都知事自身の金の使い道よりも、
その予算をいかに都民のために、
上手に使うか。
その責任者を決める選挙。
日本国国民全体にとっても、
重要であることは間違いない。
しかも2020年には、
東京オリンピックを控える。
これも日本全体にとって、
重い意味を持つ。
テレビや新聞で、
誰がトップ、だれが追走、
誰が苦戦などと、
電話調査で調べて報じる。
朝日新聞は有効回答1606人、
読売新聞は1061人、
毎日新聞は1026人、
日経新聞は258世帯。
有権者数は約1130万人、
勝敗を分ける当選ラインは約200万票。
その選挙を、
いかに確立が高いと言えど、
たったこれだけの有効回答で、
大々的に見出しをつくり、記事にするのは、
いかがなものだろう。
世論誘導にならないか。
ポピュリズムを批判しておいて、
自ら世論をつくろうとする。
商売はこうであってはならない。
商売もビジネスも、
「お客様を追い越してもいけない。
お客様から遅れてもだめ」
これは鈴木敏文さんの言葉。
前セブン&アイ・ホールディングス会長。
「いつもお客様の変化、
世の中の変化とともに、
私たちは自分の仕事を
変化させていくことが大切なのです」
(『商売の原点・商売の創造』講談社刊より)
では、みなさん、
今週も、お客様とともに。
Good Monday!
〈結城義晴〉